どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
タイトル通りですね。
中小派遣ITで低賃金の人はいますぐ会社を辞めたほうがいいです。
中小派遣ITで働いていたら低賃金である可能性が低くないと思いますので、当事者の方は見たら気分を害されるかもしれません。
それに対しては謝りますが、主張は1ミリも譲れませんね。
中小派遣ITで低賃金の人は会社を辞めるべき。
大事なことですので、2度言いました。
目安として20代後半で年収が400万以下、または30代前半で年収が450万以下で大都市圏(東京、名古屋、大阪、福岡)に在住であれば低賃金じゃないでしょうか。
東京は一段上に君臨しているので、プラス50万ぐらいは上乗せしてください。
ただ、ここで書く内容は私の周りで起こっていることが基になっていますので、状況が違うのであればそれはそれでいいと思います。
また、文中、人によっては不快と思われるきつい表現が出てきますが、動かし難い現実をありのままに伝えたいために、このような形をとっています。
この記事が何かのきっかけになれば幸いです。
中小派遣ITとは?
中小派遣ITと勝手に命名していますが、これらの会社は主にSI業界に属しており、社員を派遣することによって利益を得ています。
俗にいう「特定派遣」、「客先常駐」といったやつです。
こういった会社は自社でソフトやサービスは作らずに、技術者を顧客に売っているのでやっていることは人材派遣会社となんら変わりません。
日本のSI業界がこのような構造になっているので、いまさらこのことを嘆いても仕方がないでしょう。
しかし、気づいた人はこの構造から脱出するかうまく利用しています。
気づいてない人はこの構造の底辺から抜け出せないままです。
気づいているけど何も行動しない人もいますが、これは気づいてない人と結果からするとなんら変わりません。
中間搾取しまくりの中小派遣IT
「中間搾取」・・・私の大嫌いな言葉の一つですが、中小派遣ITはこれで成り立っています。
今更ですが、中小派遣ITは大手や準大手のSIerに社員を派遣し、一般的には月額70~150万といった売上をあげます。
派遣されている社員の給料は額面で半分以下でしょう。
私が以前いた現場では、同じチームメンバーは中小派遣ITの社員であり、売上は80万、給料は30万ぐらいだと嘆いていました。
一般の人が聞いたら信じられない話かもしれませんが、業界では普通にある話です。
これ、江戸時代の年貢よりもひどいですよ。
年貢でも半分とかでしょう。
給料が30万としてもここから5、6万はさらに税金や年金、健康保険で搾取されるわけですから、手取りはもっと少ないですよね。
80万の価値を生み出しても20数万しか手元に残らないなんて、おかしくないですか?
私も同じく80万の売上でしたが、額面で70万前後の収入でした。
もちろん目先の収入だけで単純比較はできませんが、中小派遣ITが社員から不当に搾取しているのは動かし難い事実です。
会社がリスクをとっているという言い分もありますが、現実問題として働けない社員は何らかの形で会社を去るしかありませんので、そこまでリスクなんてないのがほとんどでしょう。
会社にとって社員は使い捨て
「給料は安いけど、もし働けなくなっても会社が面倒を見てくれるから。」
そんな考えをもし持っているなら、今すぐ捨てたほうがいいでしょう。
中小企業の内部留保なんてたかが知れています。
私はこれまで中小派遣ITの社員で激務の末、体を壊したり心が病んでしまって会社を辞めた人を何人か見てきました。
確かに数ヶ月は休職などの措置をとってくれるかもしれません。
ですが、継続的に働けなくなった社員を食わしていけるほど中小企業に余裕はないんです。
もしあなたが毎月70~90万の売上をあげていて、働けなくなった状態で給料をもらおうとしたら会社にとってはかなりのマイナスです。
仮に売上70万、給料+会社負担の保険料などを40万としたら、会社からするとマイナス110万です。
休職手当が半分だとしても90万のマイナスが毎月のしかかってきます。
厳しい言い方になりますが、私が経営者だとしたら、働けなくなった社員はできるだけ早く会社から切り離すでしょう。
