HUAWEI(ファーウェイ)のMediaPad M3 Lite 10はなかなか良いAndroidタブレットです。
価格も3万以下とお手頃ですし、画面サイズやスペック、本体の質感など総合的に同価格帯のAndroidタブレットと比較した場合に、優れている点が多いです。
MediaPad M3 Lite 10自体のレビューはこちらをどうぞ。
今回はちょっと目線を変えて、それまで使っていたiPad Air2と比較してみたいと思います。
なぜiPad Air2かというと、タブレットはずっとこれを使っていたんですが、AndroidのタブレットでiPad Air2に対抗できるモデルがなかなかなかったんですね。
スペック的にはあったのですが、値段が高い!
同じぐらい、それ以上に高価な製品だとどうしても厳しい目になってしまいます。
そんな中、MediaPad M3 Lite 10を触ってみて、この価格でこの出来だったら普段使いにちょうどいいかもしれないと思って購入したわけです。
ですので、MediaPad M3 Lite 10のベンチマークはiPad Air2となります。
発売された時期も価格もスペックも違うモデル同士ですが、あくまで直感的な使用感としての比較を目指します。
比較の観点としては
・基本スペック
・ディスプレイ周りの使い勝手
・操作感に関する使い勝手
・総合的な使い勝手
といったところを一般ユーザー目線で見ていきたいと思います。
MediaPad M3 Lite 10とiPad Air2の基本スペックを比較
今回の焦点はあくまでも感覚的な使い勝手ですが、一応スペックの比較もしておきましょう。
気になりますので(笑
今回の比較に使ったiPad Air2はWiFiモデルです。
MediaPad M3 Lite 10 | iPad Air2 | |
CPU | MSM8940 1.4GHz+1.1GHz | A8X |
メモリ | 3GB | 2GB |
OS | Android 7.0 | ios11 |
画面サイズ | 10.1インチ | 9.7インチ |
画面解像度 | 1920x1200 | 2048×1536 |
背面カメラ | ○(800万画素) | ○(800万画素) |
前面カメラ | ○(800万画素) | ○(120万画素) |
高さx幅x厚さ | 240x173x7.1 mm | 240x169.5x6.1 mm |
重量 | 460g | 437g |
バッテリー容量 | 6660mAh | 7365mAh |
比較方法としてベンチマークアプリのAntutuを使用しました。
まずはMediaPad M3 Lite 10のスコアです。
iPad Air2のスコアがこれ。
数値だけ見るとiPad Air2が倍以上の差をつけて圧勝・・・。
結果は残酷です(笑
iPad Air2って2014年の10月に発売されたモデルなんですが、やはり価格が高いだけのことはありますし、Appleの製品は寿命が長いです。
メモリも数値上だけではMediaPad M3 Lite 10が上回っていますが、実際のメモリ使用率で考えると、下手したら逆転してしまうかもしれません。
MediaPad M3 Lite 10とiPad Air2の外観を比較
それぞれの外観を比較してみます。
正面から縦向き。
縦も横もサイズ感的には近いものがあります。
ただ、見てのとおりMediaPad M3 Lite 10のほうがディスプレイが縦長ですね。
iPad Air2に慣れていたので最初は違和感がありましたが、すぐに気にならなくなりました。
横向きです。
MediaPad M3 Lite 10はナビゲーションボタンが横向きで使うことを前提なのに対して、iPad Air2は縦向き前提なのが大きな違いです。
どちらも縦でも横でもそれなりに使えるように設計されていますが・・・。
斜めから見たところです。
MediaPad M3 Lite 10は斜めからだと少し見にくいです。
ちなみにディスプレイの明るさは同じぐらいに設定してあります。
次は逆です。
斜めからでもiPad Air2は見やすいです。
このあたりはさすがといったところでしょうか。
最後に真横からです。
単体で触っていると、MediaPad M3 Lite 10の厚さはそれほど気にならないんですが、iPad Air2と並べてみると分厚いですね。
数値上は1mmしか違わないんですが、この差は比べてみると大きいです。
MediaPad M3 Lite 10とiPad Air2のディスプレイを比較
iPad Air2のほうが古いモデルといってもRetinaなんで、綺麗なんじゃないか。
そう思っていたんですが、並べてみると意外とそれほど違いは感じないです。
