現在、奄美大島に短期ステイしながらエンジニアとしての仕事もやっているkerubitoです。
経緯が気になる方はこちらをどうぞ。
いやーやはり奄美大島は雨が多いですね。
年間日照時間が日本一少ないというのも頷けます。
連日の雨で海へ行く気も失せていますので、ここは目先を変えて山に活路を求めようかと思います。
というのも、奄美の有名な観光スポットの一つでもある「金作原原生林」がずっと気になっていたので、ちょっと行き方を調べてみることにしました。
徒歩で行くことを画策するも断念
早速、金作原原生林の場所をグーグルマップで調べてみると、幸い宿泊しているゲストハウスから近いではありませんか。どうせ時間もあることだし、歩いていけないかと距離を調べると片道9.9キロ。
んー微妙・・・。
歩けなくもなさそうだけど、雨も降ったり止んだりなのでちょっとしんどい気もする。
ネットで調べてみると、地元の人でも原生林で行方不明になっている人がいるんだとか・・・。
どうしようか迷っていると、同じゲストハウスに泊まっている二人組が原生林ツアーに申し込んだことを知り、便乗することに。
実は前日、この子達に天気が悪い時の奄美のおすすめ観光スポットを聞かれて、原生林ツアーを挙げたのですが、まさかその張本人が後からついていくことになるとは夢にも思いませんでした(笑
悪路を走行
ツアー会社は観光ネットワーク奄美でした。
料金は3,250円で、所要時間は3時間程度です。3時間といっても、片道1時間の移動時間がありますので、実質メインの原生林探索は1時間程度です。
私の場合はツアー会社のワゴンがゲストハウスまで迎えにきてくれました。そして、帰りも同じくゲストハウスまで送ってくれます。
こんなワゴンで、車内はかなり年期が入っていて乗り心地はお世辞にも良いとは言えません。でも、それが余計にアドベンチャー感を演出してくれるとポジティブに受け取ります(笑
はじめは塗装されたアスファルトを走りますので普通に山道を走っている感じなのですが、途中から砂利道に変わります。すると、車は跳ねまくり、何度かお尻が浮きました(笑
個人的には安全が確保されたテーマパークのライドよりもスリル満点で、移動から楽しめました。
それに道中、徒歩で行かなくて本当に良かったと思いましたね。道幅もせまいですし、何回か分岐もありますので、迷ったら最後・・・。
グーグルマップがあれば、おそらく大丈夫だとは思いますが、万が一使えなくなったりしたら、かなり危険です。
そして、車両侵入禁止区域に到着すると、そこからは車を降りてツアー本番スタートです。
原生林に圧倒される
予想外に良かったのがガイドさんの説明で、面白くていろいろためになりました。
具体的にざっと紹介すると以下のような話がありました。
・奄美大島の人は山にはあまり入らない。なぜならハブがいるから。もちろん登山やハイキングの習慣もない。
・奄美大島では日本の鳥の6割が生息しているらしい。
・奄美大島と徳之島の固有種であるアマミノクロウサギは一時は数がかなり減っていたが、最近はその数が増えつつある。しかしその分、人間の生活圏へも進出するようになり、車にひかれたり、また他の動物、犬や猫などに狙われるようになってきている。
・森や山を伐採しても砂漠化しない。日本全体も同じくで、世界的には珍しい自然環境。
もしかすると、私が間違った受け取り方をしているかもしれませんので、その点はご了承ください。
ガイドさんのためになる話を聞きながら、山道を進んでいきます。
さらに進んでいくと幻想的な光景が目の前に広がります。
なんか恐竜出てきそうですよね!
この巨大なシダ植物、「ヒカゲヘゴ」と言います。名前からしてジメジメしているところを好むのかと思いきや、そうではなくて太陽の光が大好物だそうです。日陰を作るほど巨大なため、このような名前になったそうです。
それにしても、リアルジュラシックな光景にテンション上がります!
真下から見ると、こんな感じに。
この空間だけ、太古の昔にタイムスリップしたような不思議な感覚に陥ります。
さらに他の植物の上に生えている変わった植物を発見しました。
この植物、水は間借りしている木から吸い上げるのは見たまんまなのですが、養分はどうしていると思います?
正解は葉をできるだけ広げ、そこに落ちてきた葉っぱや虫を栄養分としているそうなんです。
よくできているなと感心しました。
まとめ
正直、それほど期待していなかったのですが、想像以上に面白かったです。
全員がそうかは分かりませんが、私が参加したツアーのガイドさんは説明も分かりやすく、たまにユーモアも交えたガイドは聞いていて楽しかったです。
また、普段触れることのできない貴重な植物を間近で見ることができ、それらが生き残るためにやってきたことは本当に生命の神秘だと感心させられました。
雨が多い奄美大島ですが、天気があまり良くなくてもこういった楽しみ方もありますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
もちろん天気が良くてもなのは言うまでもありません。