できるだけ安くホテルを予約したい。
旅行者としては当然のことだと思います。
私は年間で10回は国内・海外のホテルに宿泊するのですが、半分以上が仕事関係です。
ただ、仕事といってもフリーランスですので毎回ほぼ自腹・・・。
飛行機などの移動費も含めると年間の出張費はかなりの額になってしまいます。
ですので、宿泊費をできるだけ安く抑えるようにホテル予約サイトを活用しまくっています。
最近では外資系のホテル予約サイトもどんどん日本に進出してきていますので、選択の幅はどんどん広がってきているかと。
その分、これまでホテル予約サイトをあまり利用したことがない人にとっては不安な面もあるかと思います。
そこで、ホテル予約サイトの特徴や使用感をそれぞれ比較してみました。
ホテル予約サイトとは?
そもそも「ホテル予約サイト」とは一体どんなものなのか、簡単に紹介しておきます。
ホテル予約サイトは、国内や海外のホテルや旅館を検索して、予約することができるサイトです。
サイトによっては航空券やレンタカーなども予約できます。
昔からある旅行会社との違いは実店舗を持っているかどうかで、ホテル予約サイトのほとんどは実店舗を持っておらず、ネットの中だけで完結しているのが特徴です。
実店舗を持つ旅行会社といえばJTBが有名ですよね。
昔はJTBなどの旅行会社のカウンターに出向いて、ツアーやホテルの予約を申し込むというのが一般的でした。
それが近年、インターネットの普及によりネットで予約ができるようになったというわけです。
ホテル予約サイトにはどんなものがあるのか
以下は代表的なホテル予約サイトです。
・エクスペディア
・Agoda(アゴダ)
・hotels.com(ホテルズドットコム)
・Booking.com
・DeNAトラベル
・楽天トラベル
・じゃらんネット
上4つが外資系で、下3つは日系です。
楽天トラベルやじゃらんといったところは有名どころで知名度は抜群かと。
外資系のエクスペディアやBooking.comは最近は様々なところで露出が増えてきていますので、名前ぐらいは聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
外資系と日系のメリット・デメリット
ここ数年台頭著しい外資系のホテル予約サイト。
旅行比較サイトの「トリバゴ(Trivago)」や「トラベルコ」で検索すると最安値は大抵、外資系のホテル予約サイトです。
ホテルってどこで予約しても提供される部屋やサービスは同じなので、安く泊まれるに越したことはないですよね。
ただ、聞いたこともない企業やサービスを利用するのは、ちょっと心配・・・。
大抵の人はそう思うでしょう。
私は積極的にはじめてのサービスを利用するほうなのですが、いつもはじめてのところは心配や不安が付きまといますので。
そこで外資系と日系のホテル予約サイトのそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
まずは外資系ホテル予約サイトからです。
外資系ホテル予約サイトのメリット・デメリット
■メリット
・料金が安い
・ベストレートギャランティー(最安値保証)がある場合が多い
・海外のホテル取り扱い数が豊富
最大の特徴はやはり料金が安いというところです。
さらに別のホテル予約サイトのほうが安い場合は、値引きをしてくれる最安値保証を謳っているサイトも多いですね。
また、海外ホテルの予約となると、サイトにもよりますが日系企業に比べて選択肢の幅が広がるのも魅力です。
■デメリット
・安心感
・サポート体制
・支払い方法
安心感という抽象的なもので恐縮ですが、これは少なからずあると思います。
日系のJTBやじゃらんであれば、何かあってもなんとかしてくれるという安心感がありますよね。
実際にはそうじゃないことも少なくないんですが、日系は安心と思っている人が多いんじゃないでしょうか。
なんとなく安心、不安といった精神衛生面においては外資系はまだまだ不利な状況です。
サポート体制も国内にサポートセンターを置くなどして充実を図っているところもありますが、日系には敵いません。
支払い方法もクレジットカードか現地支払いのみというのが普通です。
現地支払いであっても、キャンセル対策としてクレジットカード情報の入力が必要な場合が多いですので、抵抗のある人にとってはハードルになるかと。
日系ホテル予約サイトのメリット・デメリット
