フリーランス

現役フリーランスエンジニアの税金対策を赤裸々に語ってみる

どうも、Kerubitoです。

今回は現役のフリーランスエンジニアが日々実践している節税について書いてみようと思います。

一般的にフリーランス(個人事業主)は「税金が安い」と思われているんじゃないでしょうか。

しかし、エンジニア系の職種についていうと、何もしないでいるととんでもない額の税金を搾り取られます。

私はフリーランスになってから10年ほどですが、当初は「税金?めんどくさいから適当」って感じでした。

なので、なんの対策も取らずに確定申告していたんですね。

そうしたら、目を疑うような所得税、住民税、健康保険料を徴収される羽目に・・・。

「国は俺を殺す気か!」と思いましたね(笑

何もしないお前が悪い、と言われればそれまでなので、それから色々勉強して、数年かけて節税に取り組みました。

節税の効果を比較

はじめにまったく節税しないときと、したときではこんなに違うんだという比較例を紹介しておきます。

節税なし

年収 800万 経費 50万 控除  0  → 所得税、住民税、健康保険料の合計 2,428,000円。

・白色申告、控除なし

節税あり

年収 800万 経費 300万 控除 100万  →  所得税、住民税、健康保険料の合計 1,136,000円。

・青色申告、控除(社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除)

差額は1,292,000円です。

倍以上違いますね。

極端な例に見えるかもしれませんが、ほぼ何もしなかったら実際こうなります。

年収はもっと少なかったですが、私がフリーランスになりたての頃は節税なしに近かったです。

控除が0円なわけないだろとツッコミが聞こえてきそうですが、フリーランスになった直後は運悪く仕事が激務すぎて、ただ確定申告しただけでしたので、マジで何もやってなかったです。

確定申告も何回も書き直しをさせられましたし(笑

それでは本題に移ろうかと思いますが、その前に税金と節税の基本については以下でまとめています。

フリーランスになったら読んでほしい税金と節税の話

ここではより具体的な、私が日々実践していることについて触れてみようと思います。

税金を減らすには3つの方法しかない

税金を減らすには大きく3つの方法しかありません。

・売上を減らす
・経費を増やす
・控除を増やす

売上を減らすと収入が減ってしまいますので、私が実践しているのは主に2番目です。

はい、「経費を増やす」ですね。

ただ、前提としてあるのが「仕事で直接的、または間接的に必要な費用」のみが経費として計上できるということです。

なので、まったく関係のない支出を経費にすることはできません。

でも、逆にいうと少しでも仕事で必要なものであれば、経費で落とせるのです。

加えて「経費は必ずしも売上に直結する必要はない」んです。

たとえば、これからVRがきそうだから、VRのゴーグルを買ったとします。

PlayStation VR

でも、別にVRのゴーグルを買ったからといってVRのゴーグルを開発する必要もありませんし、一円の売上も上がらなかったからといってVRのゴーグルの購入代金を経費に計上できないかというと、そうではありません。

