どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
「貸株サービス」ってどうなんだろう?
以前から気にはなっていたんですが、面倒そうだったので何年も放置していました。
で、実際に重い腰をあげてやってみたわけですが、過去の自分を殴ってやりたい。
ちゃんと調べて、さくっとはじめればよかった・・・。
人それぞれ状況も違うし、向き不向きもあると思いますが、自分の場合はメリットが大きい。
今株を持っていて、貸株サービスが気になっている人は当記事を読んで、やるかやらないか即決してください(笑
貸株サービスとは?
貸株サービスとは、自分の保有している株式を証券会社に貸出すことで、貸株金利を受取ることができるサービスです。
株を持つと通常は3つのリターンが期待できます。
・売却益
・配当金
・株主優待
株をやっていれば誰でも知っていることですが、貸株サービスを利用すると、これらに貸株金利を加えることができます。
証券会社は借り受けた株式を機関投資家などに貸し出し、貸株料を得るというわけです。
貸株サービスの配当金と株主優待はどうなるのか
貸株サービスを利用すると、その株の名義は証券会社に移ります。
では配当金や株主優待はどうなるのか?
まず配当金ですが、証券会社によって対応は様々なのですが、私がメインで利用しているSBIでは権利付最終売買日の16:00までに貸株を「貸出しない」に設定変更すれば配当金が得られるようになっています。
仮にしなかったとしても、配当金相当額が自動でもらえるようになっています。
ただし、配当金相当額は総合課税なので確定申告が必要になってくるという注意点がありますが。
株主優待も証券会社によりますが、SBIは「優待権利自動取得サービス」を設定しておくだけで普通にもらえます。
そういうわけで、ちょっとした知識と手間をかけるだけで配当金+株主優待+貸株金利と3重取りができるというわけです。
という人は配当金と株主優待が絡む銘柄は貸株サービスを利用しないほうがいいですね。
貸株サービスのデメリット
いいことばかりのように思える貸株サービスですが、デメリットもあります。
デメリットは3つ。
・「分別保管」の対象外
・確定申告が必要
・総合課税
「分別保管」の対象外
最大のデメリットは貸株サービスを利用している株式は「分別保管」の対象とならないことです。
分別保管とは、証券会社に預けた現金や有価証券を、証券会社の資産とは区分して管理する制度です。
わかりやすくいうと、証券会社が破綻しても、株などの資産は返還されます。
これに対して貸株サービスを利用している間は名義が証券会社に移っていますので、返還の対象になりません。
私自身はそもそも株式投資をしている時点でリスクを負っており、貸株サービスもすぐにやめることができる。
この点から、さしたる問題はないという結論に至りました。
SBI証券が破綻という事態になると、貸株サービスがどうこうというレベルではなくなりますので。
確定申告が必要
貸株サービスによって得られる貸株金利は雑所得という扱いとなります。
なので、給与所得者は確定申告の必要が出てきます。
主婦であれば、金額にもよりますが不要になるケースもあります。
おそらく多くの人にとって、この確定申告がハードルになりそうですね。
私の場合はフリーランスであり、毎年確定申告しているので、少し手間が増える程度。
貸株金利は総合課税
貸株サービスによって得られる貸株金利は雑所得、そして総合課税という扱いになります。
つまり、会社員であれば給与所得と雑所得を合算したものから所得税や住民税が決まります。
フリーランスは事業所得+雑所得ですね。
例えば、給与所得が500万、雑所得が50万であれば、550万に対して所得税と住民税がかかってきます。
気をつけなればならないのは所得税が累進課税だということです。
そのため、貸株金利を上回る所得税の増額となるケースがあります。
これに関しては、貸株サービスの一時停止も含めた調整で乗り切るしかないですね。
貸株サービスを実際にやってみた結果
それでは実際に私が貸株サービスをやってみた結果をご紹介します。
SBIでは貸株サービスに申し込むと、貸株の残高として状況が確認できます。
保有しているALBERTとJDIの貸株残高が保有株数とイコールになっています。
これが貸株をしている状態ですね。
すかいらーくHDは利用していないので、貸株残高が0です。
貸株金利は日単位で確定されていきます。
ALBERTは貸株金利が脅威の10%越えですので、毎日お小遣いが入ってきます(笑
もちろんこの金利は日々変わり、評価額も変動しますので、貸株金利は変動幅がかなりあります。
現在の状況では月に5万前後の貸株金利を得ることができます。
まとめ:デメリットを理解した上でやるのはあり
自分にとってはデメリットをメリットが大きく上回ります。
確定申告も元からやっていて、貸株金利を税金の増額分が上回る可能性も低いです。
証券会社の破綻はリスクとして受け止めるしかないですね。
そうなったらそうなっただ(笑
というわけで、貸株サービスは万人におすすめできるものではなりませんが、うまくはまる人はすぐにやるべきものでした。