■メリット
・安心感
・サポート体制
・支払い方法
日系は外資の逆ですね。
安心感があり、サポート体制も充実しています。
支払い方法は振込ができるところもあり、選択肢が比較的多いです。
■デメリット
・料金が高い
・ベストレートギャランティー(最安値保証)がない場合が多い
・海外のホテル取り扱い数が少ない
デメリットについても外資系の逆となります。
日系ホテル予約サイトは総じて料金が高めに設定されています。
人件費などを考えたら外資系に勝つのはかなり厳しいでしょうね。
ただ、セールやタイミングによっては外資系と同等、それ以下の価格になっている場合もありますので、一概には言えないのですが。
海外のホテルを予約する場合は、取り扱い数が外資系に比べると少ないのも残念なところです。
エクスペディア
エクスペディアはアメリカの企業が運営するホテル、航空券の予約サイトです。
ホテル予約サイトとしてグローバルな視点で見ると業界最大手となります。
最近テレビのコマーシャルでよく流れている「トリバゴ」はエクスペディアが運営しています。
他のホテル予約サイトと宿泊料金を比較した場合には最安値になるケースが多いですね。
大手ということもあって、資本力を武器に顧客の囲い込みを積極的に進めている印象です。
ぶっちゃけ、ネット上での評判はあまり良くありません。
トラブルに巻き込まれたケースがいろいろと報告されています。
ただ、私が何度か利用した限りではなんの問題もありませんでした。
サイト自体はシンプルで簡単にホテルの予約が可能ですが、間違った場合、変更したいといったイレギュラーな状況にはそれほど強くないんだと思います。
ネットで批判している人たちは大抵がそんな感じですので・・・。
ある程度旅慣れていて、とにかくシンプル、安くホテルに泊まりたいといった人には最適なサイトですね。
Agoda(アゴダ)
Agoda(アゴダ)はオンラインで世界中のホテルを予約できるサービスで、シンガポールを拠点とした企業が運営しています。
従業員数はなんと2000人以上という、日本の基準でいくと完全に大企業。
予約できるのはホテルのみです。
外資系ですが、日本の東京、大阪など5カ所にカスタマーサポート(コールセンター)を設けています。
Agoda(アゴダ)に関してもこれまで何度も使っているのですが、トラブルと呼べるようなものに遭遇したことはありませんね。
宿泊するとクーポンをもらえたりするのですが、そのクーポンの発行がかなり遅いのが不満なぐらいです(笑
Agoda(アゴダ)の詳細についてはこちら。
Hotels.com(ホテルズドットコム)
Hotels.com(ホテルズドットコム)はホテル等の宿泊施設のオンライン予約サービスです。
アメリカの企業が運営しており、この企業はエクスペディア・グループの子会社なので、なんとも複雑なことになっています。
エクスペディア系ということもあって、宿泊料金比較で常に上位を争ってくるHotels.com(ホテルズドットコム)。
特徴的なのは10泊すると、1泊分が無料になるというサービスです。
これはスタンプラリーのようなサービスで、連泊の必要はなく、累計で10泊たまると1泊無料で泊まれます。
無料宿泊特典の金額は10 泊分の宿泊料金の 1 日あたりの平均金額なので、いきなり高い部屋が無料とはなりませんのでご注意を(笑
これって事実上の10%offに近いですので、最安値に近い料金に加えてこのサービスはなかなかお得ですよね。
また、日本法人があるため、何かあったときにも比較的安心かと。
Booking.com(ブッキングドットコム)
Booking.com(ブッキングドットコム)はオランダの企業が運営する宿泊予約数としては世界最大の利用実績を持つホテル予約サイトです。
日本への展開もかなり早い段階からされており、東京、大阪、福岡、那覇、札幌にオフィスがあります。
24時間日本語対応のカスタマーサービスセンターが東京(大崎)に設けられているのも特徴です。
予約にはクレジットカードの登録が必要ですが、日本国内やアジア地域の宿泊施設の予約だとクレジットカードなしで予約可能な場合も多いです。
Booking.com(ブッキングドットコム)も何度か利用しましたが、1度トラブルに遭遇しました。
ホテルにチェックインしようとした際に予約が取れていないというものでした。
