どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
IT業界はフリーランスという働き方をしている人の割合が他の業界に比べて多いんじゃないでしょうか。
別に統計を調べたわけではないので、体感でしかないのですが。
私自身もフリーランスとして仕事をしていますが、ここ数年同じような働き方をする人が増えたような気がします。
おそらく業界の人材不足や、社会の多様化が理由かと。
ただ、フリーランスといっても客先常駐というスタイルの場合は、実は会社員のエンジニアとやっていること自体はそれほど変わりません。
毎日、クライアント企業や協力会社に出勤し、仕事をして帰宅するという点においては会社員と同じですから。
私もフリーランスになってから数年は客先常駐という働き方でしたが、数年前からリモートワーク(在宅)にシフトしていきました。
リモートワーク(在宅)へのきっかけ
当時、私はある大手SIerでクライアントの業務システムの開発や保守という仕事をしていました。
仕事の内容としては楽しかったのですが、どうでもいい決まりや雑事が多すぎ、ストレスをどんどん溜めていってたんですね。
それに客先常駐の場合は、どうしても「労働時間を売っている」というパターンになりがちです。
自分がどれだけ頑張っても、成果を上げても現場レベルでの評価にしか繋がらないわけです。
数千万規模の提案をして、それを受注し、売上数字を上げてもまったく自分の収入には変化がない。
逆に考えると少々手を抜いたって、そこそこお金はもらえます。
のちに「労働時間を売る」という働き方自体も場合によっては悪くないと思うようになったのですが、この時点ではもっと別の働き方がしたいという願望が強くなっていました。
そういう状況と、日々のストレスが蓄積していく中で「こういう働き方はそろそろやめようかな」とぼんやりと思うようになりました。
じゃあどんな風に仕事がしたいかと自分に問うた結果「リモートワーク(在宅)スタイル」だったんです。
でも、それまで客先常駐でずっと働いていた自分がいきなり在宅で仕事ができるとは思えなかったので、準備期間を設けました。
と言いつつも、とにかく早く動きたかったため、光の速さで当時の現場をやめることに。
ですが、そう思ってたら当時働いていた現場から週2、3で働かないかと誘われ、現場での仕事と新しい仕事を半々ぐらいで半年続けることに。
リモートワーク(在宅)の種類
フリーランスにとって在宅で働くというのは、大きく分けて二つのやり方があります。
一つは今流行りのリモートワークやテレワーク的なものです。
これらは単純に働く場所が自宅であったり、コアワーキングスペースであったりします。
もう一つは「請負」や「業務委託」。
私の目指す在宅は後者でした。
何時間働こうが、どこで働こうが自由。
「クライアントから受けた仕事を、求められる品質で期限内に納品する」
完全にプロとしての仕事が求められます。
リモートワーク(在宅)のために実践した5つのこと
それでは私がリモートワーク(在宅)で仕事をするために実践した5つのことを紹介していきます。
足掛かりをつくる
いきなり企業に営業をかけて、在宅の仕事が取れれば万々歳ですが、世の中そんなに甘くはありません。
なんの実績もないフリーランスをすぐに使ってくれる会社なんて、そうないでしょう。
ですので、私はまずそれまでお世話になった会社や人に挨拶がてら仕事がないかを聞いて回りました。
普通過ぎるやり方ですが、これは基本中の基本ですので。
請負であっても、セキュリティなどの関係などで作業場所を選ばない案件はそう多くありません。
ですが、まずは実績作りが重要です。
受けた仕事をうまくこなせれば、信頼関係ができあがり、いずれは在宅が可能になるかもしれません。
私の場合、幸い知り合い経由でリモートワーク(在宅)OKの仕事を受けることができ、これが足掛かりとなりました。
規模の小さいビジネスを狙う
私が常駐で働いていた頃のプロジェクトはどれも対象のシステムが大きいものばかりでした。となると、関わる人間もそれ相応の人数になります。
リモートワーク(在宅)の場合、大きいビジネスやシステムは不向きです。
そういうシステムを請け負っている企業はだいたいが大手ですし、セキュリティに厳しかったり、考え方が古いので。
狙い目は中小企業や小さいビジネスをやっている企業です。
そういう企業はそこまでセキュリティに厳しくないですし、関わっている人間も数人といったことが珍しくありません。
そういう場合、社長に気に入ってもらえれば仕事を受けられるなんてこともあります。
というか、中小はたいてい社長やその周辺の力のある人次第ですので、そこさえ突破すれば仕事は取れます。
ニッチな分野で生きていく
私は現場で常駐していたときから、iPhoneアプリを趣味で作っていました。
「これが仕事になったら面白いのにな」と考えていたのですが、世の中にスマホが溢れ、企業にもタブレットが広まるのを見て、「これは仕事になる」と確信するようになりました。
同時にフリーランスの請負型というニッチな分野の供給源になれば、需要は少なくても仕事はあるのではないかと考えました。
さらに私は大阪が拠点ですので、より一層ニッチな領域を模索してみようかと(笑
見事にニッチすぎてあまり仕事はありませんが、あったら競合が少ないのでやりやすいという面も。
ネットでエンジニア不足の会社を探す
事業を続けていくコツは顧客の冗長化です。
売上の大半を特定の顧客に依存していると、その顧客からの仕事が止まった場合にかなりのダメージを受けます。
ですので、私はネットで業務委託のエンジニアを探しているような会社や、場合によっては人材募集をしている会社に連絡を取りまくりました。
ほとんどがなんの進展もありませんでしたが、その中の数件は今も継続して取引があります。
話さえも聞いてくれない会社がほとんどですが、話を聞いてくれるところは深刻なマンパワー不足だったりするわけで、はじめは常駐で信頼を得て、継続していく中で在宅に移れたりします。
自らサービスやコンテンツを生み出す
好きな時間に好きな場所で仕事をする究極系は自ら売上を上げ、利益を得ることでしょう。
エンジニアであれば、アプリやWebサービスを自分で作ることもできます。
私も自分でサービスを立ち上げ、運営しており、これだけで食べていけるぐらいの利益を上げることを目標にしています。
当ブログもその計画の一環です。
これらをやる意味は二つあって、一つはすでに述べましたが、もう一つはプロモーションの意味合いがあります。
企業に売り込みに行く際に、実績を示したり、自らの技術力をアピールするのにもってこいです。
どんなに小さなものであっても、流行っていなくても行動力、実践力、技術力を具体的な形で見せられるに越したことありません。
まとめ
今回は請負という形でのリモートワーク(在宅)について取り上げました。
ただ、フリーランスにとって請負はリスクが高いです。
私はここ数年、請負と業務委託(時間精算)を組み合わせたハイブリッドなスタイルをとっています。
どちらもやっていると、やはり業務委託が圧倒的にやりやすいという結論に。
そして、現実的には業務委託のリモートワーク(在宅)が最強だと思っています。
これについて重要なのは、情報収集力につきます。
詳しくはこちら。