どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
「ITエンジニアにはどうやったらなれるのか」
「IT業界に進みたいんですが、適性があるのか知りたいです」
みたいな質問を以前から時々受けていたのですが、このブログをはじめてからさらに増えました。
ブログの問い合わせフォームからやTwitterで直接メッセージをいただくこともあって、中には面白い経歴の人もいたりして、なかなか興味深いです。
私自身はIT業界に10年以上いますが、技術的には平均並みの能力しか持ち合わせていないと思っています。
そんな私でも、今まで何百人以上の新人や若い技術者を見てきた経験がありますので、IT業界に興味がある人へ何かアドバイスができるかもしれない。
そう考え、この記事を書きました。
IT業界にはすぐ入れる
よく聞かれるのが「どうやったらITエンジニアになれるか」なのですが、今であればIT関連の企業に就職、転職できる可能性が高いです。
なぜならかなりの人手不足ですので。
私自身も、複数の企業から誘ってもらったり、案件の紹介を受けたりしますが、全部断っています。
これは残念ながら私の能力がとりたてて高いわけではなく、単純に需要>供給だからです。
おそらくITの需要は今後も増えていきますし、エンジニアの人手不足も容易には解消されないでしょう。
一部では、AIがプログラムを書くようになって人手不足は解消されるなんていう話もありますが、それはまだまだ先の話だと思います。
単純なシステムやアプリはそういう流れになると思いますが、企業のシステムや付加価値の高いアプリはどうしても複雑になります。
そこにはどうしても人の手が必要になってきます。
簡単にAIで作れるものなんて、逆にいうと誰でも作れるわけですから。
重要なのは継続して働けるか
重要なのは「どうやったらなれるか」よりも「ITエンジニアとして継続して働けるか」どうかです。
冗談抜きで今は中小であればすぐにIT関連の会社には入れますので。
「そんなに簡単に入れるわけない」
とお思いかもしれませんが、私は大阪近辺で未経験で面接を受けれる会社をいくつか知っています。
それにかなり人手に困っているみたいなので、見込みがあると判断されれば即入社の可能性もあると思います。
ですので、本気で面接を受けてみたいなら紹介しますので、問い合わせフォームかTwitterで連絡ください。
ですが、問題は上でも書いた「継続して働けるか」です。これは「見込みがある」とほぼ同意ですが。
それと年齢的なふるい落としがあり、30代まで、30代後半はかなり厳しいかもしれません。
セルフジャッジのすすめ
上で希望すればすぐ面接が受けられると書きましたが、その前にセルフジャッジをしてみてください。
世の中にはエンジニア向けの適性テストなどがいろいろありますが、ぶっちゃけあてになりません。
私は適性テスト的には全然向いてないって判断されますが、もう10年も続いています。
逆に適性テストではかなりの適性があると出ても、数年でやめて今はマッサージ師をやっている知人もいますので。
では、セルフジャッジとは具体的に何をするかですが、次の二つです。
・実際にプログラムを作ってみる
・技術情報に目をとおす
この時点で「そんなの無理!」と思った人、心配しないでください。
みんな最初はそうなので。
ですが、これは非常に重要なことです。
なぜなら、ITエンジニアの仕事をはじめたら毎日仕事でプログラムを作成したり、仕様書を書いたり、技術情報を調べたりしますので。
もちろん、ポジションが上がってきたら仕事の内容にも幅が出てきますが、上で書いたようなことが続けられないようでは、そこまで到達するのも難しいでしょう。
また、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指すとはじめから決めている人でも、プログラムを知っていて損はないです。
実際にプログラムを作ってみる
実際にプログラムを作ってみる、といきなり言われても何から手をつけていいかわからないのは当然でしょうから、簡単なレールを用意しました。
1.javaの環境を構築する
2.javaのサンプルプログラムを作成する
文字で書くと簡単ですね(笑
プログラム言語はいろいろあるのですが、javaはAndroidでも採用されているメジャーな言語です。
そのjavaを使って簡単なプログラムを作成してみましょう。
ここで重要なのは、プログラム言語を覚えることではなく、作業そのものに興味が持てるか、苦痛に耐えられそうか(笑)です。
あと、真面目な人ほどいろいろ細かいことが気になると思いますが、それらはここではいったん封印してください。
目的はあくまでも「プログラム作成という作業が継続できそうか」を自分自身で判断することですので。
それではもう少し詳しく説明していきます。
javaの環境を構築する
javaプログラムを実行するには、JDKというソフトをパソコンにインストールする必要があります。
下のサイトが非常にわかりやすく解説してくれています。
また、プログラムを書くにはティストエディタが必要ですが、これはメモ帳でも大丈夫です。
javaのサンプルプログラムを作成する
javaの環境が構築できたら、次は実際にプログラムを書いてみましょう。
もしなかなかうまくいかなくても気にしないでください。
私もそうですが、ITエンジニアはうまくいかない状況にぶち当たって数時間、数日を悶々とした気分で過ごすことも珍しくありませんので。
重要なのは、やってみてあなたがどう感じるかです。
ちょっと興味が持てた。楽しかった。苦痛しかない。なんとかなりそう。やっぱ無理、など。
簡単すぎるという人は、もう少しハードルを上げてみましょう。
以前私がRubyというプログラム言語で作ったサンプルです。
これなんかは自動、かつ定期的にメールを飛ばす機能ですので、プログラムを作成したという実感が湧くかと。
RubyやRailsの環境構築についてはネットで情報を探してみてください。
いきなりレベルが上がりますので、ちょっと無理と思った人は途中でやめても全然大丈夫です。
一気に嫌になるかもしれませんので(笑
技術情報に目をとおす
技術情報に目をとおすのは、ITエンジニアとしては必須の作業です。
単純に情報収集の場合もあるでしょうし、実務上の課題を解決するためというのもよくあることです。
ですので、そういった技術情報に触れてみてください。
できれば、1日15分を1週間など継続して続けるのがいいです。
その習慣に耐えられるか、楽しめるか、興味を持てるか、苦痛以外のなにものでもないか。
今現在は苦痛が大きいと思いますので、仮に自分が仕事についた場合に毎日のように技術情報に触れることをイメージしながらやってみてください。
そこで自分がどう感じそうか、想像してみましょう。
では、サンプルとして上のjavaに関連するものをピックアップしておきます。
Java入門ガイド】アプリ開発で知っておくべき知識を総ざらい
別に全部読む必要もありませんし、理解できないところは適当に飛ばしてもらったらいいです。
重要なのは、こういった技術情報に触れ続けることに慣れることができそうかです。
まとめ
まったくプログラムを書いたことがない、まったく技術的な情報に目を通したことがない。
このような状態でIT業界に入ってきて、やっぱり違うなと業界を去っていった人をこれまで何人も見てきました。
適性判断テストも少しは判断の材料になるかもしれません。
ただ、あくまで機械的に判断されたものに過ぎません。
仕事を続けられるかどうかは「自らの心の持ちよう」が非常に大きく関係してきます。
確かに年収が1,000万を超えたり、職場環境が素晴らしければやりがいがなくてもITエンジニアとして働き続けられるかもしれません。
ですが、そのようなことは稀です。
たいていは納期というプレッシャーや、理不尽なクライアントの要求、常に新しい技術の吸収などと常に直面しながら仕事を続けなければなりません。
そういった場合でも、ITという仕事に少しでも愛着を持っていたら、継続できる可能性はぐんと上がるはずです。