ヤフーニュースやiPhoneのニュースでちょっと気になる記事があったので目を通してみました。
なんとも刺激的なタイトルですが、新しく出した本の宣伝記事のようです。
ここで書かれている主張は以下のようなものですが、確かに正論といえばそうかも。
・「多動力」を実現するには自分の時間を大切にしなければならない。
・自分の時間を奪う最たるものは電話。
・なので電話には出ない。
・スケジュールの調整や打ち合わせ連絡はメールやLINEなどの非同期通信で十分。
・他人の目を気にせず、自分の時間を生きよ。
・人の時間を使うなら、きっちりと対価を払うべき。
私は本自体は読んでいないので、あくまでこの記事を読んでの感想ですが、結局のところ
「時間を大切にしよう」
という事でしょう。
これは完全に同意ですが、「だから電話には出ない」ってのはちょっとどうなのかなと。
多動力とは何か
まず、のっけから「多動力」という聞きなれない言葉が出てきますが、これは「いくつもの異なることを同時にこなす力のこと」だそうです。
これに関しては個人的にかなり同意できます。
というのも、IT含めたあらゆる技術の進歩が「価値あるもの」をどんどん変えていっているので。
以前からネットでも「○年後にはなくなる仕事」みたいな情報がちょくちょく出てくるようになり、どのぐらいの速度かは分かりませんが、人間の仕事がAIなどに侵食されていくのは確実ですからね。
逆にYoutuberみたいな職業も出てきています。
私の現在の本業はITエンジニアで、最近ではスマホ系の仕事が多いのですが、そんなものがビジネスとして成り立つなんて10年前は考えられなかったです。
ですが、今の収入の柱も今後はどうなるか分かりません。
なので、収入源はできるだけ多角化しておく方がいいと思っています。
となると「異なることを同時にこなす力」って結構重要になってきます。
余計な事を話す人には教えてあげればいい
堀江さんの「多動力」を高めよう、そのためには「自分の時間を大切にしよう」という主張には大いに賛成です。
ですが、「だから電話には出ない」っていう意見には賛同しかねます。
記事の中で「電話で話す必然性のない用事なのに、やたらと気軽に人の電話を鳴らす者がいる」という部分がありますが、こんなのは論外だと思います。
確かにそういう人もいますが、そういう相手とは距離をおけばいいだけの事。
言い方は悪いですが、ぞんざいに扱えば向こうから離れていきますから。
それでも気づかない鈍感な人には「お互いに忙しい身だと思いますので、必要な事だけ話しましょう」みたいな感じで教えてあげればいいのです。
そういう人って大概が実際に会った時や、打ち合わせの場でも同じような感じなので「あなたは余計な事を話して他人の時間を無駄にしていますよ」と言ってあげた方が周りのためにもなります。
会議の無駄はなくせばいい
私は打ち合わせの場で周りが雑談なんかしていると「みんな貴重な時間を割いて来ているので、さっさと終わらせちゃいましょう」と言ってしまう方です。
以前は打ち合わせがなかなか始まらない時なんかは、攻撃的な口調で「無駄話せずに早く打ち合わせ始めませんか」みたいな、周りからすると感じ悪い人だったと思います。
最近は色々学んで「開始時間過ぎてますね。みんな早く帰れるように打ち合わせ始めましょう」と言えるようになりました。
堀江さんは打ち合わせの際にどうでもいい内容の場合はスマホに目を落とし、「自分の時間を」過ごすみたいですが、私の場合はどうでもいい内容の時は「まずは本題を片付けましょう」と言って誘導しますね。
おそらく堀江さんの場合は、様々な会議に出席するので、そのため記事の中でも語られているように「くだらない会議、意味のない無駄話」に遭遇する確率が高いのでしょう。
私のような一般人の場合、会議や打ち合わせには比較的明確な「目的」があるため、それから大きく逸脱した内容だと指摘もしやすいです。
ただ、会議の際に10分も20分もどうでもいい雑談に付き合わされるのは閉口ですが、ちょっとした雑談程度ならそれも仕事の円滑油だと思うんですけどね。
これは仕事に対する姿勢の違いだと思いますが、私の仕事の目的は「お金を得る事」と「人生を楽しむ事」が同率首位なので、「別にそこまで効率化を求めなくてもいいんじゃね?」って思ってしまいますね。
ある好きな漫画で「道草を楽しめ」っていう言葉が出てくるんですが、この言葉、日々せわしなく生きている自分には耳が痛いと同時に心地よい響きでもあります。
電話は優秀な通信手段
最後におまけ程度ですが・・・。
仕事の交渉ごとについて事前にネゴっておく場合などは、メールみたいな文章のみだとニュアンスが全然伝わらなかったりします。
こっちの要求やお願いを通す時に、相手がどういった心理状態でいるのか、状況的にどうなのかは文章のやり取りだけではなかなか掴みにくいものです。
できれば直接会って話すのが一番だと思いますが、それが難しい時には電話というツールは役に立ちます。