どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
突然ですが、あなたが仕事をする目的はなんですか?
生活するため、やりがい、趣味のためなど人それぞれかもしれません。
と、ここまではどこにでも書いている話で、ぶっちゃけ仕事なんて「お金」を貰うためですよね。
どれだけ理由をこじつけようが、それ以外は後付けでしかありません。
「やりがい」なんていう耳障りの良い言葉で従業員から搾取する企業
仮に「仕事が楽しくて仕方がない、やりがいがある」と言っている人も給料が貰えなければ、次の日から会社に出てこないでしょう。
給料が半分になってもやめちゃうんじゃないでしょうか、その会社。
やめないんだったら、選択肢がないだけだと思います。
どれだけ「やりがい」なんていう耳障りの良い言葉で取り繕っても、労働力を提供し、その対価として給料を受け取る。
この図式に変わりはありませんし、企業と従業員の雇用関係において、それ以上の関係はありませんよ。
もちろん仕事からやりがいや楽しさを感じるのは素晴らしいことですし、私も自分の仕事をすごく気に入っており、やりがいを感じています。
しかし、それは仕事をしている人が勝手に思っていることですので。
企業が目指すものっていうのは「利益」だけです。
事実そうですし、そうであるべきです。
企業が自ら従業員のやりがいなんて言い出したら、ブラック企業への一歩を踏み出しているかもしれません。
給料は安いけど「やりがい」のある仕事という洗脳
この記事を書くきっかけになった話をしたいと思います。
少し前にちょっとした相談のようなものを受けたのですが、内容がこちら。
「仕事はそこそこ楽しいが、給料が少ない。転職しようか迷っている」
よくある話ですが、この知り合いは以前、仕事でお世話になった私からみたらクライアントの社員の方です。
性別は男で年齢は30代中頃、職種としては社内SE(システムエンジニア)、年収は300万ぐらい。
勤めている企業は大阪の中心部にあります。
正直、耳を疑いましたね。
この就業場所、年齢、職種で年収300万に届かないって・・・。
これ、正真正銘実話です。
大阪はこれでも日本で有数の大都市ですよ。
で、さらに話を聞いてみると、すでに転職活動はしているみたいなんですが、上司にそのことも含め相談したみたいなんですね。
すると、「やりがいよりも金を優先するのか」と詰め寄られたとか。
あまり詳しくは聞きませんでしたが、本人の人格を傷つけるような言葉も出てきたようで、もう開いた口が塞がらないわけで・・・。
給料は安いかもしれないけど、やりがいがあるじゃないか。
これね、もう完全に洗脳ですよ。
結局、会社とは少しもめたみたいですが、その知り合いは別の会社に転職しました。
年収がどうなったかは聞いてはいませんが、本人的には満足しているようです。
曖昧なもので誤魔化されないために
企業が従業員に対して払う賃金に対してスタンスはただ一つ。
やめられない程度に賃金を支払う
めちゃめちゃシンプルですが、これだけ。
これが悪いと言っているわけではなくて、こういう事実を受け止め、従業員も働く必要があるんじゃないでしょうか。
つまり、企業はなるべく賃金を払いたくなくてやりがい、職場環境、福利厚生といった曖昧なもので煙に巻いてきます。
経営において、もっともリスクのある行為が賃金アップですので、当然といえば当然なのですが。
でも、従業員にとって一番重要なのは賃金です。
仮に一番重要じゃなかったとしても、会社への貢献度に応じて賃金を上げてもらうべきです。
「そんなこと言っても、上がらないものは上がらない」
という声が聞こえそうですが、であれば転職という選択肢も考えるべきです。
転職をしていなかったら
これは私自身のことですが、私はあるIT企業に新卒で入社したのですが、転職を2回経験しました。
最終的に正社員としては年収が500万ほどだったと思います。
もし、最初の会社にい続けたら年収は400万に届かなかったんじゃないでしょうか。
今の時代、昇給なんて微々たるものですからね。
賃金が年平均で10万アップしたとしても、10年という長い年月で120万ですよ。
スタートが300万だったとして、10年後は420万円。20年経っても540万にしかなりません。
しかもこれは順調に昇給が続いて、会社の業績も右肩上がりじゃないと実現不可能です。
あなたの会社は毎年10万アップしますか?
私がいた会社は3万しかアップしませんでした。
なので、これはやばいと思って転職活動をはじめましたね。
大都市で年収300~400万円台の若者は転職を考えるべき
日本の大都市圏、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌あたりに住んでいて、年収が300~400万台の若者は転職も視野に入れて良いかと思います。
現在の日本は企業業績も良く、少子化の影響もあって人手不足の傾向が強いです。
その傾向は大都市圏で特に強いですので。
お金があったからといって必ずしも幸せになれるとは限りませんが、あった方がいいに決まっています。
それに真面目に自分の収入と向き合うことは全然悪いことじゃないですよ。
重要なのは客観的に自分の市場価値を把握することです。
勉強でもそうですが、今の自分の現在地を知らないと目標も立てられないですし、改善も難しいですので。
転職市場も売り手市場
今は昔に比べて、転職そのもののハードルが下がっています。
終身雇用の働き方が崩れようとしているのもありますし、人手不足で限られた人材を企業が奪い合うしかないという状況も後押ししていますので。
いわば転職市場は売り手市場です。
そして、転職活動も今はネットでできる時代ですので。
DODAは大手の転職サービスで、80%以上と言われている非公開案件を多数保有しています。
転職活動をするのであれば、DODAは必須かと思います。
リクナビネクストも大手でベタですが、保有している案件数が膨大ですので、登録しておいて損はないです。
IT関連であれば専門のサービスを使った方が効率がいいです。
ITエンジニア専門の転職エージェント【TechClipsエージェント】
現役のエンジニアが転職をサポートしてくれます。
私も転職時にこれらのサービスを利用したのですが、自分で企業を探して転職っていうのはかなり時間と手間がかかります。
それをフォローしてくれる転職サービスがあったから、転職活動がスムーズにできます。
まとめ
もうね「搾取」という言葉しか思い浮かばない状況で仕事をしている人が多すぎます。
これからは個人の時代と言われはじめていますが、仕事というものにおいてもそうであってほしいと思います。
周りの人がそういった状況だと、なんともいえない暗い気持ちになりますし、自分の見えないところでたくさんの人が企業に搾取され続けている現状を考えると、それを少しでも改善できないかと悶々としてしまいます。
といっても、無力な自分には選択肢があることを発信するぐらいしかできないんですけどね。
最後に以下について、今一度考えてみてください。
・自分の今の収入に不満はないか
・会社からもらっている賃金は不当に低くないか
もし、一人で考えるのが難しいのであれば、周りの人に相談してみてください。
相談しにくいのであれば、当ブログのお問い合わせから私に連絡してくれても構いません。
お役に立てるかわかりませんが、何か変われるきっかけになればと思います。