そのときにはBooking.com(ブッキングドットコム)と連絡をとって、事なきを得ましたね。
少しタイムロスしたため予定が狂いましたが、何度もこういうサイトを利用していたら、いつかはこのようなことも起こります。
Booking.com(ブッキングドットコム)の対応には満足したので、良い経験になったと思っています。
DeNAトラベル
DeNAトラベルは株式会社DeNAトラベルが運営しているホテル、航空券、パッケージツアーの予約が可能な旅行予約サイトです。
日系で私がもっとも利用しているサイトですね。
その理由としては料金が比較的安めだからです。
場合によっては外資系と同等の場合もあります。
値段が同じであれば、日本人としては安全、安心な日系企業となるのは当然かと。
これまで何度もホテルの予約や、ホテル+航空券の予約をしてきましたが、トラブルらしいことは一度もなく、安定の予約サイトです。
できるだけ安く泊まりたい、航空券を手配したい、でもよく聞いたことのない外資系のサイトはちょっと心配・・・。
そんな人にはバランスのとれたDeNAトラベルがおすすめです。
楽天トラベル
楽天トラベル は楽天株式会社が運営しているホテル、航空券、パッケージツアーの予約が可能な旅行予約サイトです。
上で紹介したDeNAトラベルとはガチンコのライバルですね。
私が楽天トラベルを利用するケースとしては、国内のホテルが多いかと。
それぞれのサイトで強みがあるようで、楽天トラベルは海外のホテルはあまり安くないのですが、国内のホテルは安いケースが多いです。
また、レンタカーが安かったりもしますので、それぞれ利用用途によって使い分けていますね。
楽天トラベルのメリットとしては、楽天ポイントも含めるとDeNAトラベルよりも安く泊まれたりもしますので、総合的にはお得だったりという場合もあります。
相対的には外資系やDeNAトラベルに比べると高めな印象の楽天。
その分、楽天という大手がやっているという安心感がありますので、その辺りを重要視する人にはおすすめの予約サイトかと。
じゃらんネット
じゃらんネットは株式会社リクルートライフスタイルが運営する国内最大級の旅行予約サイトです。
旅行好きな人であれば一度は利用したことがあるんじゃないでしょうか。
正直、価格が高いので私自身それほど利用することはないのですが、たまに利用することがあります。
というのも、タイミングによっては国内のホテルや旅館が安くなっているときがあるからです。
運営自体はリクルートのグループ会社がやっていますので安心できますしね。
ただ、DeNAトラベルや楽天トラベル が台頭してきた今となってはそれほど特徴がなくなってきたのも事実。
旅行サイトとしてはもっとも安定しており、実績や信頼性も申し分ないですので、価格よりも安心感重視といった人には1番のオススメですね。
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まとめ
以上、外資系と日系のホテル予約サイトを比較してみました。
こうやってみると本当に選択肢が広まってきたことを実感します。
家にいながら海外のホテル、航空券の予約ができてしまう、便利な時代になったものです。
しかも、同様のサービスがしのぎを削っているため、料金も安くなるという利用する側にとっては旅行や出張がしやすい状況になってきています。
このページに来た人は「外資系ってどうなの?」っていう疑問や不安を抱えている場合が多いんじゃないでしょうか。
それに対する私の答えは「まず大丈夫」です。
10回泊まったら、10回は何も起こらないでしょう。
でも50回泊まったら、1度ぐらいは何らかのトラブルに遭遇するかもしれません。
もちろん確率論の話なので、はじめての人にトラブルが降って湧いてくるかもしれませんが(笑
でも、それは日系でも同じことが言えますし。
外資系を利用するのであれば、予約する際には入力する情報には特に注意を払いましょう。
間違えると面倒なことになる可能性が高いからです。
これは海外になってくると余計にそうです。
また、トラブルに遭っても焦らないこと、前向きに解決しようと努力することが重要かと。
予約サイト側も、ホテルのスタッフも悪意のある人なんて皆無ですし、できるだけ相手に満足してもらおうと思っていますので。
ホテルに泊まることは日々の暮らしの中で特別な時間です。
できるだけ安い料金で、満足度の高いホテル選びにこの記事が貢献できたら幸いです。