どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
「無敵の思考」を読んでみました。
無敵の思考とは?
「2ちゃんねる」の管理人である「西村博之氏」、通称「ひろゆき氏」が自己流の幸福論についてまとめた一冊です。
ひろゆき氏は「2ちゃんねる」の管理人として有名ですが、そのほかにも「ニコニコ動画」をはじめたり、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人であったり、会社の社長もやっておられるようでマルチに活躍されています。
本書は「誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21」と表紙に書かれているとおり、ひろゆき氏が自ら生きていく中で実践しているルールを21紹介するという構成になっています。
ルールを一部抜粋するとこのようなものがあります。
・「根拠のない自信」を持つ
・「モノづくり」をする
・イヤなことは「自己正当化」で消す
・「知的好奇心」をすぐに満たす
・「記憶力」を気にしない
・仕事の「選び方」を間違えない
・「好きすぎること」で食わない
・「ストレスマネジメント」を徹底する
・「努力しないための努力」をする
・「最悪シミュレーション」をしておく
・「金銭感覚」を保っておく
・「払いたくない支出」を明確にする
・買い物は「思想」と「機能」に分ける
・「運」について考えておく
これらのルールは仕事関連のことからお金のこと、人間関係などがほとんどですが、根本的には経済的にどのように得をして楽しく生きていけるかについて書かれているかと。
その中でいくつか印象に残ったルールについて触れていきたいと思います。
「モノづくり」をする
「モノづくり」というと現実に存在するモノをイメージするかもしれませんが、ここで取り上げているのは「サービス」などの目に見えないものも含まれます。
つまり、生産性のある生活を送りましょうというわけです。
消費で幸せを得ることばかりをしていると、お金を使い続けないといけなくなるので、それではお金の奴隷になってしまう。
本書ではお金の奴隷とまでは書いていませんが、そういう意味だと思います。
「モノづくり」はお金をかけなくても幸せになれる手段なので、それをするだけで幸せになるということですね。
この考え方は私も好きで、消費って楽しい面も少なくないですが、それだけだと飽きてしまいますし、ひたすら口を開けて待っている状態ですので。
それよりも積極的に動き回ったほうが人生楽しそうじゃないですか。
「生産活動」って外の世界に出て行く行為だと思っていますので。
「努力しないための努力」をする
「努力しないための努力」ってなんだか変な言葉に聞こえますが、これは仕事をする上でも私は常に意識していることですね。
微妙に違うかもしれませんが、どれだけ楽に成果をあげるかに頭を使うというか。
仕事って楽して儲けたら駄目みたいな風潮ありますけど、結局どれだけ価値が生み出せるかですよね。
私はITエンジニアでシステムやサービス、アプリの開発をやっているのですが、クライアントにとっては成果さえ上がればどんなやり方で仕事をしているかなんて関係のないことです。
極端な話、寝転がって仕事して良いものを作ったほうが、真面目にデスクにかじりついて品質の悪いものを納品するよりもクライアントからは喜ばれますので。
なので、最小限の努力で結果を出せるのであれば、それは良いことしかないんじゃないですかね。
今、私が日々行なっている投資であったり、デイトレード といった行為はまさに「努力しないための努力」ですね。
生活していくにはお金が必要なのですが、生活のために気の進まないことはしたくないので、そのような努力なしでいけるように努力しています。
「最悪シミュレーション」をしておく
この考え方、好きですね。
というか、私も最悪シミュレーションを気がついたらしています。
私の場合は、ひろゆき氏が言っているような高度なものではなくて、ただ臆病な性格から来る不安を取り除く手段としてなのですが。
本書では「最悪、外国でも暮らせるか」という問いかけがあるのですが、これって自分にとっては結構普段から考えていることですね。
2018年現在、日本の景気は悪くはないですが、今後30年ぐらいを考えるとどうしてもジリ貧なシナリオになる可能性が低くないです。
もしそうなったとき、最悪日本という国が沈んでいくような事態になったら、海外への移住という選択肢をとるか、もしくは経済崩壊の影響力が少ない田舎に移住するかを考えておかないといけないなと。
まあ、日々、消費に頼らない生活を送っていたらそんなに難しいことではないと思っているんですが。
毎月生活費が10万円ほどあれば、人間生きていけるものです。
「運」について考えておく
私は超絶楽観的な部分とかなり悲観的な部分の両方を内面に持ち合わせているのですが、人生の方向性などといった対極的なところはかなり楽観的です。
現在、フリーランスでITエンジニアをやっていて、ブロガーでもあり、投資家も名乗っていますが、来年は無職で引きこもっているかもしれないと本気で思っています。
でも、それならそれでまあなんとかなるだろうと考えています。
上でも書きましたが、人間最低限食っていけたら生きていますので。
逆に投資や仕事の細かいところでは超悲観的で、最悪のことを常に考えています。
本書では「自分のギャンブル運を信じない」と書かれていて、これは激しく同意するところです。
人はギャンブル、ここではデイトレードも含めますが、これをやるときに根拠のない自信が生まれてきます。
なんとなくうまくいきそう、この株上がりそう、勝ちそうな予感がするといったものです。
でも、まず負けます。
思ったほうとは逆の結果となります。
世の中には稀にギャンブル運を持ち合わせた人がいますが、それは特別な人であり、選ばれた人です。
自分の運を信じたらとんでもないことになる、それぐらいに思っておくべきかと。
まとめ
自分にとって有益だったのは、全21ルールのうち、5つぐらいでしょうか。
全体的にはひろゆき氏にしか通用しないルールに思えましたね。
この人は良くも悪くも変人ですから、これを一般の人が真似ようとするとおかしなことになってしまいます(笑
成功しているからこそできることも少なくなく、同じように実践できるかというと疑問ですね。
おそらく本書のターゲットはサラリーマンだったりするんでしょうけど、共感を呼べる部分は少ないかもしれません。
まあ、本を売るという目的は達成できそうなタイトルと内容です。
私自身は少し社会からはみ出しているところもあって、楽しく読めましたし、気づきも得られたかと思います。
で、本書を読んで「無敵の思考」が手に入ったかというと、一部共感できるものもありましたが、個人的にはまったくの目新しい内容はなかったという感想です。