どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
当ブログにはコンテンツの柱として株式投資があり、最近これに関する問い合わせをいただくことがあります。
その中でも「株式投資に興味があるけど、どうやってはじめたらいいかわからない」といった質問が一番多い気がします。
これに対する答えは、「まず実際にやってみることが1番の近道」となります。
私ははじめは500万ほどの資金で株式投資をはじめました。
そして、7~8年で3000万まで資産を増やすことができましたが、はじめはなかなかうまくいきませんでした。
利益を出したり損失を出したりを繰り返していたためです。
しかし、やればやるほど経験を積むことができ、見えてくるものがあります。
何も考えないでひたすら取引をしても意味がありませんが、考えて戦略を練り、投資を続けることによって、資産を増やすことは個人であっても充分可能かと。
世の中の株式投資に成功している人からすると話にならないぐらいの低利回りですが、普通の人であれば500万が3000万になれば、それは成功と呼べるんじゃないでしょうか。
本記事では株式投資へのはじめの一歩をどのように踏み出したらいいのか、気をつけるべき点などをまとめてみました。
資産運用の種類
本題に入る前に、資産運用について簡単に紹介しておきます。
資産運用と一口に言っても、いろいろ種類があります
株式投資もそのうちの一つですが、世の中にどのような運用方法があるのかは知っておくべきかと。
何も知らないで株式投資を選択するのと、知った上でやるのでは違いますので。
というのも、あなたにとって得意な資産運用の方法は株式投資ではなく、別の投資方法かもしれませんので。
ですので、もし株式投資をやるにしても、常に別の投資方法についても意識しておいたほうがいいです。
・銀行預金
説明不要でしょう。
現在は投資どころか預けているだけで実質マイナスな場合もあるので、魅力の低いものとなっています。
ただ、これも高度経済成長時には利回りが5%だったりと、時代によっては立派な資産運用の一つです。
・個人向け国債
国が発行する債券。
超低金利時代の今の利回りは10年で0.05%前後というほぼ運用と呼べない代物となっています。
・国内債券
企業、地方自治体が発行する債券。
満期まで保有すれば、投資した資金+金利が返ってきます。
株式に比べて額面が変動しないため、比較的ローリスクです。
投資先が倒産すると、最悪の場合は投資資金が戻ってきません。
さらに、債券によって元本割れするものもあり、複雑な側面もあるので注意が必要。
・株式投資
基本的には上場している企業の株を買い、キャピタルゲイン、インカムゲインで利益を狙います。
キャピタルゲインは保有している資産を売却することによって得られる売買差益です。
インカムゲインは保有している資産から得られる収益で、代表格は配当や利子ですね。
投資対象となる企業の数は膨大で、株価の変動も銘柄によってかなり変わってきます。
投資方法としては最も幅のあるものかと。
・投資信託
投資家から預かった資金を資産運用会社が運用します。
商品はかなりの数にのぼり、リスクもそれぞれです。
長期間での利益を見込んで行うものであり、投資の王道でもあります。
・外貨預金
他国の通貨を買って、銀行に預けます。
高金利と為替レートの差益が狙えます。
ただ、為替レートの変動が激しいと大きく損失を出す可能性もあります。
あとは外国債券や先物取引、金(ゴールド)、FXなどがありますが、投資初心者には不向きということもあり、ここでは割愛します。
株式投資を選択する理由
上で紹介したように資産運用には選択肢がいくつもあります。
それではなぜ、私はその中で株式投資をやっているのか。
主な理由は3つです。
・自らの意思でリスクとリターンのレベルを調整できる
・すべて自己責任
・勉強になる
株式投資は投資する対象の銘柄が約3,600あります。
同じ株式投資でも株価の上下の少ない銘柄から、新興株のような1日で20%上下するといった激しく値動きする銘柄まで様々です。
ですので、自ら許容できるリスクの度合いを考え、投資することができます。
投資信託の運用は人任せです。
投資商品を選ぶことはできるのですが、判断材料が株式に比べると少ないのは否めません。
株式投資は外貨預金や債券に比べても、銘柄の選択肢が圧倒的に多く、購入や売却のタイミングもすべて自分で判断することになりますので。
結果はすべて自分の判断によるものであり、自己責任になりますので成否を見極めやすいです。
それに株式投資をやると世の中の経済状況、社会情勢、企業の業績の読み方など、様々な情報に敏感になり、詳しくなります。
これは、他の投資にも応用できますので、投資の基本は株式投資で学べます。