エンジニアにとってこういった技術に常にアンテナを張っておくことは重要ですし、何が今後の役に立つかはわかりません。

企業も同じで、こういった先行投資が経費として認められないと、新しい分野に打って出ることができなくなりますからね。

自宅で仕事をしている人は家事按分については必ず知っておきましょう。

たとえば、自宅で仕事をしているのであれば、家賃も経費で落とせます。

ただ、自宅では仕事だけでなく、生活もしています。

ですので家賃を全額経費で落とすことはできません。仕事と生活の割合を按分する必要があります。

按分比率に関してはこれが正解というものはなく、按分方法も一つではありませんので、ここでは割愛します。

収入の多角化

これが一番節税効果が期待できます。

副業の場合、よほど本格的にやらない場合は「雑所得」ですが、雑所得であっても経費は認められます。

ですが、副業だと本業と損益通算できないのが難点です。

つまり、経費として効果があるのは、その副業の売上が上限となります。

下のような例でいうと、本業と副業の所得は別々に計算しなければなりません。

本業売上 500万 本業経費 200万 本業所得  300万
副業売上 50万  副業経費 100万 副業所得 -50万

ですので、一番のおすすめは本業を複数持つことです。

本業は所得の分類でいうと事業所得、副業は雑所得で、本業か副業かの判断はけっこう曖昧で「営利性・有償性・継続性・反復性」で判断されます。

つまり、継続的、反復的にある程度の利益を出し続ければ本業として認められることになります。

私の場合はブログも本業のひとつです。

ブログで継続的、反復的にある程度の利益を出し続けられれば、本業とでき、経費の幅も広がります。

たとえば、気になる製品・サービスに支出したとして、それについてのレビュー記事を書きます。

これ、立派な経費です。

なぜなら製品・サービスを購入しないとレビュー記事は書けませんから。

USJに行ってその様子を紹介する記事を書けば、交通費、入場料、食事代などはすべて必要経費ですので。

あくまでも仕事ですので、個人的に行ったものは経費にはできませんが。

それに加えて別の仕事も合わせると3つの収益源があるのですが、それらすべてを通算することによって、所得の平均化が可能となります。

例えるなら、株の分散投資の感覚です。

複数の銘柄に投資して、利益が取れてる銘柄と損失の出ている銘柄すべてひっくるめてプラスで運用できれば良いという考え方ですね。

かなりざっくりとした例ですが、こんなイメージです。

本業A売上 300万 本業A経費 50万 本業所得  250万
本業B売上 100万 本業B経費 150万 副業所得 -50万
本業C売上 100万 本業C経費 50万 本業所得  50万

売上 500万 経費 250万 所得 250万 

ただ、あまり利益の出ていない分野は、先行投資的な位置付けでなければ継続する意味もないとは思います。

車関連の費用を経費で落とす

車を持っている人はこれは外せないでしょう。

私は仕事で移動する際には車と電車を使い分けています。

ですので、仕事上「車は必要なもの」です。

車は高額なため、減価償却の必要があります。

減価償却は「なんだか難しそうで、面倒そう」と思ってしまいがちですが、ちょっと調べれば意外と簡単です。

それに最近はクラウド会計ソフトがあるため、減価償却も拍子抜けするぐらい簡単にできます。

車を少しでも仕事で使っているのであれば、経費として計上しましょう。

プライベートでも使う場合は、家事按分も忘れずに。

また、車検代やガソリン代なども経費となります。

パソコンや電化製品も経費

エンジニアであればパソコンは必須ですので、常に最新のものにして効率的に作業できるようにしています。

また、スマホも同様です。

私はデジタル製品が好きですので、ちょくちょく「研究開発」という名目でスマホやガジェットを経費で購入します。

それに以前、ゲームの開発もやっていましたのでPS4やNintendo Switchも経費となる根拠が充分にあります。

携帯電話料金

携帯電話の料金も経費です。

ただ、携帯電話はプライベートも使うという側面があるため、本来であれば家事按分が必要になってきます。

そこで、私はある小技を使っています。

それはプライベートと、仕事で携帯を2台契約するというやり方です。

そんなことしたら、費用が余計にかかってしまうんじゃないかと思われるかもしれませんが、プライベートのほうは0simで運用しています。

0simとは基本料金が無料で、ある程度(500M)までデータ通信をしたら料金がかかるといったものです。

このようにプライベートと仕事の携帯電話を2台用意することによって、仕事用の携帯電話料金は全額経費で落としています。

まとめ

情弱という言葉がありますが、世間で使う情弱の意味なんて生易しいと思います。

フリーランス(個人事業主)が税金に関して情弱だと、マジでサバンナのガゼル状態です(笑

ガゼル

会社の経費と違ってフリーランス(個人事業主)の場合は身銭を切っていますので、節税のことばかりを気にして手元にお金が残らないというのは避けたいところですが、資産はお金に増やしてもらうという手もあります。

年間300万の利益を目標とした株式投資の経過を公開してみる

資産運用によって、本業で稼いだ利益は生きたお金としてじゃんじゃん使っても、全体的なキャッシュフローは健全に保たれますので。

それと、青色申告はやっておいたほうがいいです。

以前は白色申告のほうが楽でしたが、最近はそうでもなくなってきています。

フリーランスの確定申告は青色申告がおすすめ

クラウド会計ソフトを使ったら、けっこう簡単にできます。

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