台湾の古都と呼ばれている台南。
台湾の中でも台北や高雄に比べると、少しマイナー(失礼!)な都市ではないでしょうか。
しかし、こういう場所こそ、いろいろ見所がありそうです。
というわけで、高雄から台南まで台鉄の自強号に乗ってやってきました。
まる1日うろうろして、見て回ったのですが、やはり台南は素晴らしい!
高雄ものんびりした雰囲気の漂うコンパクトシティなのですが、台南はさらに隠れ都市的な雰囲気満載(笑
まあ、当然同じ台湾なので、ガチャガチャ感は台北や高雄と通じるものがありますが・・・。
今回はそんな台南のおすすめスポットの一つである「赤嵌楼」についてです。
赤嵌楼とは?
「台南 観光スポット」とググったら、まず出てくる超有名な観光スポットです。
赤嵌楼が建てられたのは1653年で、当時台湾南部を占領していたオランダ人によって建設されました。
当時は「普羅民庶城(プロヴィンティア城)」と呼ばれ、オランダ軍を退けた鄭成功政権になると名前が「赤嵌楼」と改められました。
それに地震や戦争によって破壊されたため、今の赤嵌楼は中国式の建物になっています。
赤嵌楼への行き方
赤嵌楼は台鉄の台南駅から1.2キロほど西にあります。
タクシーだとあっという間ですね。
私は新光三越や他の廟などを寄り道しながら歩いていたら、いつのまにか着きましたが(笑
ただ、私が行ったのは12月だったのでまだいいですが、夏は暑さが半端ないと思います。
12月の台南はどうだったかというと、晴れるとかなり過ごしやすいんじゃないでしょうか。
歩くと少し汗ばむ陽気で、太陽光線が強いですね。
赤嵌楼の内部
入口から建物が見えていますね。
赤嵌楼は入場料を払う必要があって、大人50元、子供25元です。
敷地はそんなに広くはないですが、整備が行き届いていて、緑が非常に綺麗でした。
建物は少し高いところに建っていて、階段を登っていきます。
海神廟です。
近くで見るとなかなか迫力があります。
この廟は台湾に漂着した日本人が殺されるという事件をきっかけに、海神のご加護を受けるために建立されたみたいです。
海神廟は中にも入れて、当時の資料などが展示されていました。
科挙制度についての資料。
ギシギシ鳴る階段を上がって2階にも行けました。
赤嵌楼の周りは普通に民家が立ち並んでいて、人々の生活を垣間見れます。
こういうゴチャゴチャ感がかなりツボです(笑
海神廟を横から。
海神廟をあとにして奥に進むと、稜堡(外に向かってつき出した部分)がありました。
海神廟自体は建て直されたものですが、稜堡については当時(1600年代)のまま保存されているようです。
稜堡の前に立つと、400年以上前の人たちが築いたものがそのまま現存しているという事実にも驚かされますし、戦争目的で作られた建築物の威圧感みたいなものも感じます。
なにやら説明書きがありましたが、読めません・・・。
さらに書庫のような建物があり、その中には古い本が保存されていました。
中には、 相当古そうな本もあったのですが、誰でも手に取って読める状態になっています。
こういうところは、日本と全然違いますね。
書庫内の窓ですが、凝った作りです。
海神廟の土台部分にはかつての正門も残されていました。
現在はレンガで塞がれていましたが、普羅民庶城時代には城内はかなり広かったみたいです。
中に入るとヒンヤリとしていて、ちょっと不気味な雰囲気に包まれています。
まとめ
台南は歴史に彩られた街で、赤嵌楼はその代表格です。
台北によくある廟などとは違い、元は城ですので少し変わったテイストというのもおすすめの理由です。
所要時間としては、急いで回って20〜30分、ゆっくりだと40〜50分ぐらいはかかるかと。
台南に旅行で訪れた際には、ぜひ赤嵌楼に立ち寄って台南の歴史に触れてみましょう。