株式投資初心者が買う銘柄
こう書くと株式投資をする気が失せるかもしれませんが、はじめ株を買うとまず下がるかと思います。
もし株価が上昇しても、それは完全にビギナーズラックかと。
これは一番危ないパターンで、「もしかして投資の才能あるかも」と投資額を増やすと大損しますので気をつけてください(笑
はじめは何の銘柄を買っていいかわからないと思います。
ですので、自分の興味のある分野に関する銘柄を買うのが良いかと。
もちろん、ただ興味のあるというわけではなく、ここ数年の業績の推移を確認してみてください。
最低3年、できれば5年ほどの。
下はソニーの経常利益の推移です。
株価にとって重要なのはここには載っていない2020年度の決算の数字ですが、過去数年の業績推移は大変参考になります。
18年から19年への上昇率が低いため、20年はほぼ横ばいの可能性が高いですね。
あまり良い例ではありませんが、はじめから難しいことを考えすぎても良いことはありません。
自分の生活に馴染みのある製品を売っている企業の業績をチェックし、右肩上がりの銘柄を買うというのでも、はじめの一歩としては取り組みやすいかと。
とにかくはじめてみることが重要
重要なのはとにかくはじめてみることです。
株を買って、値動きを追い、結果が出る。
その結果を振り返ることが重要です。
中長期で見ると株価の上下には必ず理由があります。
業績によるもの、想定外のニュース、外部環境の変化など。
成功も失敗も次の取引に活かせますので。
特に失敗した場合には、その原因を探ることは非常に重要です。
損失が大きければ大きいほど、これは重要な学びの機会になります。
できるだけ少額の株を買う
できるだけ少額の株を買いましょう。
いきなり何百万もする銘柄を買って、損を出すと立ち直れませんので(笑
だからといってあまり安すぎるものよくないです。
なぜなら、損失を出してはじめて株の恐怖を覚えることになるからです。
10万〜20万ぐらいの銘柄をいくつか買ってみてはどうでしょう。
10万で5つの銘柄を買うと、50万の投資。
場合によってはすべての銘柄が10%ずつ下落して5万円の損失が出るかもしれません。
考えただけでも、胃が痛くなりません?(笑
でも、5万円であればいくらでも取り戻せます。
傷が浅ければ、やり直しはいくらでもきくので。
はじめの半年、1年の損益なんてあまり気にする必要はないかと。
本気で株式投資をするのであれば、重要なのは取引を重ねて、経験を積むことです。
と言いながらも、実際問題、損する可能性が高いと思いながら、前向きに株を買うことは難しいかと思います。
ですので上で紹介した、自分の興味のある企業で業績が好調な銘柄選びというやり方がリスクを減らす上でおすすめです。
損切りのラインを必ず決めておくこと
株式投資を続ける上で最も重要なのは利益の確定ではなく、損失の確定です。
「そんなわけないだろ」
と思われるかもしれませんが、利益は10万でも100万でもプラスですので、どのようなものでも成功です。
一方、株価が下落すると
「損をしたくない」
「もう少し待てば株価が戻るかも」
という心理が働きます。
しかし、これが一番危険です。
下がりはじめた株価はどこまで下に行くかは誰にもわかりません。
下がった株を持ち続けることを「塩漬け」と言いますが、これは機会損失にも繋がり、下手をすると10年以上保有し続けなければ元に戻らないこともあります。
できるだけ損を出したくないという気持ちもわからなくもないですが、株式投資において損切りは避けて通れないものです。
いっそ、必要経費と考えましょう。
重要なのはあらかじめ損切りのラインを決めておくことです。
ここまでであれば、損失を許容できるというのを明確に決めておき、それを下回ったら機械的に損切りすること。
これが実行できれば、株式投資において勝率がぐんと上がるでしょう。
と、偉そうなことを言っていますが、これは理想論。
私もロボットのように損切りができなくて、歯がゆい思いをしています(笑
まとめ
株式投資は実践あるのみです。
確かに企業を調べたり、様々な分析方法、勝率を上げるためのテクニックは無数に存在します。
しかし、答えはどこにもありませんし、自ら株式投資を実践し、経験と知識を蓄えていくしか利益をあげ続けることは不可能です。
興味があるのであれば、口座を作って、まずは株を買ってみましょう。
できるだけ少額ではじめ、損失が出ても勉強代と考えればいいのです。
形のないもの、見えないものにお金を払うことを嫌がる人が多いですが、本気で資産運用を考えるのであれば、払う価値はありますよ。
株式投資の口座を作るのであれば、国内の口座数がダントツ1位のSBI証券がおすすめです。
取引手数料も安くて、私も10年以上愛用しています。