言うまでもなく、ITエンジニアは業界のトレンドや最新技術を常に押さえておく必要があります。
良く言えば次々と新しいものに触れられますし、悪く言えば常に努力が求められます。
特にここ数年はネット上で開発をサポートするようなサービス・ツールが生まれては消え、みたいな状況ですので、案件募集ではそれらを使える事が最低条件になっていたりもします。
ぶっちゃけ、サービスやツールなんてプロジェクトで使っていれば嫌でも覚えるんですけどね。
でも、先進的な事やっている割には考え方が閉鎖的というか、「経験者」が圧倒的に優遇される業界でもあるわけで。
なので「全く使った事がない」よりも「少しでも使った事がある」方が断然有利です。
こういうサービス、有名どころから無名なものまで探せばいくらでもあります。
何でもかんでも手を出すと時間の無駄になる可能性もあるので、その中でも最低押さえておきたいメジャーどころを紹介していこうと思います。
GitHub
GitHubはソフトウェア開発プロジェクトのためのソースコードのバージョン管理サービスです。
さらにバグ管理やSNSなどの機能も充実していて、日々進化しています。
おそらく現在の開発現場で、バージョン管理サービスとしては最も使用されているのではないでしょうか。
これからIT技術者を目指している人や、現在のプロジェクトがSVNなどの古いバージョン管理を使っている場合などは、GitHubの概念、使い方を覚えておく必要があるでしょう。
プランは有料版と無料版があって、無料版はリポジトリを非公開にはできないところが少し難点です。
ただ、勉強で使うのであれば支障はないかと。
Bitbucket
GitHubと同じく、ソースコードのバージョン管理サービスです。
GitHubと違って、Bitbucketは無料版でもリポジトリを非公開にできます。ただ、ユーザー数が5までという制約があるので、大規模開発には不向きでしょう。
私はGitHubとBitbucket両方使っているのですが、特にどちらが優れているといった感じはしないです。
使い込んでいる人からすれば優劣はあるのかもしれませんが、私はあくまで必要な道具として使っているためそれほど両者に違いは感じないですね。
ただ、これらのサービスが突然有料化に走るなんて事はよくあるので、その辺りは注意が必要かも。
Redmine
Redmineはプロジェクト管理を支援してくれるソフトウェアです。
タスク管理、進捗管理、状況共有が行えるのですが、汎用性の高い作りになっているため、別にITじゃなくても使えるんじゃないかと思います。
私は正直、タスク管理程度でしか使った事がないのであまり詳しい事は言えないのですが、UIもシンプルで情報の検索機能なども充実していて、使い勝手は良いです。
利用環境としては、自前で環境を構築する事もできますし、クラウドサービスを使う事もできます。
Backlog
Backlogは上で紹介したRedmineと同様、プロジェクト管理サービスです。
Redmineは無料で利用できますが、Backlogは有料です。ここが大きな違いですね。
ただし、1プロジェクト10ユーザーまでであれば無料で使えますので、小規模開発であればこれでいけるかと思います。
それと、Backlogはクラウドサービスとして提供されています。
Backlogは商用を意識したサービスですので、導入が非常に簡単で、UIも見やすく操作も直感的にできるよう工夫されています。
chatwork
ビジネスチャットして特にIT業界、スタートアップ・ベンチャー企業を中心に利用者が増加しています。
ビジネスで後々残るものとして重宝されてきたEメールですが、あまり効率の良いものとは言えませんでした。そこで、最近重宝され始めたのが、ビジネスチャットです。
Eメールに比べてこんな利点があります。
・文章を簡素化しやすい。
・転送できるファイルサイズの容量が大きい。
・クラウド型のため、複数デバイスからのアクセスが容易。
・ビデオ通話、音声会議ができる。
ちなみにこのサービスは日本発です。今後もこういったものが増えてくるといいですね。
Slack
slackはビジネスチャットであり、chatworkとライバル関係にあるサービスです。
ただ、slackは今のところ英語版のみです。
IT業界でいうとslackの方が優勢のようですが、これって単純に「アメリカ発のサービスはやっぱすげー」っていうだけのような気もしますが・・・。
私は両者をそんなに使い込んでいるわけではないので、単純にコミュニケーションとったり、ファイル送ったりするだけなら「どっちでも良い」という感覚です。
一つ、slack有利なところが外部サービスとの連携にあります。
例えば、Googleカレンダーと連携して、Slackから通知が届くような事もできます。
今のITサービスのキーワードとして「コラボレーション」がありますので、この部分は後々効いてくるかもしれません。