宮崎出張の際に訪れた「炭火串焼 らくい」、かなり当たりの店でした。
前日にお邪魔した宮崎地鶏で有名な丸万焼鳥(まるまんやきとり)本店でかなりハードルが上がってしまったのですが、まったく違うコンセプトながら、楽しい時間を過ごせました。
このお店を知ったのは、たまたま店から徒歩2分ほどの場所にあるリッチモンドホテルに泊まっていたからです。
ホテルから出たときにちらっと見えて、店構えからなんとなく醸し出される「期待できる店」感。
店に入ってすぐにハズレではないことを確信しました。
なぜなら店内はまだ平日の6時過ぎだというのにそこそこ人が入っていたからです。
店員さんが奥から出てきて「予約はされていますか?」と聞かれ、していないことを伝えました。
すると少々お待ちくださいと引っ込んでしまったので、これはまずったかと心配していたら、カウンターの端の席なら空いているとのこと。
この際、どこでもいいっす。
カウンター席はけっこう空いてる様子。
と思っていたら、7時までには全部埋まってしまいました。
予約のお客さんでしょうか。
まずは喉を潤します。
見知らぬ土地でのビールはなぜにこんなにうまいんでしょうね。
前日の丸万焼鳥(まるまんやきとり)本店のめちゃウマな地鶏のもも焼きと比較せずにはいられない。
ということで、まずは炭火もも焼を注文。
宮崎鷄を使ったこだわりの一品ということで、これはかなり美味!
柔らかく、ほどよく噛み応えがあり、ジューシーな肉質。
火の入りかたが最小で、それだけ肉本来の旨味を堪能できます。
新鮮だからできることなんでしょう。
丸万焼鳥(まるまんやきとり)本店のもも焼きは別の食べ物として考えることにしました。
あれはもも焼きではなく、「まるまんのもも焼き」という食べ物なんでしょう。
鶏のモモ肉とムネ肉の比較がナンセンスなのと同じです。
これはもう好みの領域でもあります。
一品目で気を良くして、追加で注文しました。
定番の焼き鳥。
噛むと、口の中で炭の香りと肉汁が化学反応を起こします(笑
この肉の弾力ってなかなか私の住む大阪では味わえないんですが、宮崎鷄特有のものなんでしょうかね。
それとも新鮮だからなのか。
せっかく宮崎に来たのだから宮崎牛も味わいたい。
ステーキは量が多く、もたれそうなので串焼きをチョイス。
文句なしに美味いです。
すごい油なので炭火で焼くのは正解だと思います。
肉質は上質で、ある程度噛み応えのある肉が好きな私としては、久々に出会った「心地よく噛める牛」でした。
牛特有の臭みなどもそれほどなかったです。
ただ、脂の部分はちょっと苦手。
でも、これはどこの牛を食べても同じですが。
ここまで肉ばかりでしたので、ちょっと目先を変えてメヒカリの唐揚げを頼みます。
メヒカリってこんなに美味かったっけ!?
と首を捻りたくなる一品。
やっぱり海の近くってのは魚が美味いですね。
肉の脂でしつこくなっていた口の中をさっぱりと洗い流してくれるような味わいです。
それでいて、しっかり魚の風味も感じれます。
魚好きにはたまらない一品。
海つながりでゲソ焼きも追加。
イカと醤油ってなんでこんなに相性がいいんでしょうね。
表面に塗られたちょっと甘い香りのする醤油が焦げていて、なんとも言えない香ばしさと磯の香りが口の中に広がります。
最後は鶏めし焼きむすび茶漬けで締めます。
この鶏めし焼きむすび、ずっと私の目の前で焼いてくれていたんですけど、けっこう念入りに何度も裏返しながら熟成されていたんですね。
もういいんじゃね?
と思ってたんですが、食べてびっくり、やっぱ丁寧な仕事って必要だわ。
鶏めし焼きむすびだけでも美味いのに、それをだし汁につけるなんて・・・。
焦げたご飯がだし汁を吸って、鶏肉の風味もそこに合流して、口の中がパニックです(笑
こんな食べ方があるんだと新しい発見でした。
味のことばかり書いてしまいましたが、店の雰囲気もすごくよくて、混んではいましたが、馬鹿騒ぎするような感じではないのでゆっくり食事を楽しめます。
また、接客も素晴らしかったです。
途中からかなり混雑してきて、何組か入店を断られていたぐらいでした。
それでも店長らしき人は、客の質問にも丁寧に答えたり、自ら厨房で料理人のフォローをしたりと大車輪の活躍。
もちろん料理人の方々も次々と入る注文を手際よくさばいていましたし、接客をしていた若い人たちも笑顔を絶やさず常に動き回っていました。
味・雰囲気・接客と三拍子揃った「炭火串焼 らくい」。
次回宮崎に来たときは来訪したいですし、旅行者の方々にもおすすめの店です。
丸万焼鳥(まるまんやきとり)本店の宮崎地鶏もおすすめです。