IT業界 働き方

ITエンジニアの大多数が定年を迎えられない問題について

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

ここ最近、というかここ10年ぐらいずっと、IT需要の高まりでITエンジニアの需要が高まっています。

IT業界で働いている人であれば肌で感じていると思いますが、いたるところで人手不足の話が絶えません。

私はフリーランスでITエンジニアをやっているのですが、条件面が確実によくなってきているのを感じます。

それだけではなく、以前は交渉の話題にも上がらなかった週2、週3といったイレギュラーな働き方や、リモートワークでの作業も可能となりつつあります。

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ITエンジニアにとってはやりたい放題な状況ですが、そう喜んでばかりもいられないのが現実です。

それはなぜか。

景気が悪くなるかもしれないから?

景気の先行きなんて誰にもわからないですし、景気は波。

それともITエンジニアの仕事がAIに取って代わられるから?

今最前線で仕事している人なら、むしろAIによってIT人材の需要はより高くなると思っているんじゃないでしょうか。

もちろん求められるスキルが変化していくという前提で。

それよりも容易に想像できることがあります。

それは、ITエンジニアがエンジニアのまま定年退職(リタイア)するのはあまりにも非現実的だということです。

35歳定年説ってどこの誰が言い出した?

その前にIT業界でまことしやかに囁かれている「35歳定年説」に関して少しだけ触れておきます。

これは完全に誤った噂というかデマですね。

こんなこと誰が言った?笑

IT業界というものが広すぎるので、一括りにすること自体が躊躇われはします。

しかし、SIerやWeb系、モバイル開発などの分野で35歳を超えた人でもバリバリ活躍していますし、リーダーやマネージャークラスの人はだいたい30代です。

昔は違っていたのか、根も葉もない真っ赤な嘘か、いずれにしても事実とは大きく異なります。

あなたの周りで定年を迎えたITエンジニアはいますか?

35歳定年説はまったくの誤りではありますが、では本当の定年、60歳、65歳についてはどうなのか。

これに関しては、逆に聞きたいです。

ITエンジニアとして60歳まで第一線で活躍していた人を見たことがあるのか?と。

まったくないとは言い切れません。

中にはいるでしょう。

ですが、かなり少数派じゃないでしょうか。

私はこれまで大手SIerやメーカー絡みのプロジェクトに参画してきましたが、50代のエンジニアはごく少数でした。

例えば、30人のプロジェクトに2~3人といった程度ですし、その人もエンジニアというよりも調整役やプロジェクト管理といった役割でした。

場合によっては「いったいこの人は何をしているんだ?」という人もいました。

COBOLを多用するような現場なら状況も違ってくるのかもしれませんが、現在ではそれも特殊な環境かと。

大手メーカーではありえるが

大手メーカーであれば、エンジニアで定年退職というのはありえる話。

ただ、これはエンジニアで退職というよりも、多くは40〜50代で管理職となり、そのまま退職というルート。

私が以前メーカーに行っていたときに一人だけエンジニアで定年を迎えた人がいました。

いるにはいましたが、これまで何百人というエンジニアを見てきた中で一人というのは少ないと思います。

それにそういう人はかなり優秀な人で、その中に入れるのはごく一部の人だけじゃないですかね。

ITエンジニアの実質的な定年は?

現在のIT業界はWeb系、オープン系、組込、ソフトウェア、モバイル、IoTといった分野が多いかと思いますが、いずれも移り変わりが激しいです。

業界自体も今後どのように変化していくか予想が立てづらいですし、エンジニアにもどのようなスキルが求められるようになるのか予測が難しい。

それに毎年のように若い人がIT業界に入ってきます。

少子化で若い人は減ってきていますが、それでもIT業界を志す人は今後増えるんじゃないでしょうか。

もし若い人がIT業界を避けて、40代〜50代ばかりになってしまったら、日本のITは終わってしまうでしょうね(笑

アメリカをはじめとしたIT先進国のビジネスのスピードは、今でも日本を大きく引き離しています。

これで若い人がいなくなってしまったら・・・。

スピードが求められるITの世界では若い力が不可欠ですし、おっさんエンジニアには分が悪いかと(笑

そうなると、ITエンジニアの実質的な定年は早まるでしょう。

35歳というのはデマですが、例えば50歳はなかなか現実的な線引きかと思います。

どこかで帰路に立たされるITエンジニア

そこそこ経営基盤がしっかりしていて、規模も大きな企業であれば、エンジニアとして突出していない社員に対してはキャリアの転換を打診するのが現実的。

管理職や営業職、場合によっては幹部に昇進といったこともあるでしょう。

悲惨なのは中小規模のITエンジニアです。

中小の場合は社員を遊ばせておく余裕もないので、新しいポストを用意することが難しいのが現実。

これはすでに起きていることですが、中小のSESをやっているところは現場からNGの出た40代、50代のエンジニアの扱いに困っていたりします。

30代までであればそれほど仕事ができなくてもクライアントは使いますが、これが歳を取るとそうでもなくなってきます。

現在は景気が良いので40代、50代のエンジニアでも需要があるようですが、風向きが変わったらどうなるかわかりません。

フリーランスにとってもこれは他人事じゃないですね。

請負であればそれほど年齢は関係ありませんが、SESであればサラリーマンとフリーランスの違いはほとんどないですし。

先を見据えた対策が必要

ITエンジニアの多くは、開発の最前線に残ったまま定年を迎える可能性は低いと思われます。

上で書いたようにある程度、将来のポストが予想できるのであればいいかもしれませんが、大多数はそうではないはず。

自己責任が蔓延している世の中で必要なのは、自らを守る術です。

エンジニアとして突出する、IT業界から足を洗う、営業などへの転身などいろいろ考えられます。

「そんな先のことはわからない」

そう思うのも無理はないですが、だからこその備えも必要です。

私は逆の発想で、先のことはわからないからこそのフリーランスという選択をしました。

そして、10年IT業界を生き延びてきたのですが、それは長期戦略のおかげだと思っています。

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