製品

【レビュー】GoPro HERO7 Blackを3ヶ月使ってみて手ぶれ補正を検証

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

アクションカメラでもっとも有名なGoPro。

その最新版であるGoPro HERO7 Black。

「このモデルはスルーだな・・・」

GoPro HERO6を持っていた自分としては HERO7に対する第一印象はあまりよくありませんでした。

GoPro HERO6についてはこちら。

GoPro HERO6をユーザー視点で実機レビュー

GoPro6で水中を撮影してみた感想

というのも、それほどスペックが進化していなかったので。

本体のデザインもほとんど変わらないし。

しかし、結局購入してしまいました。

理由は「手ぶれ補正」がかなり進化しているようだったから。

アクションカメラは比較的動きの激しい場面を撮影するモノ。

なのでどれだけ映像が美しくても手ぶれが激しいと魅力半減です。

ぶっちゃけ映像自体のクオリティはもうくるところまできてますしね。

2.7Kと4Kなんて普通に動画見てるだけなら違いに気づきません。

そういう意味ではアクションカメラの本質的課題に真正面から取り組んだGoPro HERO7 Black。

GoPro社のウッドマンCEO自ら「ジンバルを購入する必要は、もはやない」と自信満々な様子。

強力な手ぶれ補正で武装されたGoPro HERO7 Blackですが、実際にはどうなのか。

3ヶ月ほど使ってみました。

果たして手ぶれ補正は本当に満足のいくレベルに達していたのか。

アクションカメラとしてはダントツに高いGoPro HERO7 Blackですので、そのあたりも含めて率直な使用感をお届けします。

GoPro HERO7 Blackのスペック

簡単にですが、GoPro HERO7 Blackのスペックについて触れておきます。

GoPro HERO7 Black
動画解像度4k/60fps 1080p/240fps
写真解像度1200万
画面サイズ2インチ
幅×高さ×奥行き62.3x44.9x33 mm
重量116g
防水10m(ハウジング不要)
手ブレ補正あり(HyperSmooth)
バッテリー1220 mAh

GoPro HERO7は「Black、Silber、White」という3つのモデルに別れており、Blackはその中でもフラッグシップモデルです。

なので最新機能てんこ盛り。

ざっと並べると以下のような機能があります。

・スローモーション(8x)
・タイムラプスフォト
・ナイトフォト
・音声コントロール
・音声起動
HyperSmooth
・タイムワープ
・ライブストリーミング

GoPro HERO7 Blackの外観

GoPro HERO7 BlackのパッケージはHERO6とほぼ同じ。

とても5万円前後もするような製品のパッケージには見えません(笑

GoPro HERO7 Black3

正面から。

GoPro HERO7 Black2

ディスプレイ。

GoPro HERO7 Black4

ディスプレイを点灯させた状態。

GoPro HERO7 Black12

ディスプレイは見やすいです。

ただ、撮影した動画を確認するには2インチだと小さ過ぎますね。

これはこのモデルがどうこうよりも、2インチというサイズの限界でしょう。

本体上部。

GoPro HERO7 Black9

赤い丸ボタンは押すと電源が入り、自動的に動画撮影が開始されます。

このボタン、非常に便利。

私の場合は動画の撮影はほぼこのボタンで行っていますね。

右側面。

GoPro HERO7 Black8

カバーを外すとUSB-CとHDMIの端子があります。

GoPro HERO7 Black6

はじめはこのカバーを外すのに手こずりました。

今はもう慣れましたが・・・。

左側面には電源ボタンがあります。

GoPro HERO7 Black11

底部分。

GoPro HERO7 Black10

カバーを開けるとこのとおり。

バッテリとSDカードを格納できます。

GoPro HERO7 Black7

手で持つとこんなサイズ感です。

GoPro HERO7 Black1

私の手は成人男性の標準的な大きさだと思います。

ですので、ずいぶんコンパクトな印象。

といっても、HERO6から進化しているわけではありませんが。

しっかり持たないと落としそうになるぐらい小さい本体。

重量も軽いです。

GoPro HERO7 Black5

正直なところ、小さ過ぎてGoPro HERO7 Blackをそのまま持って撮影というのはちょっと気を使います。

落としたりしたら大変ですしね。

なのでケースに入れてグリップなどで持つのがしっくりきます。

DECADE GoPro HERO 6 5HERO(2018)防水ハウジングケースの3

GoPro HERO7 Blackの解像度とフレームレート

GoPro HERO7 Blackにて実際に撮影した動画を紹介していこうと思うのですが、一つ注意点があります。

これから紹介する動画はすべて2.7Kの60fpsで撮影されたものです。

4kでは撮影していません。

理由は主に二つ。

一つ目は4k動画だと再生できるデバイスを選ぶから。

撮影した動画はパソコンで見ることが多いのですが、Windowsだと「Intel KabyLake(または同等品)以降のプロセッサーを使用しているWindows10コンピューター」が必要です。

