最近世間を賑わせている残業時間の上限規制を巡る協議が決着したみたいですが、マスコミの報道の仕方は相変わらずで、まるで100時間までは問題なしみたいでなんか悪意を感じますよね。
今回は長時間労働について以前から思っていることをだらだらと書いてみようと思います。
100時間って修行ですか
そもそも労働基準法で労働時間は1日8時間、週40時間と決まっています。ですが、現実はなかなかそうもいかないので、労使で”36(サブロク)協定”を結んで合意を取った上で残業するのです。
36(サブロク)協定にも原則月45時間、年360時間までという上限が設けられているのですが、それでもまだ残業が必要な場合は特別条項を結ぶのです。
この特別条項が厄介で、上限がないために青天井に残業させ放題でした。なのでとんでもない残業時間の人がたまにいたりするんですよね。
何も知らなかった私も月100時間を超える残業させられていた時代がありました・・・。
この青天井の残業時間に対して上限規制をかけるのが今回の目的であるはずが、報道だと100時間内であれば大丈夫みたいに受け取れます。これを盾に従業員に長時間労働を強制するブラック企業が出てきそうです。
でも100時間の残業って相当ですよ。単純に20日で計算すると9時出勤として毎日23時まで仕事って何かの修行としか思えません。
仕事が楽しくてたまらない人はいいかもしれませんが、大抵の人は仕事の時間なんて半分ぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。
私も今はまだそこまでは到達できていませんが、徐々に仕事の時間を減らせるように工夫しています。
残された時間は意外と短い
よく残業代が出るからいくらでも残業したいって人いますけど、その代わりに自分の貴重な時間を切り売りしていることにどれだけ気づいているのでしょうか。
私も仕事が好きですし、仕事を頑張った上での趣味や娯楽の時間がなんとも言えない開放感や満足感をもたらしてくれることは身を持って実感しています。
でも長時間労働をしていた時期は毎週月曜は憂鬱な気持ちで始まり、土日が待ち遠しくて仕方がありませんでした。そして日曜の夜は最悪の気分でした(笑
少し大げさかもしれませんが、普通にフルタイムで働いている人であればだいたいこんな感じじゃないでしょうか。
週末が楽しみで平日は早く過ぎ去って欲しいと思っているのなら、もったいないと思いますよ。人生の残り時間がなくなっていくことを望んでいるなんて。
私はそれに気づいて働き方を変えました。そして今は週末は楽しみではありません。毎日夜寝る前、明日が楽しみになりました。たまに例外はありますけど(笑
残業の上限は50時間でいいと思う
それにしても長時間労働で命を絶つ人がいるというのに、この国の政府は長時間労働を本気でどうにかしようという気があるんでしょうか。
もしあるんであれば、例えば残業の上限を50時間にして違反した企業には罰則を与えればいいんですよ。それ以上働きたい人は望めばパートや請負など別途契約を結べるようにすると。足りない労働力は企業が確保すれば済むことです。
企業の負担は増すでしょうが、本来労働力を確保する責任を放棄しているので、文句は言えないでしょう。
長時間働くことに慣らされた日本人
日本の労働者は長時間働くことに慣らされ過ぎだと思います。まるでそれが美徳かのようにたくさん働いていることを誇るんですが、先進国の中でも労働時間あたりの生産性が最低だという現実をもっと直視すべきだと思います。
私も数年前までは、ある程度の稼ぎを得るには長時間労働が必須であると考えていました。少ない時間でそれ相応の収入を得られるのは一部の特別な人間だけだと諦めていたんです。
ですが、ちょっと見方を変えて働き方を変えることによって、以前よりも半分ほどの労働時間で以前と同じかそれ以上の収入を得ています。
これは別に楽して稼げるというような、怪しいビジネスの話じゃありませんのでご心配なく(笑
意識と思考、そして行動が必要という話です。
もしかすると今現在当たり前だと思っている自分の状況が、少し意識と思考を変え、行動すると1年後、もしくは数年後には大きく変化しているかもしれませんよ。
以上、せっかくの1度きりの人生なのに、そのほとんどの時間を仕事に忙殺されるなんて勿体無いと思うんですが、如何でしょうという話でした。