読書

【書評・感想】チーズはどこへ消えた?を読んで自分のチーズは見つかったか

チーズはどこへ消えた?

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

「チーズはどこへ消えた?」を今更ながら読んでみました。

チーズはどこへ消えた?とは?

日本で400万部、全世界で累計2800万部突破の大ベストセラー。

物語に登場するのは二匹のネズミと二人の小人。

迷路の中に住んでいる二匹と二人は「チーズ」を探し続けます。

「チーズ」とは、人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・など。

「迷路」とは、チーズを追い求める場所、つまり、会社、地域社会、家庭・・・など。

このシンプルな物語には、状況の急激な変化にいかに対応すべきかを説く、ヒントが込められています。

物語は三部構成。

最初は「ある集まり」の場面です。

かつてクラスメートだった人たちのクラス会で、それぞれ自分の生活に起きた変化をどう受け止めているか話しています。

二番目は「チーズはどこへ消えた?」の物語で、この本の中心部分。

最後は再び、クラスメートたちの話に戻り、「チーズはどこへ消えた?」の物語について各々が意見を言い合います。

ある集まり

かつてクラスメートだった人たち数人が昼食に集まっていた。

前の日の晩、クラス会に出た面々が再び顔を合わせていたのだ。

そこでその中の一人、マイケルがこう切り出す。

「ちょっと面白い物語を聞いて、すべてが変わったんだ」

別の参加者、ネイサンが聞いた。

「どんなふうに?」

「その物語のおかげで、変化に対する見方が変わったんだー変化とは、何かを失うことだと思っていたんだが、何かを得ることなんだ、とね。

そのためにはどうすればいいかということも教えられたよ。それで、たちまち物事がうまくいくようになったんだ、仕事でも生活でも」

また別の参加者、アンジェラが聞いた。

「それ、どんな物語なの?」

「『チーズはどこへ消えた?』というんだ」

チーズはどこへ消えた?

昔、ある遠い国に、二匹のネズミと二人の小人が住んでいた。

ネズミは「スニッフ」と「スカリー」。

小人は「ヘム」と「ホー」。

彼らはいつも迷路でチーズを探しまわっていた。

ある日、二匹と二人はチーズ・ステーションCで好みのチーズを発見した。

それから毎朝、ネズミも小人もチーズ・ステーションCに向かった。

小人はこれで安泰だと喜んで、チーズ・ステーションCの近くに引っ越し、チーズを食べ続けた。

ネズミの日課は変わらなかった。

毎朝、チーズ・ステーションCの様子をうかがい、前日と変わったことがないかを調べた。

ところがある朝、チーズはなくなっていた。

しかし、ネズミは驚かず、新しいチーズを探しに出かけたのである。

小人はチーズがなくなっていることに狼狽した。

事態が飲み込めず、ただわめき散らすしかできなかったのだ。

ひたすら迷路を行ったり来たりしていたネズミがチーズ・ステーションNで大量のチーズを発見した。

一方、小人は事態を検討していた。

小人の一人、ホーが言った。

「出かけよう!」

しかし、もう一人のヘムは「ここがいいんだ。居心地がいい。ここのことなら、よくわかっている。ほかのところは危険だ」と答えた。

それから毎日、二人はチーズ・ステーションCに行き、チーズがないことに失望するということを続けた。

我慢も限界に達したとき、ホーは一人でもチーズ探しに出かけることにした。

なかなかチーズは見つからなかったが、ホーの中である感情が芽生えた。

(何でもっと早くこうしなかったんだろう)

(人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはないのだ。自分の心の中に作り上げている恐怖のほうが、現実よりずっとひどいのだ)

ホーは過去を捨て去り、今は現在に適応していた。

そして、まもなくそれが起こった。

チーズ・ステーションNと新しいチーズを見つけたのである!

ディスカッション

マイケルが物語を話しおえると、かつてのクラスメートたちが微笑んでいた。

数人が感謝の言葉を口にした。

ネイサンが言った。

「変化は誰にも訪れる」

ローラが聞いた。

「変化を恐れている人はどれぐらいいる?手をあげてくれないかしら?」

手が一つあがった。

「自分以外の人は変化を恐れていると思う人は?」

全員が手をあげた。

「自分では認めないということだ」とネイサンが答えた。

ジェシカが腕時計に目をやって言った。

「私、そろそろこのチーズ・ステーションを出て、新しいチーズを見つけたほうがいいみたいだわ」

みんな笑い声をあげると、口ぐちにさよならを言った。

「チーズはどこへ消えた?」の感想

この本の伝えたいことは「変化を見逃すな、そして行動せよ」

それを二匹のネズミと二人の小人を使って物語仕立てにしてます。

正直、内容的にはそこまで目新しさはないかと。

テレビやネット、本などで何度となく言われている「時代の変化に応じて、企業も、組織も、ビジネスマンも、個人も対応が必要」といった内容と似ているので。

ボリュームとしては2〜3時間で読めてしまうものなので、具体的な話は何も出てこず、マインドセット系。

ただ、「わかっている」ということと「行動している」ということはまったく別物。

この本の中で出てくるネズミがチーズ・ステーションCの変化を毎日ネチネチとチェックすることは非常に重要なことだと改めて感じさせられますね。

「そんなことはわかりきっている」

と切り捨てるのは簡単。

だけど、仕事や生活、健康などでも、ちょっとした変化を見逃していなければ、そして行動していれば、結果が変わってくるかもしれません。

私は仕事でITエンジニアをやっていますが、日々業界は変化していくし、周りの状況も変わっていきます。

自分にとって変化に対応することはもはや必須事項。

あと、「チーズ」へのこだわりはなくしたほうが何かといいですね。

何かに執着するということは、それだけ弱みを作ることにもなってしまいますので。

あったらいいけど、なくてもなんとかなる、ぐらいがいいかと。

-読書

© 2023 FIRE達成のフリーランスエンジニアブログ