Macだと「A10 以降のプロセッサーを使用している macOS High Sierra」が必要になってきます。

なんでこんなことになるかというと、4kで撮影するとHEVCという規格にて圧縮されるんですが、HEVCで圧縮された動画を再生するにはHEVCに対応したデバイスが必要というわけです。

最終的にはH264にエンコードしたらいいんじゃないのとも思いますが、今のところはこれも面倒なので、そのまま保存しています。

そういうわけで、2.7Kの60fpsで撮影しています。

もう一つは4kだとGoPro HERO7 Blackの最大のウリである「HyperSmooth」が動作しないから。

せっかくの手ぶれ補正が動作しないとは本末転倒・・・。

GoPro HERO7 Blackで動画撮影して感じたこと

散歩、ランニング、釣り、ドライブなど様々な場面で動画を撮ってみました。

まずは散歩中の動画。

映像自体はかなり綺麗。

そもそも散歩でGoPro HERO7 Blackを使ってもその性能を充分に発揮できませんが(笑

ジョギングになるとGoPro HERO7 Blackの手ぶれ補正が効いてきます。

GoPro HERO7 Blackはそのまま手に持って走っています。

流石に思いきり腕を振るわけにはいきませんが、まあまあな勢いでカメラは上下左右に揺れているはず。

それでも強力な手ぶれ補正で動画自体はそこまで揺れていないです。

釣りの場合はヘソと胸の間ぐらいにGoPro HERO7 Blackを固定して撮影しています。

キャストするときに思いきり身体をよじっていますが、映像はそこまで乱れていないかと。

ドライブレコーダーのように使ってみても揺れはかなり抑えられていますね。

周りの景色もかなり綺麗に流れていき、これであればドライブレコーダーとして使ってもなんの問題もないでしょう。

GoPro HERO7 BlackのHyperSmoothについて

冒頭でも書きましたが、GoPro HERO7 Blackの最大のウリはHyperSmoothによる強力な手ぶれ補正。

というのは開発、発売元のGoPro社のセールストークです。

実際に使ってみてどういった評価になるかはまた別の話。

で、実際に使ってみた一ユーザーの感想としては「HyperSmoothはかなり使える」。

GoPro HERO6 Blackの手ぶれ補正も悪くはなかったです。

でも無理やり補正している感がどうしても気になっていました。

まるで見えない手が強制的にぶれを抑えているかのような印象だったので。

それに比べてHyperSmoothによる手ぶれ補正はかなり自然なものに仕上がっています。

こりゃ確かにジンバルがなくてもかなり使えるんじゃないでしょうか。

本体だけでここまでの映像が撮れるようになるとは、技術の進歩には驚かされるばかりです。

GoPro HERO7 Blackの悪い点

HyperSmoothは確かに素晴らしい。

映像のクオリティももはやプロ級といっても差し支えないレベルまできています。

ただ、GoPro HERO7 Blackに対して気になる点もあります。

まずこれは本当に困っているのですが、バッテリの減りが早過ぎます・・・。

2.7kの動画で1時間ほどでバッテリがなくなります。

128GBのsdカードを3枚常備しているので約6時間の動画撮影に耐えられるはずが、バッテリの減りが異常に早くて1時間ほどで残量がなくなってしまいます。

バッテリも予備があるのですが、いくらなんでも1時間しか撮影できないなんてやばいでしょう。

これに関してはソフトの問題なのか、ハードの問題なのか、それともこんなものなのかわかりませんが、めちゃめちゃショックでした。

GoPro HERO6 Blackだと同じ2.7kでも倍以上の撮影時間でもバッテリはまだ余裕があった記憶があります。

これは明らかにGoPro HERO7 Blackの問題のような気がしますので、対応をとってもらいたいですね。

なんとなくですが、HyperSmoothが影響しているような気がします。

それと、たまに電源を切っても反応がなかったりといった操作の不安定感は否めません。

まとめ

GoPro HERO7 BlackのHyperSmoothはすごいの一言。

もともと映像のクオリティ自体は素晴らしいので、HyperSmoothの強力な手ぶれ補正によって、よりアクションカメラとしては飛び抜けた存在になったかと。

ただ、価格もダントツの高さです。

そういった意味での競争力はGoPro HERO7 Blackにはあまりありませんが、とにかく性能が飛び抜けていますからね。

これだけコンパクト、軽量でプロ級の映像が撮れるアクションカメラは他にはありませんから。

日常はもちろん、レジャーや趣味がより楽しいものとなります。

ただ、とにかくバッテリ問題だけはなんとかして欲しいですけどね。

これが解決すればほぼ完璧なアクションカメラじゃないでしょうか。

-製品

© 2023 FIRE達成のフリーランスエンジニアブログ