どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
フリーランスエンジニア最大のリスクって、なんらかの理由で一時的に働けなくなること。
これに尽きます。
異論もあるでしょうが、ではトップクラスのリスクでもいいです(笑
働けなく理由はいろいろあるかと思います。
不景気などで仕事が激減といった外部環境から、病気や怪我といった自らの事情までさまざまかと。
で、働けなくなると困るのは収入がなくなることです。
結局、フリーランス最大の心配事はお金なんですよね。
当たり前のことをいまさら言うなと怒号が飛んできそうですが、だからサラリーマンのほうが安定しているんだという結論にはまったく同意できないです。
ITエンジニアに限っては。
その理由と、この最大のリスクを限りなく無効化せるフリーランスハック術について記事にしてみました。
ITエンジニアが生み出す価値
ITエンジニアが生み出す価値はサラリーマンであろうとフリーランスだろうと変わりません。
仮に月に100万の価値を生み出すエンジニアがいたとして、それはサラリーマンでもフリーランスであっても変わらないですよね?
ここで言っているのは給料とかではなく、所属している企業、フリーランスであればクライアントに提供できる価値です。
もっと具体的にいうと、コードやドキュメント、インフラ、障害復旧といったアウトプットの金銭的価値になります。
当然のことですが、両者に入ってくるお金は違います。
サラリーマンとフリーランスの収入比較
生み出す価値は同じですが、フリーランスのほうが総じて収入が高いです。
なぜ高いかについては以下の記事に書かれていますので、ここでは割愛します。
ITエンジニアがサラリーマンからフリーランスになると収入が上がる理由
どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。 「フリーランスになったら収入が増える」 ITエンジニアにとってこの言葉は甘い囁きであり、悪魔の言葉でもあります。 特に現 ...
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仮にそのフリーランスの生み出す価値が100万だとします。
この場合、サラリーマンの月給は30~50万ぐらいでしょう。
フリーランスは80~100万ぐらいかと。
サラリーマンだと少なくとも半分ぐらいは持っていかれます。
だからといって会社が半分利益として懐に収めるわけではなく、2~3割は社会保険、関節部門の費用、役員報酬、福利厚生に当てられます。
利益は2~3割りといったところ。
フリーランスは直受けなら100万そのまま入ってきます。
エージェントや元請けを通すと80~90万ぐらいが相場ですね。
単純にサラリーマンとフリーランスでは倍ぐらい収入に差が出ます。
フリーランスは増収分を留保しておくだけ
上の例で言うと、最低でもフリーランスは80万の月収となります。
フリーランスはこのサラリーマンに比べて多い収入を留保しておく、これだけ。
これがフリーランス最大のリスクをマネージメントする最も簡単な方法。
そんなの当たり前と思った人がいるかもしれませんが、そうなんです。
当たり前のことを確実にやるのが、最も安全なんです。
裏技やあっと驚く方法なんていうものではなく、誰でもできるものでなければなりません。
簡単なんですよ、やろうと思えば。
この考え方を捨てられない人はどうぞお好きに。
それはそれで否定しませんが、事業体としては完全に失格。
事業継続を放棄しているようなものです。
これは本当にやるかやらないかだけ、やる気があれば何も難しいことはありませんしね。
どれほどの割合を留保するかは人によって違いますが、おすすめは50%、つまり半分。
40万だったら20万。
年間になると240万ですね。
なんで半分かというとバランスがいいんです。
40万全部留保すると、なんの面白みもなくなります(笑
せっかくフリーランスになって収入が倍増したんだから、楽しみたいじゃないですか。
楽しみたいけど、ちゃんとリスクにも向き合うための半々。
このあたりについては以下の記事を参考にしてください。
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実際には保険や税金があるので変わってきますが、ここではわかりやすくするために無視しています。
あくまでもサラリーマンとの対比として捉えてください。
最初の1~2年を乗り切れば上昇気流に乗れる
この方法の唯一の弱点は初動でトラブルに遭遇することです。
フリーランスになって1年もしないうちに病気になった、大不況が訪れた。
正直、これは運です(笑
最初の1~2年を乗り切る、ここがポイントです。
そうすれば留保が積み上がり、事業が安定します。
そう、小さくともフリーランスは事業。
5年続け、収入の一部を留保し続ければ世界が変わってきます。
はじめは不安定だった状況が好転し、さらに冒険できるようになります。
会社に向かった利益の行方
サラリーマンの場合、会社の利益は一部留保されます。
だから、フリーランスとサラリーマンでは留保している場所が違うという見方もできるわけです。
サラリーマン → 会社が留保
フリーランス → 自分で留保
この会社が留保されているお金が従業員に回ってくればなんの問題もないわけですが、そうならないから今日本は困っているんですよね。
もちろん会社はその留保している資金を使って、次のビジネスに投資したり、運用したりしているわけですが、その結果が従業員にちゃんとリターンされていない。
これが現実。
では最終的に会社の利益がどこに向かっているかというと、株主であったり、役員であったり、さらなる資本となっています。
フリーランスであれば、当然その用途は自ら決められます。
資本主義のルールに則る
収入の増加分を留保することによってフリーランスはリスクを無効化できるわけですが、さらに効果的な方法があります。
それは資本主義のルールを積極的に活用することです。
今の時代、資本主義の中に生きるしかありません。
であれば、資本を使ってさらに資本を増やすのが得策。
王道なのは長期投資で、20代〜40代までは時間を味方につけることができます。
私は20代から投資をはじめ、準富裕層(金融資産5千万)まで到達できました。
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でもこれって、そこまで特別なことはしてません。
収入の増加分を留保し、それを投資に回しただけ。
重要なのはすぐに結果を出そうとするのではなく、長期的視点で実践と修正を繰り返していくことです。
投資に関しては以下の記事が参考になります。
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まとめ:点だけで見るのではなく面で見る
フリーランスのリスクを強調している場面っていうのは、点で捉えているんですよね。
みたいな。
それも確かに事実ですが、過去を見るとずっと不景気なんてことはありません。
斜陽産業は知りませんが、IT業界は波はあってもずっと右肩上がり。
病気や怪我も一時的なもの。
もし死ぬまで働けないような事態になったら、サラリーマンでも同じです。
人生設計をゼロからやり直さなければなりません。
点で捉えるからだめなんです。
企業と同じく線や面で捉えるとまったく状況は異なります。
留保し、良いときが悪いときをカバーする。
つまり線で捉えるというわけです。
留保分を資本として運用すれば面となってよりいっそう事業基盤が強固になります。
もちろん、収入の柱を増やすなど、面の捉え方は人それぞれ。
考え方を変え、計画し、それをただ実行に移すだけでフリーランスのリスクなんてものは無効化できます。