フリーランス

現役フリーランスが感じている4つのデメリットについて

フリーランスのデメリット

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

ITエンジニアにとってフリーランスとは一つの理想形じゃないでしょうか。

どんな仕事をするかは自分次第。

キャリア選択も自由。

収入も会社員と比べると多い。

場合によっては働く時間、場所も自由。

こんな書き方をするとフリーランス万歳!なわけですが、もちろんデメリットも少なからずあります。

人は何かに挑戦する場合、ついメリットばかりに目がいきがち。

「フリーランスになったら収入が増える!」

「フリーランスになったら自由に働ける!」

みたいに夢を膨らませてしまうわけです。

ただ、一方でフリーランスになるにあたって覚悟しておかなければならないこともあるわけで、今回はそういったことに焦点を当ててみました。

私はフリーランスになって10年以上が経過していますが、その上で感じてるものばかりです。

これを読んだら一気に気持ちが萎える人もいるかもしれませんが、一つの判断材料となれば幸いです。

フリーランスはなんとなくでなるものではない

ちょっとその前に書いておきたいことがあります。

フリーランスはそんなに甘いものではありません。

いきなり偉そうですが、もう10年以上やってるので言わせてもらいます。

会社員であれば、日々の仕事さえきちんとこなしていれば、その地位を追われることはそうないかもしれませんが、フリーランスは違います。

一人のちっぽけな事業体ではありますが、それでも事業を営んでいるのがフリーランスです。

なんとなくフリーランスになって、なんとなく日々の仕事をこなしているだけではいずれ行き詰まってしまうでしょう。

こういうブログを運営していることもあり、私のもとには「フリーランスってどうよ?」だったり「フリーランスになろうと思ってるんだけど、迷ってる」といった問い合わせがたまに寄せられます。

実際に周りからも「フリーランスになろうかな」みたいな相談めいた話もされるわけですが、その際には「やめておいたほうがいい」という返答をすることが多いです。

なぜそんな返答をするかというと、それで諦めてしまう人はまずフリーランスには向いていないからです。

ちょっと人に否定的なことを言われてやめるのあれば、もしフリーランスになっても後悔ばかりになってしまうでしょう。

なぜフリーランスになろうと思っているのか、を明確にしておいたほうがのちに後悔のない選択になるかと。

数年先の保証はない

仮に今大忙しで働いていたとしても、数年先に仕事があるかは保証されていません。

これに関しては一般論であり、私個人の見解でいうと「必ずしもそうではない」のですが、会社員と比べたら仕事の安定性でいうと低いと言わざるを得ないでしょう。

フリーランスのITエンジニアが不安定だと思っている人に読んでほしい話

もし仮にリーマンショック級の事件が起こった場合、ITへの投資が一気に冷え込むかもしれません。

そして、真っ先にその煽りを受けるのはフリーランスでしょう。

そういった際にも対応できる柔軟性がフリーランスには求められます。

私の場合は数年間無職の期間ができたとしても、生きていけるように準備はしています。

また、当ブログであったり、別の仕事や投資といった収入の多角化によってリスク分散していますね。

人によって度合いは様々だとは思いますが、フリーランスは数年先の仕事の保証がないので、備えは必要になってきます。

地雷のような仕事にも柔軟な対応が必要

フリーランスにとって仕事を選べるのは魅力的なメリットですが、選んだ仕事が地雷である可能性も否定できません。

プロジェクトのメンバーとして参画する場合は会社員に比べてフリーランスがどうというわけでもないんですが、請負の仕事になると一気に可能性が高くなるかと。

一例を下の記事で紹介していますが、エンドユーザー直受けの案件はとにかく当たり外れが激しいです。

フリーランス直受けの請負となるとほぼ中小企業がクライアントとなりますが、小さい事業体になればなるほど地雷率は上がります。

こんなこと書くと、もうこのブログ経由では仕事の依頼は来なくなるかもしれませんが(笑

フリーランスのエンジニアがWantedlyで受けた仕事で失敗した話

仕事が進めやすいエンドユーザーもいれば、法人としてちょっとあれな企業もあります。

ざっとあげるとこんな感じ。

・そもそも仕様があやふやの状態で開発をはじめる
・担当者のIT知識が皆無で意思疎通が困難
・瑕疵担保期間をとっくに過ぎている案件の修正依頼をしてくる
・発注者側が何をしたいのかを自分たちでもよくわかっていない

最後のやつなんて最悪です(笑

仕事を受けたからにはなんとか形にしたいのですが、依頼主が途中で自分たちが求めているものがわからなくなってしまっているので、誰も想像していなかった未知のものが出来上がったりします。

