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【書評・感想】2035年の世界を読んで未来旅行を楽しむ

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「2035年の世界」を読んでみました。

2035年の世界

どこかで聞いたようなタイトルです。

筆者は一時期「ハイパーメディアクリエイター」というなにやらよくわからない肩書きを持っていた高城剛氏。

現在はライターを名乗っているようです。

元妻が女優の沢尻エリカと言ったら「ああ」となる人が多いんじゃないでしょうか。

私はなりました。「ああ・・・」と(笑

2035年前後の世界がどうなっているのか。

本書では、そういった未来予測を科学、移動、スタイル、リスク、政治、経済、環境といった様々な分野にわけて行なっています。

予測している項目はなんと100。

全部は紹介しきれませんので、印象に残ったものをいくつか挙げていきます。

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オートマトン

オートマトンとは「自律的に動く機械人形」のことです。

ゼンマイ仕掛けのカラクリ人形もオートマトンの一種ですが、近未来のオートマトンはAIによって、自らオートマトンを生み出していきます。

「2045年問題」というキーワードを聞いたことがある人も多いはず。

日々進化し続けているAI、すなわち人工知能が2045年前後に人類の知能を超えるのではないかという仮説です。

そうなると、AIは自ら考え、自ら行動するようになり、AIが自分たちで繁殖し始めるという。

まさにSF映画の世界ですよね。

現在でもITやロボットの進化で人間を必要とする仕事は減ってきていますが、「2050年には人類の仕事は半分以下になる」と言われています。

それでは人類にできる仕事ってなんなの?

本書では、マインドセラピストや宗教家など、人の心や精神を扱う分野に限られるのではないかと予測しています。

医療ツーリズム

医療を目的とした観光。

それが「医療ツーリズム」です。

私は幸い、病院とは縁遠い生活をしています。

そのため、医療ツーリズムという言葉をはじめて聞いたのですが、韓国の美容整形やスリランカのアーユルヴェーダが有名というのを読んで、なるほどと思いました。

韓国の空港には医療カウンターがあるそうです。

美容整形大国の韓国には世界から医療観光客が訪れるためです。

いまや多くの国で観光業は主要な産業になりつつあります。

ただ、観光客が落とすお金には限界があるので、単価の高い医療に目を向けているというわけです。

現時点では出遅れている日本ですが、高度な医療技術を有しているので競争力は低くないはず。

本書では、いずれ羽田や関空にも医療カウンターができる日もそう遠くないと予想しています。

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空飛ぶ自動車

「空飛ぶ自動車」はまさに映画の世界。

そう思っていましたが、現実にそれを販売しようとした会社があります。

米テラフージア社です。

2015〜2016年前後に発売する目標だったようですが、残念ながら未だにその計画は実行には移されていないようです。

空飛ぶ自動車に関しては法律、既存の道路の問題などもあって、そう簡単には実現しそうにないですね。

もし空飛ぶ自動車が普及すれば、今の車道や歩道や自転車道に置き換わり、渋滞もなくなる。

そんな妄想レベルの内容ですが、なかなか夢のある未来予測です。

神秘的

「21世紀は、パワースポットや占いなど、神秘的なものや霊的なものに人々が価値を見出すようになる」

私は占いといった類のものはほぼ信じないのですが、一時期テレビなどでスピリチュアル・ブームが起こりましたよね。

日本だと霊的なものってちょっと訝しげに見られる傾向がありますが、世界ではまた違った受け取られ方をします。

例えば、WHO(世界保健機関)は1990年代の終わりに、健康の概念を4つの観点で再規定しました。

「心身」、「精神」、「社会性」。

そして、最後に付け加えられたのが「霊的健康」です。

この項目、満場一致で決定したとのこと。

本書は神秘的なものに対して、こう予測しています。

「現代では便利さや合理性を長い間追求し続けてきたが、多くの者は急激に変わる社会に疲弊している。もし便利さや合理性の追求の先に幸せがないのだとしたら、どこを目指せばいいのか。そうした根源的な問いが、今の神秘性追求の根幹にあり、この動きは今後ますます拡大し続けるだろう」

豊かになりすぎると人間、余計なことを考え過ぎてしまいますからね。

そこそこ働き、腹一杯食って、たまに遊び、寝る。

それぐらいがちょうどいいんでしょう。

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マスの崩壊

本書では20世紀最大の発明は「大衆」と捉えています。

その大衆を作り上げたのは、言うまでもなく新聞屋テレビといったマスメディアです。

新聞やテレビによって、遠く離れた場所にいる人々も同じ情報に接することができるようになりました。

しかし、本書では「マスの時代はそろそろ終わり」と断言しています。

インターネットの登場によって、大衆がマスメディアの情報に疑いを持ちはじめからです。

よく聞く話ではありますが、これからは「個人の時代になるだろう」というところに注目しています。

具体的にはこのように書かれています。

「インターネットの利得は、個人的なアップロード力にかかっており、結果的に良い情報を数多くアップロードしたものに、良い情報が数多く集まる仕組みになっている」

これだけネットで隅々までの情報が氾濫してくると、テレビがつまらなくなるのは当然ですよね。

これから先、情報を発信する側と情報を受け取る側の構図がどのようになっていくのか楽しみです。

大地震が起きる日

今後30年間の間位に、首都圏でマグニチュード7クラスの直下型地震が起きる確率は70%と言われています。

自然災害リスク指数というものがミュンヘン再保険会社から発表されているそうですが、東京はダントツのワースト1位みたいですね。

地震大国である日本で、あれだけ一極集中していたら仕方のないことですが。

私は大阪に住んでいますが、東京とそこまで状況は変わらないんじゃないでしょうか。

本書では、セカンドハウスを持つ動きが広がっているとありますが、一般人がいつ起こるかもわからない自然災害のためにそこまでするのは現実的ではないでしょう。

ただ、30年というスパンで考えた場合に、大地震が起こる可能性も否定できません。

そうなった場合のことを、ある程度頭の片隅に置いておく必要があるかもしれません。

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成長しない世界

「米国の成長はとっくに止まっている」

と本書では断言しています。

成長しているように見えるが、それは人為的なバブルでごまかしているだけだと。

詳しいことが書かれていないため判断しかねますが、素直に同意できないですね。

成長著しいITの世界で、躍進しているのがアップルやグーグル、アマゾンといった米国ばかりですから。

もちろん国全体の実態を知らないのでなんとも言えないですけど。

ですが、世界中の先進国が今後も成長し続けるかというと、怪しいですよね。

欧州はすでに曲がり角を迎えていますし。

日本に関しては、ここ数年株価が上昇し続け、生産性は微増しているようです。

利益は企業と株主に振り向けられているので、賃金は上がっていませんが・・・。

今後の見通しに関しては、成長なんてなかなか見込めないでしょうね。

2050年には人口が1億人を割ると予想されていますし、普通に考えたら国の総生産はそれだけ落ちます。

良い悪いの話ではなく、そのような世界になっていくんでしょう。

問題なのは、国の政策が成長を見込んだものであり続けたら、いつか手痛いしっぺ返しを食らうということです。

まとめ

ある程度現実味のある話から妄想に近い予測まで、現状の知らないことも含まれていて、なかなか楽しめました。

オートマトンの話なんかは、いつの間にか現実味を帯びてきていますよね。

以前はSFの世界と思っていたことが、2035年の世界では普通になっていたりして。

それぐらいここ数年のIT、とりわけAIの進化は著しいです。

ちょっとした未来の世界を覗き見る、そんな感覚で読むにはちょうどいい一冊でした。

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