どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
MacBook Proは常にMacBook Airよりもスペックが上。
それがこれまでの常識でした。
別にAppleが明言しているわけではありませんが、「Proは文字どおりプロ向け、Airはライトユーザー向け」というのが一般的な解釈でしょう。
しか〜し、M1の出現でそのヒエラルキーはあっさり覆されることに。
M1のMacBook ProとMacBook Airはスペック上ほとんど差がなくなりました。
さらに、私がそれまで使っていた前モデル、2019年モデルのMacBook Proに対してM1のMacBook Airは2倍以上のパフォーマンスだというじゃありませんか。
1年で、しかもProの2倍以上ってもうわけわからんレベルの進化(笑
MacBook Airのレビュー自体は以下の記事でやっているのですが、2019年モデルのMacBook Proとのガチ比較を今回はやってみようと思います。
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M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proのスペックを比較
今回比較に使用したモデルのスペックは以下です。
M1 MacBook Air
CPU :M1チップ(8コアCPU、7コアGPU、16コアNeural Engine)
メモリ :8GB
記憶容量 :256GB
ディスプレイ:13.3型
2019年モデルのMacBook Pro
CPU :Intel Core i5(2.4GHzクアッドコア)
メモリ :8GB
記憶容量 :128GB
ディスプレイ:13.3型
双方ともに同時期に発売されたモデルの中では最低構成のものです。
つまり、比較しやすい。
定番のGeekBenchによるベンチマーク結果は以下です。
M1 MacBook Air
シングルスコア:1752
マルチスコア :7683
2019年モデルのMacBook Pro
シングルスコア:922
マルチスコア :4182
シングルスコア、マルチスコアともに倍とまでは行かないまでもそれに近い性能差となりました。
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proの外観を比較
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proの外観比較です。
どっちがM1のMacBook Airかわかりますか?
パッと見ただけだと、所有している本人でさえわからなくなります(笑
写真での比較であれば、トラックパッドの違いが一番わかりやすいんじゃないでしょうか。
左のトラックパッドが大きいのが、Proですね。
右がAirでProに比べてトラックパッドの領域が狭くなっています。
はい、どっちがAirでしょうか?
撮った本人もわかりません(笑
そうなんです、天板を閉めた状態だとますます見分けがつきません。
実際にはよく見るとちょっと違うような気もしますが、めちゃめちゃ似てますね。
側面からだと一目瞭然です。
上がAirで下がPro。
Proは厚さが均一ですが、Airは手前が薄く、奥に向かって厚くなっていきます。
開くと横から見てもわかりにくくなります。
左がAirで右がPro。
デザインはかなり似通ったものになっていますが、Proのほうが高級感が少しあるように感じますね。
これはあくまでも個人的な感覚なのですが。
世間ではAppleの黒歴史と揶揄されているTouchBarですが、これがあると質感がアップしているように思えます。
あと、好みの問題かもしれませんが、厚さが均一なほうが高級感ある気がしますね。
この辺りは意図的に差別化している部分もあるかと。
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proのハードウェアを比較
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proにはハードウェア的な違いがいくつかあります。
まずはキーボード。
2019年モデルのMacBook Proにはバタフライ式のキーボードが採用されていました。
このバタフライ式のキーボードにはいろいろと不具合があるようで、最新モデルのMacには不採用となり、M1のMacBook Airには昔ながらのシザースタイプが採用されています。
個人的にはバタフライ式のキーボードが好きだったので、少し残念な感じ。
しかし、M1のMacBook Airのキーボードも慣れれば打ちやすくて問題はありません。
それと上でも書きましたが、トラックパッドのサイズが違います。
一言で表現すると、Proのトラックパッドはすごく快適、Airのトラックパッドは快適。
使い比べたら差は多少感じますが、Airだけしか知らなかったら不便さは感じないでしょうね。
ディスプレイにも少し差があって、輝度が多少違います。
Airは400cd/平方m、Proは500cd/平方m。
自分が鈍感なのか、まったく違いがわかりません。
どっちも驚くほど高精細。
スピーカーも違うようです。
Airはステレオスピーカー、Proはハイダイナミックレンジステレオスピーカー。
Proが凄そうですが、なぜかAirのほうが音がいいように感じます。
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proの処理速度を比較
M1のMacBook Airを買った一番の動機はモバイル開発の生産性向上。
私はフリーランスのITエンジニアなのですが、日々コードを書き、それをビルドしています。
ビルドとは実行可能な形式に変換する処理なのですが、これが2019年モデルのMacBook Proだと相当時間がかかっていました。
このビルド時間が短縮されれば、それだけ仕事を効率的に進められます。
両者でどれぐらいビルド時間に差が出るのか。
サンプルとして使用したのは実際に私が仕事で運用しているプロジェクトです。
意味不明な人はさらっと流してください(笑
サンプルプロジェクトの環境
使用IDE :Xcode12.4
言語 :Swift5
ライブラリ管理ツール :Cocoapods
使用ライブラリ数 :約20(AWSCognito、AWAS3、AWSIot、RealmSwift、PromiseKit、Alamofireなど)
ソース :swiftファイルが300前後
バージョン管理 :GitHub
CI :CircleCI
要は、ビルドはCPUにかなり負荷がかかるので、M1の戦闘力を測るのにもってこいだということです。
結果は以下です。
M1 MacBook Air
1回目:78秒
2回目:74秒
3回目:73秒
2019年モデルのMacBook Pro
1回目:223秒
2回目:241秒
3回目:238秒
Inter製のCPUに対してApple製のM1は約3倍のパフォーマンスを示してくれました。
1世代でこれほどの進化は通常ありえません。
もちろんこれはある環境下での話ですが、それでも実用レベルでこれほどの違いというのは驚愕です。
仮に1日10回ビルドをすると、約30分の効率化が実現できます。
これまでとまったく同じ作業をして、30分仕事が早く終われるなんてとんでもない改善ですよ!
人間が頑張って作業効率を30分上げるなんてそうできないですし。
M1のMacBook Airと2019年モデルのMacBook Proの使用感の比較
実用シーンでM1の処理速度はIntel製のCPUを圧倒しているわけですが、実際の使用感としてはどうなのか。
上でハードウェア的な違いをあげましたが、使っていて違いを意識することはあるのか。
決定的に違うのが、いうまでもなく処理速度。
それ以外の部分で両者の違いなんてほぼ感じません。
これが自分なりの答えであり、M1のMacBook Airへの最大の賛辞のつもりです。
今まで3秒かかっていたものが1秒で終わる。
10秒かかっていたものが3秒。
100秒かかっていたものが30秒。
操作の快適性はこれまでのProに遜色なし。
それでいて価格もかなり抑えられています。
これ以上素晴らしいことがありますか(笑
まとめ:AirとProの違いをAppleはどう考えているのか
ここまでAirがスペック的に進化して、Proとの違いがなくなってくると両者の棲み分けってどうなんでしょうね。
Appleは製品に独特のヒエラルキーを持たせるので凡人にはよくわかりません。
一つ言えるのは、これまでAirだとスペック的に妥協しないといけなかったのが、そうでなくなるという。
ユーザーとしては選択肢が広がって非常に喜ばしいことです。
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