「なんできちんと要求定義、要件定義をやらないんだ」

と疑問に思うかもしれませんが、中小企業にはそんな時間も予算もありません。

あるべき論はそれとして、現実に即した進め方しかできない場合が往々にしてあるのです。

フリーランスはそういった現実ともうまく折り合いをつけて、日々の仕事に取り組まなければなりません。

フリーランスは孤独

会社員であれば組織の一員ですから、上司や部下、同僚がいます。

それに比べてフリーランスはあくまで個。

どこまでいっても個でしかありません。

たとえどんなに仕事上で仲良くなっても、共に修羅場をくぐり抜けてもその場限りということが多いです。

気が合う人と仕事上の繋がりを越えて、プライベートでも仲良くなることもありますが、それはどちらかというと友達に近い感覚。

組織の一員として、帰属意識や組織の運営や成長といったものに喜びを感じる人にとってフリーランスは向いてないでしょうね。

私個人としては、孤独についてはそれほど気になりません。

まったく感じないといえば嘘になりますが、おそらくそれは会社員であっても大差ないと思っています。

それに孤独と自由はトレードオフだと感じており、どこまでも自由なフリーランスという立場を楽しんでますので。

フリーランスの孤独については個人によって感じ方が異なってくるでしょうね。

ここまで書いておいてなんですが、フリーランスのITエンジニアはクライアントに常駐という案件が多いです。

そうなると孤独なんて感じる暇がないほど人とのコミニュケーションが多いのが大半(笑

事務処理や確定申告が大変

フリーランスと会社員で実務上大きく異なるのは、事務処理と確定申告でしょう。

会社員であれば、日々の業務をしておけばそれ以外の雑務はほとんどありません。

勤務シートや作業報告書といったものを月一で提出するぐらいでしょう。

一部の例外を除いて確定申告も年末調整で済みますし。

フリーランスはもちろん全部一人でやる必要があります。

契約書や見積書、請求書といった書類関係や日々の経費の処理といったものから、年一度の確定申告まですべてです。

私はかなりの面倒くさがりなので、この事務処理や確定申告というものがフリーランスになって一番のストレスでした(笑

とにかく細々した作業が嫌いで、これが売上に直結するのであればまだ我慢するんですけどね。

残念ながら売上には無縁なのでひたすら苦痛な時間ですよ。

ただ、フリーランスをやっていくうちに売上ばかりに頼るのではなく、利益をきちんと生むことにも気を使うようになりました。

フリーランスになったら読んでほしい税金と節税の話

現役フリーランスエンジニアの税金対策を赤裸々に語ってみる

フリーランス歴10年の私が経費や確定申告の誤解を解いてみる

結果として、事務処理の重要性にも目を向けるようになって今ではきちんとやるようになりました。

それでも面倒なのは変わらないのですが、クラウド会計ソフトが出てきて状況は一変しましたね。

私が使っているのはクラウド会計ソフトの中でももっともメジャーなfreee

とにかく直感的に経費を入力していくだけで、だいたいは事足ります。

複式簿記に必要な仕訳も自動的に作ってくれますので、便利過ぎます。

クラウド会計ソフトのfreeeを使ってみた感想

それになんといっても確定申告がめちゃめちゃ楽になりました。

それまでは申告書や貸借対照表、損益計算書といった決算書関連を作成するだけでも数日間潰れたのですが、最近は数時間で終わります。

これこそテクノロジーの真骨頂です。

freeeを使った確定申告については以下の記事で詳しく取り上げています。

フリーランスエンジニアがどうやって確定申告しているか実例を紹介

あと、見積書や請求書といったものもfreeeで簡単に作成できますので、至れり尽くせりなサービスです。

そういうわけで、今では事務処理関連もかなり楽になりました。

それでも面倒なことに変わりはないんですが(笑

まとめ:それでもフリーランスはおすすめ

というわけで、「現役フリーランスが感じている4つのデメリット」でした。

もちろん、これらは人によってはデメリットに感じないこともあるかもしれません。

逆もあるかもしれないので、今後少しでも気になったことは追記していこうかと思っています。

その場合は記事のタイトル自体も変更になるかもしれませんが(笑

今回はデメリットに注目してみましたが、もちろんフリーランスという働き方にはメリットも少なくないです。

私自身長くフリーランスをやっているのも、この働き方を本当に気に入っているからであり、世の中にもっとフリーランスが増えればよいと考えています。

フリーランスになった方がいい5つの理由

20代や30代のITエンジニアがフリーランスを経験しておくべき5つの理由

また、私は活動拠点を大阪においているのですが、それについてはこちら。

大阪でフリーランスのエンジニアを10年やって思うこと

2018年の大阪で働くフリーランスのITエンジニアを取り巻く現状

フリーランスという働き方にはまだまだ可能性が秘められていると思っています。

その一環として、私は様々な働き方にトライし、実践し続けています。

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