どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
最近たまにネットやテレビなんかで目にするようになった「2拠点や多拠点生活」。
私も以前から気になっていたので、試しに利用してみました。
まず結論から申し上げると、控えめに言って日常に少なくない変化が生まれました。
大袈裟にいうと人生変わりつつあります。
「変わりつつ」というのはサービス自体もまだ若く、こういったライフスタイル自体が今後どう浸透していくか未知数なためです。
で、実際に多拠点生活をやってみてどうだったか、メリット、デメリットについて感じたことを率直に書いていこうと思います。
同じように多拠点生活に興味がある人の参考になれば幸いです。
多拠点生活とは?
多拠点生活とは文字どおり「自分の生活の拠点を複数持つライフスタイル」です。
ただ、多拠点生活と言っても、人によって生活スタイルは異なるようですね。
自分の家はなく住むところを転々としている人や、週末だけ都会を離れて田舎にもう一つ家を持つ人。
そして自分の家はありながらも、いろんな場所で暮らす人。
私が今回やってみた多拠点生活は最後の「自分の家は持ちつつ、いろんな場所で暮らすスタイル」です。
ADDressというサービスの存在を知る
私はフリーランスのエンジニアをやりながら会社役員やブロガー、投資家という顔を持っているのですが、何をするにしても場所はどこでも構いません。
自宅は大阪にあるのですが、別に都会でなくても仕事はできます。
以前は仕事の都合やイベントなどがあったため、何かと大阪にいるのが都合がよかったのですが、コロナのそんな状況も一変。
フリーランスのITエンジニアがカンファレンスで登壇した結果
どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。 先日、大阪で行われたあるカンファレンスで登壇する機会をいただきました。 「とにかく面白そうなことは無理してでもやってみる ...
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リモートに対して世の中が急に寛容になりはじめたので、この状況を利用しない手はない(笑
そう思ってた矢先、ADDressの存在を知りました。
ADDressとはどんなサービスなのか?
ADDressは月額4,4000円で全国に200拠点以上ある家に住み放題のサブスクリプションサービスです。
一度に予約できる日数や、月内に同一拠点に泊まる日数に上限があったり、一部駐車場や同伴者に費用がかかったりと少し複雑なルールがあります。
ただ、こういった面を考慮しても非常に面白いサービスだと思います。
さらにこのサービスの素晴らしいところは、地方創生に一役買っているところです。
私が主に訪れているところは田舎ばかりなのですが、そういった場所は人口が減り続けています。
そこに人の流れが生まれれば観光をしたり、買い物もしますし、ご飯も食べます。
場合によっては仕事が生まれるかもしれません。
つまり、経済が周り、地域の活性化にも繋がるというわけです。
空き家問題、過疎化といった日本が直面している問題をこのようなサービスで解決しようとしているアイデアがすごいし、それをビジネスとして形にしているのはとんでもないことだと思います。
実際にADDressを利用してみて
私が利用した拠点は淡路島や四国、中国方面なのですが、どの拠点もそれぞれ個性があって非常に有意義な時間を過ごせました。
まず、まったく知らない土地に数日から数週間単位でコストを抑えて滞在できるという奇跡のような体験を一般人ができるだけでもこのサービスには価値があると感じました。
朝起きて窓から見える景色がいつもと違うのはなんとも心地の良いものです。
ちょっと近所を散歩だけでも毎日発見があります。
さらに私は折り畳み自転車を車に乗せて行ったのですが、自転車があるとちょっとした行動範囲が広まり、さらに楽しめました。
この折り畳み自転車、7万ぐらいとちょっとお高いですが、しまなみ海道のサイクリングでは大活躍しました。
また、私は釣りが好きなのですが、海近くの拠点だと仕事になりません(笑
滞在した各所でアジ、カマス、チヌ、ヒラメ、タコ、ブリと様々な魚を釣ることができました。
自己新記録のチヌを釣り上げたときは手が震えました!
ブリを釣り上げ、大満足!
幻の魚とも言われているらしい、アコウ(キジハタ)。
多拠点生活のメリット
それでは、実際に多拠点生活をやってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。
まずはメリットから。
常に未知との遭遇
上でも書きましたが、知らない土地というものは人の探究心を駆り立てます。
この道の先はどうなっているんだろう?
この土地の人たちが美味いと絶賛する食べ物はどれほどのものなのか?
この場所ではどんな魚と出会えるんだろう?
多拠点生活は数日、数週間という短いサイクルで常に未知との遭遇がやってきます。
これをメリットととらえるかは人によるかもしれませんが、私は人生において素晴らしい体験だと思います。
行く先々での出会い
大阪にいたなら会うはずのない多くの人たちと出会えること。
これも多拠点生活のメリットだと思います。
釣りをしていたら、たまたま話しかけてくれた人。
拠点で会った個性的な人たち。
いろんな思い出ができましたが、中でも印象深かったのはカワハギ釣りでした。
ある拠点の家守さん(拠点の管理をされている人)と仲良くなり、同行させていただいたのですが、聞いたこともない釣り方で衝撃的な体験となりました。
運よくたくさんのカワハギを釣り上げることができ、さらにはカワハギの捌き方も教えていただき、夕飯としてみんなでいただきました。
仕事で忙しいと、仕事関係の人としか繋がらなくなります。
以前の私がそうでした。
それはそれで不満もないのですが、別の生き方をするとパッと世界が広がります。
多拠点生活はその選択肢の一つだと感じました。
適応能力が上がる
多拠点生活ってまるでF1レースのチームみたいだなと思いました。
どういうことかというと、F1レースって世界中を回るのですが、毎回状況がまったく異なります。
コースはもちろん、気候や環境も違ってくるので、その中で結果を出すのは本当に大変だなと感心させられます。
次元がまったく違うのですが、多拠点生活をうまくやっていくには拠点ごとに違う環境にどうスムーズに適応していくかが鍵になるんです。
で、やってて思ったのが、どこでも暮らせるようになったら無敵だなと(笑
流石に人口数百人の島みたいなところではわかりませんが、多拠点でいろいろ鍛えられたらサバイバル能力も上がりそうです。
多拠点生活のデメリット
これまでの人間関係が希薄になる
私は多拠点生活をやりはじめて月の半分以上は自宅にいなくなりました。
それによって、これまでのリアルな繋がりが希薄になっていくのを感じます。
コロナで希薄になったのが、より拍車がかかりました(笑
特にそれまで月数回やっていたフットサルにほとんど参加できなくなったため、これが一番問題。
まあ、何かを得れば何かを失うことになりますので、仕方ないのですが。
生活のリズムを整えるのが難しくなった
大阪にいるときにあった生活のリズム。
多拠点生活だと生活のリズムがかなり日によって異なるようになりました。
朝に釣りに行くときには4~5時起き。
拠点を移動するときと仕事が忙しいときが重なると、寝るのが遅くなったりもします。
生活のリズムがバラバラなのは健康に非常に悪いらしく、身体が悲鳴をあげるときもあります。
これについては、気をつけて改善していくしかありません。
まとめ:いつかは田舎暮らしがもう叶ってしまった
私は以前は沖縄の宮古島や石垣島、鹿児島の奄美大島といったところにちょくちょく遊びに行っていました。
そのときに「いつかは田舎で暮らしたいな」と漠然と思っていました。
その願望はもっと先で叶えたいと考えていたのですが、ADDressのおかげで叶ってしまいました。
完全に叶ったわけではありませんが、都会に自分の家を持ちながら、田舎にも拠点があるという生活スタイルはしばらく手放せそうにないです。
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