日本惨敗。
そんな言葉がぴったりのブラジル戦でした。
ありがちな表現過ぎて嫌なんですけど、現実そうなのだから仕方がない(笑
結果としては3−1というそれほど差はないようなスコアですが、内容は10回やったら9回はこういう結果になるんじゃないかというぐらい差があるものでしたね。
先発メンバー
GK
川島
DF
槙野
長友
酒井(宏)
吉田
MF
井手口
山口
長谷部
FW
久保
大迫
原口
先発メンバーで気づいたのは、メンバーのほとんどはワールドカップ(W杯)最終予選 オーストラリア戦と同じだということです。
DFは昌子が槙野に変わっただけでMFは同じセット。
FWは浅野と乾だったのが、久保と原口に変わりました。
世間では本田、香川、岡崎といった実績を残しているメンバーが外れたことが話題になっていたみたいですが、ワールドカップ(W杯)最終予選でも同じ状況だったことを考えると、取り立てて驚くことでもないでしょう。
戦評
実力差を考えると、試合への入り方は悪くなかったと思います。
しかし前半7分にいきなり日本がPKと取られて、失点。
これ、ビデオ判定だったのですが、確かに吉田が相手選手を抱え込んでしまっていました。
決定的なピンチでもなく、状況的にそれほど無理をする場面でもなかったと思うんですけどね。
ここからはブラジルがリラックスして個人技とパスワークで日本のゴールを脅かします。
しかし、日本も最後のところでなんとか踏ん張ってゴールを割らせません。
が、前半17分にまたしても日本はPKを献上してしまう・・・。
1点目は明らかなファールでしたが、今度は微妙な判定でした。
これで試合が完全に壊れてしまうかと心配していたら、ネイマールの蹴ったボールを川島がナイスセーブ!
日本はなんとかブラジルへのチャレンジを継続出来ました。
と安堵したのも束の間、直後に井手口のクリアをマルセロがゴラッソなシュートをゴール左上角に突き刺します。
まあ、これは仕方ないと思います。
確かに井手口のクリアは結果的にはミスとなってしまいましたが、状態的に精一杯な感じはしましたし。
それを確実に決めてくるマルセロの個人能力の高さが異常でしょう。
これでブラジルがペースを落としてきたので、日本も少しボールを持てる状態に。
その流れで前半29分に原口がドリブルでペナルティボックスに侵入しようとしたところで、倒されてFKを獲得。
ここでなんと吉田がFKを蹴り、それがクロスバー直撃。
しかし、そこからブラジルに火がついたのか、ギアがアップ。
すると前半36分、右サイドを完全に破られて3点目を献上。
この時点でブラジルから見て、試合はほぼ終了。
ペースを落として、そのまま前半が終わります。
後半も表面上は前半と同じように日本を攻め立てるブラジルですが、確実に選手たちは流し始めます。
それでも、日本よりもワンランク上なプレー精度を保てるブラジル・・・。
日本は苦しい展開ながらも、後半17分にCKから槙野がヘッドでゴール!!
それからはさらにブラジルがペースを落としたこともあって、日本にも惜しいチャンスが生まれます。
しかし、スコアは動かず3−1で試合終了。
ちょっと気になったのが、日本は勝つ気でブラジル戦に臨んだのかというところ。
勝利するつもりであれば、2段階ぐらい格上なブラジルに対してあまりにも中途半端な対応だったように思います。
守備のブロックも中途半端な場所に陣取っていて、選手間にも程よいスペースがありました。
その空いているところを面白いようにブラジルの選手が使っていましたからね。
前線からのプレッシャーもアリバイレベルでしたけど、行かないわけでもない(笑
せっかく世界トップのブラジルと試合ができたのに、建前は別としてチームとしての目的がいまいち見えなかったのが残念でした。
ですが、後半はペースを落としたブラジルに対して通用する部分もあったかなと。
ペースダウンしたブラジルのレベルがワールドカップ本大会での日本のライバルとなる国に近い気もしますので、現実的な目標達成の良いレッスンになったと前向けに捉えたいですね。