参考程度ですが、スクショを並べてみます。
まずはMediaPad M3 Lite 10から。
Youtubeの4k動画をキャプチャしたものです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、なかなか高精細なディスプレイです。
拡大しても文字がギザギザにならないので、価格のことを考えたら非常に優秀かと。
iPad Air2です。
Youtubeの4k動画をキャプチャしたものです。
こっちは今見ても綺麗ですね。
というか、ディスプレイの進化はちょっと停滞気味・・・。
よく見ると、iPad Air2のほうが色彩が自然だったりと出来は確実に良いですが、普段使いだったら気づかないレベルです。
MediaPad M3 Lite 10とiPad Air2のカメラを比較
カメラに関しては、タブレットでガンガン使う人は少ないかもしれませんが、一応撮影した写真を比較してみます。
まずはMediaPad M3 Lite 10で撮影した写真から。
お次はiPad Air2で撮影した写真。
違いはありますが、どっちが優れているとかはあまりないような・・・。
強いていうなら、iPad Air2で撮影した写真のほうが現実に近い発色かなとは思います。
まあ、これだけでカメラの機能云々は語れませんが、参考までに。
MediaPad M3 Lite 10とiPad Air2の使用感を比較
これまでMediaPad M3 Lite 10とiPad Air2をスペックや外観などで比較してみましたが、タブレットはあくまで道具です。
ええ、使ってなんぼですから。
実際の使用感としてどうかですが、大雑把に結論づけるとMediaPad M3 Lite 10はかなり健闘しているんじゃないでしょうか。
では具体的にどうか、いくつかの観点でジャッジしてみます。
扱いやすさ
タブレットはだいたいが手に持って使います。
ですので、サイズ、重量が非常に重要となってくるのは当然のこと。
上のスペックや外観でも紹介していますが、重量はMediaPad M3 Lite 10が24g重いです。
たった24gですね。
ただ、厚さが関係しているのか、MediaPad M3 Lite 10のほうがずっしり感じます。
一方、iPad Air2は重量以上に軽く感じますので、ユーザビリティはかなり優れているかと。
それでもMediaPad M3 Lite 10はAndroidのタブレットしては、かなり扱いやすいほうじゃないでしょうか。
軽快感
タブレットで難しいことをする人はあまりいないでしょう。
ネットをしたり、動画を見たり、SNSをしたり、ライトな用途が多いんじゃないでしょうか。
そういった使い方で需要なのは軽快感だと思います。
ブラウザでボタンを押したら、次のページがすぐに表示されるか。
動画はすぐ開始されるか、スムーズに再生されるか。
その点においては、MediaPad M3 Lite 10もかなり優秀だと思います。
iPad Air2のヌルヌル、サクサク感には1歩及ばずですが、使っていてストレスを感じることは今のところありません。
昔使っていたレノボのタブレットに比べるとかなりの進化を感じます。
ディスプレイ
ディスプレイの出来はそのタブレットの良し悪しを決める、と言っても大袈裟ではないと思います。
一昔前のAndroidの格安タブレットは見るからにチープなディスプレイで、ちょっと使うと手放したくなる代物でした。
その点、MediaPad M3 Lite 10のディスプレイはかなり健闘しているんじゃないでしょうか。
正直、予想以上に高精細なので驚いています。
細かいところを言い出したら粗は出てきますが「調べものをする」、「ブログを読む」、「動画を見る」程度であれば不満は出ないと思います。
今回の比較でMediaPad M3 Lite 10とiPad Air2を並べて画面をネチネチとチェックしたのですが(笑)なおさら両者に差はないように感じました。
まとめ
さまざまな角度でMediaPad M3 Lite 10とiPad Air2を比較してみました。
CPUのベンチマークではiPad Air2にかなりの大差をつけられたMediaPad M3 Lite 10ですが、実際に使っているとそれほど違いは感じません。
重たい処理をさせたら違ってくるのでしょうが、その重たい処理って何よ?と思ってしまいます。
そういう意味ではタブレットも来るところまで来ていて、メーカーは今後、ディスプレイの進化やバッテリの持ちなど付加価値的なところに活路を求めていくことになりそうですね。
ユーザーとしては、タブレットのコモディティ化が進むのは良いことではないでしょうか。
低価格のAndroidタブレットを比較しています。