フリーランス 働き方

新型コロナによって問われるITエンジニアの生存戦略

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

2020年の4月現在、新型コロナウイルスによって私たちの日常は一変しました。

政府によって非常事態宣言が出され、営業、外出の自粛により街からは人影が消えています。

仕事もテレワークが広まり、なるべく会社に出ない方向へとシフトしているようです。

私はフリーランスでエンジニアをやっていて、以前からリモートワークを普通にやっていましたので、働き方自体に大きな変化はありません。

一部のメディアではフリーランスが打撃を受けていて、相当困っているみたいな報道がなされていますが、フリーランスのITエンジニアはどのような状況なのか。

私の知っている限りの情報を載せようと思います。

また、新型コロナによって未来の不確実性はより一層高まってきたことに対して、ITエンジニアはどのような生存戦略をとっていくべきなのかについて私の考えを改めて述べていこうと思います。

新型コロナによるフリーランスのITエンジニアを取り巻く環境の変化

上でも書きましたが、一部のメディアによって新型コロナの影響で仕事が激減しているフリーランスの様子が紹介されています。

しかし、私の知る限り、フリーランスのITエンジニアの仕事が減っているという話は聞きません。

むしろなぜかはわかりませんが、微妙に忙しくなっています。

フリーランスといっても、カメラマンや美容師、イベント業といった人と会ったり現場に出向かなければ仕事ができない職種が打撃を受けているようです。

というわけで、私の周りにはフリーランスとして働くITエンジニアが少なくないですが、仕事が減っているということはあまりないかと。

フリーランスのITエンジニアにとっては追い風?

不謹慎かもしれませんが、今の状況はむしろフリーランスのITエンジニアにとっては追い風だと考えています。

冒頭でも書きましたが、私がやっている仕事の8割~9割はリモートで可能です。

以前は、クライアント先の強い希望によって定期的にミーティングに参加していました。

ですが、新型コロナによって、状況は一変。

ミーティングはSKypeやWhereby、GoogleMeetといったテレビ会議に置き換わりました。

そうです、やろうと思えば、リモートでも全然問題なくできます(笑

ただ、「なんとなく面と向かったほうが伝わりやすい」、「直接話がしたい」といった雰囲気でそうしてきただけです。

このことが世間に浸透していくと、フリーランスのITエンジニアが活躍する場はもっと広がると思います。

より企業が成果にフォーカスし、会社の自席にいる社員でなくても問題ないと気づけば、フリーランスという選択肢が増えてくるでしょう。

日本の企業はこれまでずっと古い体質でやってきましたので、いきなり変わることはないと思いますが、徐々に世の中に受け入れられるはずです。

フリーランスのITエンジニアは不安定なのか?

おそらく新型コロナによって、世間は今後「やっぱり安定しているサラリーマン」、「個人事業やフリーランスは不安定で怖いね」という流れになるでしょう。

いや、もうすでにそうなっていますかね。

でもね、ことフリーランスのITエンジニアに関してはそうでもないんです。

そもそもフリーランスのITエンジニアが不安定なのかどうかについては以下の記事で詳しく取り上げていますが、不安定と考える人の前提が間違っています。

フリーランスのITエンジニアが不安定だと思っている人に読んでほしい話

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。 フリーランスのITエンジニアというと不安定というイメージが強いんじゃないでしょうか。 私はフリーランスとして10年ほどI ...

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その前提というのは「フリーランス」を一括りにしているところです。

フリーランスといっても、エンジニアやライター、カメラマンから最近では料理人や医師といったところまで多岐に渡ります。

問題なのは、業界も需給もスキルもまったく異なる様々な職種を全部ひっくるめて「フリーランスは不安定」だとしている点です。

他の業界のことはよくわかりませんが、フリーランスのITエンジニアはそこまで不安定ではありません。

フリーランスを10年以上続けている私が断言します(笑

なぜかというとマーケットがかなり大きいからです。

マーケットとは需要と供給ですね。

IT関連の仕事は年々増え続けていますし、この流れは今後も続くでしょう。

今は新型コロナで経済全体が打撃を受けているので、一時的には需要が落ち込むかもしれませんが、中長期では増える一方だと思います。

それに落ち込むといっても、仕事がなくなることはありません。

せいぜい単価がちょっと低い、クライアントが遠いといった条件面が悪くなる程度。

選ばなければ、仕事は常にどこかに転がっています。

本当の不安定とは何か?

今回の新型コロナの件で改めて考えさせられました。

本当の不安定とはなんなのか。

といっても、結局自分の中での答えはいつも同じなのですが。

それは「何かに偏って依存することが本当の不安定」だということです。

収入や人間関係、生活に至るまで「これがなくなったら困る」というものは人間誰しもあるかと思います。

ただ、問題はそれに対する依存度。

依存度が大きければ大きいほど、それを失ったときの打撃が大きくなります。

だから私はサラリーマンはむしろ不安定だと考えています。

現実的に大企業はそう潰れないでしょう。

中小企業はちょっとしたことですぐになくなります。

問題はなくなったときの依存度です。

大企業は転勤や配置転換といった環境の変化が社員の意思とは無関係に起こります。

ITエンジニアであれば、仕事をこなすスキルさえ持っていれば、いくらでも潰しがききます。

フリーランスであれば、自らを支えるスキルさえあればあとはなんとでもなります。

一時的に仕事がなかろうが、参画したプロジェクトで失敗しても、リカバリができるんです。

なので、私はむしろフリーランスこそ仕事を継続していけると考えており、実際10年間仕事が途切れたことはただの一度としてありません。

それにフリーランスが案件に依存する度合いはサラリーマンに比べると相対的に低いわけです。

ITエンジニアの生存戦略のすすめ

上でフリーランス万歳みたいに書きましたが、日本人の多くが私のような考え方に賛同しないこともよく理解しています(笑

これはおそらく意識の壁なので、それを変えようとは思っていません。

ただ、サラリーマンであってもフリーランスであっても、生存戦略はきちんとしておいたほうがいいと思います。

今回のコロナ以上ことが今後起きないとも限りませんし。

具体的な生存戦略としては「依存しない」、これに尽きるかと。

会社に依存しない、会社の人に依存しない、スキルに依存しない、プロジェクトに依存しない、現場に依存しない。

などなど、いろいろあるかと思います。

私は数年前から依存しないように定期的に仕事関係の断捨離を行ったりもしています。

あとは、やはり可能であれば収入の多角化を本気で考えることでしょうか。

サラリーマンであっても、副業をするとか。

すでにフリーランスであれば、案件を並行させるのがいいですね。

私の場合は、以下のような収入の柱を持っていますし、現在も拡大を目指しています。

・ITエンジニアとしてのクライアントワーク
・会社役員としての収入
・ブログ
・株式などの配当収入
・その他(イベント参加など)

繰り返しになってしまいますが、これからますます不確実性が高まるのは容易に想像がつきますし、それに対して私たちができることは「依存」から脱却することです。

少なくとも、自分の収入が100%会社に依存していると何か起こったときに身動きが取れなくなりますので、注意が必要でしょう。

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