どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
iPadPro、素晴らしいデバイスですよ。
世間では「不要」、「中途半端」といった評価のタブレット。
しかし、私は画面の大きさと手軽さという点において、自宅ではタブレットが一番使いやすいと感じています。
そして、そんなタブレットの中でもiPadProは最強デバイスですね。
ただ、iPadProも複数世代が未だに平行販売されていますので、これからiPadProを買おうとしている人にとってはどれを買ったらいいのか悩みどころでしょう。
今回は2018年に発売されたiPad Pro 11インチと2017年に発売されたiPad Pro 10.5インチを実機レビューで比較してみました。
比較に使用したのは両モデルともWifiモデル、記憶容量は64GBです。
どちらを買うか、またはiPad Pro 10.5インチからiPad Pro 11インチに買い替えるかの参考にどうぞ。
iPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチの基本スペック比較
iPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチの基本スペックの比較です。
iPad Pro(10.5インチ) | iPad Pro(11インチ) | |
CPU | A10X | A12X |
メモリ | 4GB | 4GB |
画面サイズ | 10.5インチ | 11インチ |
画面解像度 | 2224x1668 | 2388x1668 |
無線LAN | 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz、最高866Mbps)、Bluetooth 4.2、LTE(Wi-Fi+Cellularモデル) | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0 |
ポート類 | Lightning Smart Connector(Smart Keyboard接続用) ヘッドセット端子 | USB Type-C |
生体認証 | 指紋認証 | 顔認証 |
高さx幅x厚さ | 250.6 x 174 x 6.1 mm | 247.6x178.5x5.9 mm |
重量 | 469g | 468g |
バッテリ容量 | 8134mAh | 7940mAh |
スペックという視点での両者の違いを見ていくと、まずCPUの進化があります。
A10XからA12Xと世代が一つ進み、A12XはA10Xと比べてシングルコア性能が35%、マルチコア性能が90%高速化し、市場にある92%のモバイルノートより高速とされています。
iPad Pro 11インチはモバイルノートよりも高速。
もうとんでもない話になってきていますね。
画面サイズも少しですが、大きくなりました。
これはのちほど詳しく。
一般ユーザーとしてインパクトのある変更点は、電源供給のLightningとイヤホンジャックがUSB Type-Cになったことと、生体認証じゃないでしょうか。
USB Type-Cや生体認証についてものちほど詳しく。
あとは、本体サイズが微妙に変わったり、バッテリ容量も少し減ったりしていますが、ユーザーとしてはあまり影響はないかと。
iPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチの外観比較
「iPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチでどこが一番変わったの?」と人に聞かれた場合、両方持っている自分としては真っ先に「見ため」と答えます(笑
外観がiPad Pro 11インチになって、これまでのモデルとガラッと変わりました。
両者を横に並べるとデザインが変わったのが一目瞭然です。
左がiPad Pro 11インチ、右がiPad Pro 10.5インチ。
iPad Pro 11はホームボタンがなくなり、ベゼルの領域が全体的に少なくなりました。
背面。
ちょっと気になるのが、iPad Pro 11のカメラのレンズ付近。
なぜかカメラレンズの出っ張りが大きくなってしまいました。
これはちょっとよくわかりませんね。
カメラ自体のスペックはそれほど変わってないのに、小さくなるならまだしも巨大化するって・・・。
側面部分。
今回の大きなデザイン変更箇所でもあるんですが、今までの丸みを帯びた造形から、角ばったものに変更になりました。
ただ、このデザインってiPadでははじめてですが、iPhoneではiPhone5やiPhoneSEが似たような形なんですよね。
個人的には、この角ばったデザインは好みなので、好意的に受け止めています。
ただ、こうしたことによって、Androidタブレットとデザイン面においての差別化がし辛くなったのも事実かと。
側面の下部分にあった電源供給が大幅変更。
Lightningとイヤホンジャックが綺麗さっぱり取り除かれ、USB Type-Cのみとなりました。
イヤホンジャックがなくなったのは個人的に寂しいですが、筐体の薄さを追求していくといずれはなくなる運命ということなんでしょう。
ホームボタンも綺麗さっぱり取り除かれ、これによってiPadらしさが一気になくなりましたね。
そのかわり、ベゼルが狭ばって画面領域が増えるというメリットを享受しています。
上部もベゼルが約半分ほどになっています。
ただ、実際に使いはじめてから気づいたのですが、両脇のベゼルはむしろ広がっているんですよね。
iPad Pro 10.5からiPad Pro 11インチへの外観の変更点は以下になります。
・ホームボタンがなくなった。
・ベゼルが全体的に小さくなった。
・丸みを帯びたデザインから角ばったデザインに。
・Lightningとイヤホンジャックが綺麗さっぱり取り除かれ、USB Type-Cのみに。
実際使ってみて感じるiPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチの違い
iPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチって実際使ってみてどんなところに違いがあるのか?
