台湾 旅行

台北の路線バスを使いこなして台湾旅行をもっと楽しもう

近くて近い国、台湾。

日本と台湾は距離的にも近く、お互いに親近感を抱いている国同士です。

そういう背景もあって、毎年大勢の日本人が台湾へと旅行に行っています。

私もその一人で、仕事とプライベートで、もう数え切れないほど台湾へと訪れています。

台湾には台北をはじめとして、高雄、台南、台中、台東と魅力的な場所が数多く点在しています。

ですが、旅行先として圧倒的な人気を誇るのは台北です。

台北は台湾の首都であり、経済、文化の中心で、グルメ、観光名所、ショッピングなどどれも充実しています。

そして、台北の魅力のうちの一つが街歩きです。

異国でありながらも、どこか懐かしいような街並みの中を歩いているだけで楽しくなります。

台湾の町並み

街歩きもそうですが、観光、ショッピング、グルメなどの台湾の魅力を満喫しようとするなら、移動手段はバスがおすすめです。

旅行先ではお金はかかってもいいので、できるだけ楽に回りたいという人には向いていませんが、「交通費は浮かせて、グルメなど別のものにお金を使いたい」、「現地の人の交通手段を体験したい」、「あれこれ計画して達成感を味わいたい(笑」といった人にはぜひ路線バスを利用してもらいたいです。

路線バスの乗り方は簡単で、あとで説明しますが、バス利用をフォローしてくれるアプリがあればさらに利便性が向上します。

路線バスのメリット

台湾の路線バス

まずは路線バスのメリットを紹介していきます。

料金が安い

料金が安いのは大きなメリットです。

台北市内であれば、路線バスの料金は一律15元(約55円)ほどで、一方タクシーだと5キロ離れたところに行くとなると、150元(約550円)ほどかかります。

MRT(地下鉄)は区間によって料金が異なりますが、5キロほど離れたところであれば、50元(約185円)ぐらいだと思います。

台湾は全体的に移動費が安いので、「これだったらタクシーでもいいんじゃね?」と思われるかもしれません。

しかし、1日中うろうろしてタクシーを何度も使うとまあまあな金額になります。

それに比べて路線バスであれば、10回乗っても550円という超絶お財布に優しい料金体系になっております(笑

支払いが便利

台北市内のバスはすべて悠遊カードに対応しています。

悠遊カードは日本で言えば、Suicaや、ICOCAのようなものです。

支払いはこの悠遊カードをかざすだけですので、非常に便利です。

バス停が多い

私は以前はMRTをよく利用していたのですが、MRTは「駅と駅の間隔が長く、地上からホームまでも距離がある」という欠点があります。

それに比べて、中心街周辺であればバス停は数百メートルから1キロ程度の間隔で設置されており、地下まで降りなくていいというのも楽です。

もちろん、タクシーに比べると利便性は落ちますが、ある程度意識して動いたらそれほど不便ではありません。

所要時間はそれほどかからない

日本人は「路線バスは遅くて時間のかかるもの」という感覚でしょう。

しかし、台北市内を走る路線バスは違います。

かなりキビキビ走りますし、お客さんの乗り降りもスピーディーです。

さらに、市内の渋滞が多い区間はバス専用レーンが設けられていたりと、バスは道路上で優先されています。

台北市内を移動する場合は、基本的にはタクシーが最速ですが、それほど両者に違いはないように思います。

朝夕の通勤時間帯は、専用レーンのおかげでバスのほうが目的地に早く着くといったことも珍しくありません。

路線バスの乗り方

それではバスの乗り方について、説明していきます。

まずは行き先を確認しましょう。

乗車するバス停の場所、バスの番号、目的地の停留所を事前に確認しておきます。

バス停にはこのような路線図があります。

バス停の路線図

バス停にバスが到着したら、手を挙げます。手を挙げないとバスは通り過ぎてしまいますので、ご注意を。

バスのドアは前と後ろにありますが、ドアが開いていればどちらから乗っても構いません。

支払いですが、バスによって運賃を払うタイミングが乗車時、下車時と二通りあります。

バスのドアの逆側に「上車収票」とあれば乗車時に支払います。

「下車収票」とあれば下車時です。

料金を小銭で払う場合は、お釣りが出ないので注意が必要です。

悠遊カードであれば、カードリーダーにかざすだけですので、非常に楽ちんですよ。

路線バスの降り方

降り方は日本のバスとそれほど変わりません。

目的地の停留所に近づいたら、ブザーを鳴らします。

「下車収票」のバスであれば、料金を支払い、降ります。

「上車収票」であれば、そのまま降ります。

台湾のバスはドアを開けて誰も降りそうにない場合は、すぐさまドアを閉めて出発してしまいますので、慣れないうちは事前にドア付近で待機しておくことをおすすめします。

アプリとグーグルマップが便利

台北の路線バスに欠かせないのがバス利用をサポートしてくれるアプリとグーグルマップです。

こういった類のアプリは色々とリリースされていますが、私が今も使っているのはこれです。

BusTracker Taipei

漢字だと「台北等公車」です。

トップ画面です。

アプリのトップ画面

日本人には馴染みのない漢字が並んでいますが、よくよく見るとだいたいわかってしまいます。

このアプリ、様々な方法でバスを探せるのですが、私が気に入って使っているのは「自分が乗車する停留所にあと何分でバスが到着するか」という機能です。

これを活用すれば、バスを待つこともバスに乗り遅れることもなくなります。

おそらくGPSを活用しているんでしょうが、かなり正確にバスの現在位置が把握できますので、非常に便利です。

また、このアプリにグーグルマップを加えることによって、よりバスでの移動がし易くなります。

グーグルマップの地図上には路線バスの停留所が載っており、さらにその停留所に留まるバスの番号が表示されるんです。

真ん中の水色のマークが停留所です。

グーグルマップのバス停留所

停留所に留まるバスの番号が表示されます。

バスの番号リスト

これを使って、例えばホテルの最寄りのバス停と目的地付近のバス停を結ぶバスが見つかるというわけです。

さらに詳細画面へ進むと、そのバスが何分間隔で運行しているということや、あと何分でバスが到着するのかまで教えてくれます。

バスの詳細情報

こんな機能、昔はなかったのですが、ここまでやられると専用アプリもかなり脅威でしょうね・・・。

使う側からすると、どんどん便利になっていって嬉しい限りですが。

まとめ

個人的には少し目線の高いところから流れる景色が眺められるというのが、バスに乗る理由だったりします。

MRTは時間も正確で早くて便利なのですが、移動中ずっと車窓は真っ暗ですので。

タクシーも利便性はずば抜けていますが、たまにちょっとしたトラブルがあったり、運転手によってはかなりスリリングなドライブとなるので、少し気を使います。

それに比べて、バスは自分の好きなところで飛び乗って、気軽に降りられる非常にお手軽な交通機関だと思います。

使いこなすにはちょっとした知識と手間が必要ですが、それに見合う以上の価値を提供してくれますよ。

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