FIFAワールドカップロシア大会、グループBではいきなりスペインとポルトガルのビッグカードです。
これが決勝と言われても違和感がないぐらいの両チーム。
初戦なのでいきなりガチンコにはならないかもしれませんが、期待度大です。
前半
序盤、ポルトガルが攻勢に出ます。
なかなかスペインがボールを触れません。
前半2分、クリスチャーノ・ロナウドがペナルティエリアで倒され、いきなりPKを獲得。
これをクリスチャーノ・ロナウド自らが決めて先制。
どちらを応援しているわけでもない自分からすると、これでゲームが面白くなりました。
スペインはこれで前に出るしかありませんし、その空いたスペースをクリスチャーノ・ロナウドを中心としてポルトガルがカウンターで狙うはずですので。
前半9分、左のクロスから落としてダビド・シルバがダイレクトでボレー。
しかし、これは大きく枠の上に外れます。
流れ的には当然、スペインがボールを保持します。
しかし、パスは回るのですが、なかなかバイタルまでは侵入できずにいます。
前半17分、ポルトガルが右斜め前でFKを獲得。
これは壁に当たり、追加点ならず。
前半21分、スペインが左サイドでパスを細かく繋いで、最後はイニエスタからダビド・シルバへ。
ダビド・シルバがシュートしますが、これは威力がなくゴールならず。
その直後、ポルトガルがカウンターで決定的なシーンを迎えますが、なんとかスペインが掻き出します。
今度は逆にロングボールからジエゴ・コスタがゴール前でDF2人に囲まれながら、ゴール左隅にシュートを叩き込みます。
これでスペインが同点に。
ポルトガルは追加点のチャンスがあったにも関わらず、それをものにできなかったのがこのあとどう響くか。
ここから展開としては少しスローペースに。
このまま前半終了かと思っていたら、前半45分になんでもないクロスからボールがロナウドの足元へ。
それをダイレクトでシュートすると、デヘアのほぼ正面。
しかし、デヘアがまさかのミス。ボールを後方へ逸らしてしまい、ポルトガルが追加点をゲット。
ここで前半終了。
前半ははじめはポルトガルペース、中盤はスペインが盛り返し、最後はポルトガルといった印象。
スペインが何かちぐはぐな感じがするのが気になるところです。
ポルトガルは相変わらずリアクションサッカーで、良くも悪くもクリスチャーノ・ロナウド頼み。
後半
後半はスペインがゆっくりとボールを回す展開でスタート。
これにポルトガルもカウンターで応戦します。
後半10分、スペインがイニエスタのドリブルからファールを受け、ゴール正面からのFKを獲得。
これを右にふわりとしたボールを送り、折り返しをジエゴ・コスタが頭でゴール。
スペインが再び追いつきます。
これで一番ほっとしたのはデヘアでしょう(笑
後半13分、スペインが左サイドで細かいパス交換、そのこぼれ球が右サイドのナチョへ。
これをナチョがダイレクトでシュートし、左ポストに当たってゴール。
スペインがこの試合、はじめてリードします。
これで気を良くしたのか、スペインのボール回しが安定しはじめ、ポルトガルがなかなかボールを触れられない展開に。
後半25分、スペインはパス交換から左サイドの奥深くまで侵入。
ラストパスが中央のジエゴ・コスタに渡り、これをダイレクトシュート。
しかし、これは右にわずかに逸れます。
ポルトガルも徐々にボールを保持できるようになってきましたが、スペインが守備のブロックを完全に敷いてしまっているので、こうなるとこれをこじ開けるのは難しいです。
後半35分になると、スペインが完全にボール回しモードに。
細かいパスをダイレクト、2タッチで回すとポルトガルの選手もなかなかアタックにいけず。
もちろんポルトガルの選手はリードされているので取りに行くしかないので、そこで空いたスペースを活用するスペイン。
後半44分、ゴール正面でクリスチャーノ・ロナウドが倒されFKを獲得。
これ、クリスチャーノ・ロナウドは完全にもらいにいってましたね。
これをなんとクリスチャーノ・ロナウドが直接叩き込むという芸当をやってのけます。
初戦でいきなりハットトリックを達成してしまったクリスチャーノ・ロナウド。
その後は両チームともペースを落とし、そのまま試合終了。
試合の感想
スコアレスドローもありえると思っていたところ、なんと3-3というエキサイティングな試合だったので、見ていて非常に楽しかったです。
やはりワールドカップは面白い。
スペインはパスサッカーが健在で、全体的な年齢層が高くなった守備ラインには不安がありますが、注目チームであることに変わりはないですね。
ポルトガルはクリスチャーノ・ロナウド次第なところがあり、個々のレベルは高いものの、チームとしての完成度はいまいちな印象。
といっても、まだ初戦なのでユーロのときのように徐々にチームコンディションが上がっていくことを期待します。
やはりこれだけ守備に穴がない状況だと、鍵となるのは個々の力です。
スペインはジエゴ・コスタ、ポルトガルはクリスチャーノ・ロナウドがこの試合で個々の力を見せつけました。
個々の力という面ではそれほど期待できない日本にとっては、やはりハードワークでしか活路は見出せないと再認識させられましたね。