どっちにするか迷っている人からすると、一番気になるところかと。
ここからは完全に個人の感想であり、異論は100%認めます(笑
ちなみにiPad Pro 10.5インチは1年半ほど使用しています。
iPad Pro 11インチは3ヶ月ぐらい。
この新旧モデル、デザインはガラッと変わりました。
しかし、それ以外のスペックにそれほど進化は見られないのが正直なところ。
確かにA10XからA12Xに世代が進んで、ベンチマークはそりゃ良好でしょう。
パフォーマンスの進化はまちがいないです。
ただ、ユーザーの9割はネット、動画、音楽、ちょっとしたテキスト編集、写真や動画撮影、ゲームぐらいにしか使いません。
私もブログで使用するためにGoProで撮影した動画を編集するんですが、それはMacbookProを使います。
ここまでCPUが進化したのであれば、iPad Proでも可能かもしれませんが、そもそもMacOSが載っていない時点で使い勝手が微妙・・・。
パソコン持っていなくて、iPad Proでなんでもやるというのであれば、A12Xはある程度サポートしてくれるかもしれません。
そうではなくて、パソコンありきでiPad Proをビューワとして使うのであれば、iPad Pro 10.5インチでも充分に快適ですな。
のっけから否定的なことを書いてしまいましたが、私自身はiPad Pro 11インチ買ってよかったと思っています。
その理由は以下です。
・先進的なデザインが素晴らしい。
・画面が少し大きくなって見やすくなった。
・画面が綺麗になった(気がする)。
・少しだけ薄くなっている。
・やっぱりちょっとサクサク・ヌルヌル感がましている(気がする)。
画面サイズは微増ですが、両方見比べるとその差はなかなかあります。
11インチはより快適とでもいいましょうか。
それでいて、本体サイズと重さはそのままなので、確実に改善されていますね。
写真にすると両者とも違いはわからないんですが、iPad Pro 11インチはRetinaの品質が向上しているんじゃないでしょうか。
言葉では説明しずらいですが、印象として画面が綺麗になった気がします。
見やすくなったというか。
もちろん、iPad Pro 10.5インチ単体で使っていたらまったく気にならないレベルの解像度ですが。
最大まで拡大したところ。
こうやってみると、Retina自体が完成されつつある技術なんだと改めて感心。
まとめ:結局のところiPad Pro 11インチとiPad Pro 10.5インチのどっち?
買い替えを迷っている人、どっちを買おうか迷っている人。
そんな迷える子羊に、両モデルとも使っている私からのアドバイスです。
・デザイン重視
・予算に余裕がある
・新しいもの好き
全部当てはまる人はiPad Pro 11インチが絶対おすすめ。
予算厳しくても新しいデバイスが好きだったり、デザイン重視であれば多少無理してもiPad Pro 11インチを買ったほうが後々後悔しないと思います。
逆に予算に余裕があっても、それほどデザインにこだわりがないのであれば、iPad Pro 10.5インチで充分満足できると思いますよ。
スペックを求めるような使い方をするなら別ですけど。
両方比較すると、iPad Pro 10.5インチの旧モデル感は否めませんが、デバイス単体での完成度は素晴らしいの一言。
買って後悔するような製品じゃないです。
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