もちろん、日本の雇用制度では簡単には首にできませんが、会社を辞めるように仕向けるでしょうね。
「ひどすぎる!」
「お前は鬼か!」
と言われるかもしれませんが、中小企業の経営者であれば当然の判断かと。
そうしないと、会社自体が潰れてしまいますので。
これが従業員何千人の大企業であれば話は別ですが、社員が数十人から数百人程度の中小企業だとトカゲの尻尾を切るしかないのです。
会社として蓄積されていくものなど何一つない
技術者にとってスキルは命です。
それで飯を食っているわけですから。
釈迦に説法でしたね。
それぞれ技術レベルに差はあっても様々な案件、現場でスキルは蓄積されていき、スキルアップ、スキルチェンジしていくでしょう。
しかし、中小派遣ITそのものには蓄積などありません。
社員はそれぞれの現場で個人で頑張るしかなく、そのフィードバックもほとんどないです。
たまに「なんちゃって情報共有会」なるものがありますが、そんなものはネットで調べればすぐに出てくるものばかりです。
なので、自称「IT企業」の中小派遣ITはいつまでたっても会社としての技術やノウハウは溜まっていきません。
蓄積していくのはなんだかよくわからない「信用」といったものだけです。
さらに蓄積しないだけならまだしも、最悪なのは会社が社員のスキルアップを阻害するパターンです。
「単価が良いから」、「付き合いが長いので断りにくい」といった会社都合で、中小派遣ITはエンジニアをあまりスキルアップに繋がらないような現場に放り込みます。
私は今まで本気で社員のスキルアップを考えている中小派遣ITに出会ったことがないです。
あなたの会社の10年後20年後の姿
企業の生存率というものをご存知でしょうか?
文字通り、企業が何年後にどれだけ存在し続けているかという確率です。
企業が10年後、20年後に存続している可能性は実はそんなに高くありません。
信じられない数字ですが、国税庁の統計では企業の設立20年での生存率は0.4%となっています。
20年は長すぎるとしても、10年以上で6%です。
大企業であれば別ですが、中小はかなりの確率で消滅するというのが現実です。
これからの日本においては本当のリスクヘッジは会社に属していることではなく、どんな会社でも生き残っていけるスキルを身につけることじゃないでしょうか。
私は10年ほどIT業界にいますが、その間、私の知っている中小派遣ITはいくつかなくなりました。
これが倒産したのか、合併したのかといった詳細はわかりませんが、会社を長く続けるというのは一般に考えられているよりもずっと難しいことです。
あなたが中小派遣ITに勤めているとして、その会社が10年後、20年後も存在していると本気で信じられますか。
派遣されるのであればフリーランスと変わらない
中小派遣ITから派遣されて客先常駐をずっとし続けるのであれば、それはもうフリーランスとなんら変わりありません。
客先で仕事をしているあなたを助けてくれるのは現場の仲間であったり、場合によっては現場のお客さんじゃないでしょうか。
会社があなたのためにやってくれることなんてほとんどないに等しいでしょう。
真面目に日々仕事に勤しんでいる人ほどそうだと思います。
手のかからない社員は会社にとっては金の卵みたいなものです。
放っておいてもお金を生み出してくれるわけですから。
私からすると、そんな状態で会社員を続けている人を見ると不思議でたまりません。
会社との繋がりはほぼなく、多くても月1回の帰社日です。
言い方は悪いですが、月1回の帰社日のために数十万を会社に取られているようなものですよ。
まとめ
でも結局、会社を辞めてどうすればいいんだ?
という疑問は当然出てくるでしょう。
悪いですが、具体的にどうするかは自分で考えてください。
人に教えてもらうものでもないですし、自分の人生ですから。
私の周りでは自社サービスを展開する企業に転職したり、フリーランスになったり、大企業に潜り込んだり、人それぞれです。
個人的にはフリーランスがおすすめですけどね。
私自身がフリーランスという働き方が最高だと思ってこれまでやってきましたので。
フリーランスが不安定だなんて思っている人はこの記事を読んでみてください。
20代や30代で今いる会社がダメダメなところだったら、なおさら転職は一つの選択肢だと思います。