どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
ここ数年、フリーランスという働き方はITエンジニアにとってそれほど特別なものではなくなってきています。
仕事を得ることのハードルも下がってきていますし、フリーランスの不安定さを補ってくれるサービスもどんどん増えてきています。
今後、この流れはますます加速するでしょう。
ただ、経理処理に関して不安に思っている人は少なくないかと。
フリーランスとして働くことに問題がなくても経理処理が難しそう、面倒臭そう・・・。
フリーランスに興味のある人の話を聞いていると、フリーランスへの障壁として経理処理があることは間違いないですね。
そんな人たちに10年以上フリーランスのITエンジニアをやっている自分はいつもこう言っています。
「フリーランスレベルの経理なんてそれほど心配しなくて大丈夫」
ITエンジニアとして働いていけるんなら、全然大丈夫、なんとでもなりますよ。
ただ、時間をかけずに効率的に経理処理をするにはちょっとしたコツが必要です。
といっても、別に難しいことではありませんが。
今回は
「フリーランスの経理処理って面倒?難しくない?時間かかる?」
と思っている人に向けて、現役フリーランスエンジニアが経理処理をどれほど負担に感じているか。
また、実際どのように経理処理をしているのかについて書いてみました。
日々の経理処理はどうしているのか?
人によって違いますが、私は毎月月末にまとめて処理しています。
なので、経理処理を実際に行うのは月一回。
自分で言うのもなんですが、私はかなりの面倒臭がりなので、毎日なんてとてもできません。
よく「経理処理は溜めずに日々やりましょう」なんて言われますが、自分には無理。
そんな私でも10年、フリーランスやれてます(笑
ただ、日々やっていることとして、レシートや領収書はもらったらまとめて保管しています。
逆にいうと日々意識しているのはそれぐらい。
もちろんその分、月末の経理処理はレシートや領収書を基に経費の仕訳処理が必要になってきます。
それに売上の仕訳も立てないといけないですね。
ここで仕訳処理という言葉が出てきました。
「面倒そう」、「難しそう」という感想が聞こえてきそうです(笑
でもそんなに心配しなくても大丈夫。
クラウド会計ソフトを使えば、仕訳といった難しいことはほとんど意識せず、経理処理ができます。
たとえば、交通費に1,000円かかったとすると、クラウド会計ソフトでは以下のように入力します。
①収入か支出か決める(支出がデフォルトなので、今回は選択する必要なし)
②決済方法を決める(完了がデフォルトなので、今回は選択する必要なし)
③口座を決める
④発生日を入力
⑤勘定科目を選択
⑥金額を入力
交通費を入力する場合、必要なのは③〜⑥です。
ここでは難しいことは割愛しますが、上の入力だけで「借方:旅費交通費 貸方:小口現金」の仕訳が発生します。
慣れてきたら数十秒で入力できますよ。
もしかしたら⑤の勘定科目ってどうやって決めるの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
それもそんなに難しくありません。
クラウド会計ソフトにはあらかじめ勘定科目が用意されていて、それを選ぶだけです。
ほとんど直感的にわかるものばかりで、迷うものについてはググれば大抵わかります。
クラウド会計ソフトについては、後で詳しく説明しますが、慣れてきたらただ上のように経費や売り上げを入力していくだけです。
月に1回、これをやるわけですが、ITエンジニアであれば慣れてくると1~2時間で終わるんじゃないでしょうか。
私の場合は、このブログもそうですが、ほかの仕事も絡んできており、ちょっとややこしいことになっています。
なので、半日仕事ですね。
確定申告はどうしているのか?
確定申告・・・。
以前はそのフレーズを聞いただけで吐き気がしました(笑
フリーランスが確定申告をするには関係書類が色々必要になります。
私は青色申告という優遇措置のある申告方式を選択しているので、余計に面倒です。
必要書類をざっと挙げると「確定申告書一式、損益計算書、損益計算書の明細書、貸借対照表、添付書類」といったところでしょうか。
あと、総勘定元帳などの帳簿関係は7年間保管義務があります。
これだけ聞いたら「やっぱ面倒そうなのでフリーランスやめとこうかな」と気持ちが引っ込んだかもしれません(笑
しかし、前述のクラウド会計ソフトがあれば、かなり楽に確定申告を乗り切ることができます。
やらないといけない細かいことは確かにありますが、以前に比べるとめちゃめちゃ簡単になりました。
確定申告については以下の記事にて生々しく語っています。
クラウド会計ソフトは必須
フリーランスになるんであれば、もはやクラウド会計ソフトは必須です。
年間の売上が100万とかで売上も経費もほとんどないのであれば必要ないですが、普通にフリーランスするなら、悪いことは言わないんで導入すべき。
私が使っているのはfreeeというクラウド会計ソフトですが、もう5年ほど使っています。
料金は一番安いプランで毎月980円(税抜)です。
私の場合はこの一番安いプランでも充分ですが、もう少し高いプラン(毎月1,980円(税抜))だともっと効率化できるみたいですね。
フリーランスのITエンジニアであれば、普通に働けば最低50万は月に売り上げられます。
それに対して1,000円前後の支出で面倒な経理処理や確定申告の負担が大幅に軽減されますので、めちゃめちゃ費用対効果抜群です。
むしろ使ってない人には特別な事情でもあるのかと疑ってしまいます(笑
あと、忘れてはならないのはクラウド会計ソフトはサポートが受けられる点です。
メールやチャットで「こういう場合はどうやって入力したらいいのか?」みたいな疑問に答えてくれます。
たとえば、「新幹線の回数券を買ったんだけど、どう処理したらいいの」とか。
ちょっと複雑なことをするのはfreeeはそんなに得意じゃないんですが、やろうと思えばどんな仕訳でも立ちます。
ただ、そのやり方がわかりにくかったりするので、サポートに聞くほうが早いですね。
ITエンジニアとして売上や経費を立てるだけならあまり関係ないかもしれませんが。
freeeに関してはこちらの記事が参考になるかと。
freeeの公式サイトはこちら↓
まとめ:フリーランスエンジニアの経理は基本の考えと武器があれば心配無用
フリーランスエンジニアにとって経理処理と確定申告は面倒以外の何物でもありませんが、事業主としてやっていこうと思うなら、避けて通れない道です。
ただ、基本的な考え方と武器さえあればそこまで心配することはないですよ。
基本的な考え方とは
「事業主は1年の収入(売上)と支出(経費)を計上し、申告して納税の義務がある」
や
「レシートや領収書はきちんと保管しておく」
「定期的に売上と経費の仕訳を発生させる」
といったごくごく当たり前のことです。
また、武器とはいうまでもなく上で紹介したクラウド会計ソフトですね。
これらを抑えていれば、経理処理や確定申告もスムーズに乗り越えられるでしょう。
さらにちょっと踏み込んだ内容はこちら。
フリーランスの経費や確定申告の誤解について書いています。
フリーランスについては以下もどうぞ。