どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。
「転職はとりあえず3年働いてから」みたいな話が世の中の常識になっているようですが、ITエンジニアに関してはそれってどうなの?と思います。
完全否定するつもりはありませんが、ここに新卒で入った会社を1年でやめて、その後入った会社も半年ぐらいでやめてフリーランスになった人間がおります(笑
その実例を紹介しつつ、ITエンジニアの転職について業界の実態を語ろうかと。
搾取のひどい会社に残り続ける理由
以前、クライアント先で入社数年のITエンジニアくんとこんなやりとりをしました。
このITエンジニアくん、クライアントの正社員ではなく外注です。
で、以前からITエンジニアくんが所属する会社の給料がかなり低いらしいということは知っていたんですが、問題なのは先輩で30歳過ぎている社員の年収も400万に届いてないらしいという点。
先輩社員に直接聞いたわけではないですが、中小ITのあるあるです(笑
派遣系の自称IT企業にはよくあることですが、とにかく会社の搾取がひどい。
ITエンジニアくんの先輩も同じクライアント先に常駐しているのですが、おそらく月額単価は70万以上あるんじゃないでしょうか。
ITエンジニアくんの先輩はボーナス込みで年収が400万届かないようなので、月額の給料に換算すると多くて33万ほど。
会社は保険料などを負担していますが、それでも搾取っぷりが半端ない・・・。
江戸時代の年貢レベル(笑
もうおかわりかと思いますが、仮にこの会社にい続けても収入が上がる見込みがほとんどないわけですよ。
それに特別スキルアップになるようなことをしているわけでもないですし。
なので、辞めてもいいんじゃないとアドバイスしましたね。
新卒で入った会社を1年で辞めた理由
ここからは私の話です。
私は大学卒業後、新卒でIT系の数百人規模の会社に入社しました。
幸い、すぐにオンライン会議システムを開発する案件に放り込まれ、そこで色々学ぶことができました。
しかし、次の案件で今後の展望が狂いました。
客先が半導体関連だったのですが、現場が田舎にあり、ほぼ隔離状態です。
まさに陸の孤島状態(笑
この案件を続ければ続けるほど、この世界から抜け出せなくなることに危機感を覚えましたね。
というのも、半導体に関連するシステムは特殊な世界ですので。
周りにいる技術者もその道10年、15年という人が結構いました。
自分はWebやオープン系といった分野がやりたかったので、会社に配置転換を申し出たのですが、あっさり却下されたので退職という道を選びましたね。
入社1年でのことでした。
2社目を辞めてフリーランスになった理由
2社目を辞めた理由はめちゃめちゃ単純です。
もっと自由に、もっと稼ぎたい。
これだけです。
というのも、2社目に入社してすぐにある基幹系システムの構築を担当することになったのですが、ここで一気に仕事を覚え、運も味方して数千万の規模の仕事のプリセールスなんかもやらしてもらえたりして、勘違いしたわけです(笑
「これだけ会社に貢献してるのに、全然頑張ってない同僚と収入一緒ってどういうこと」って。
年収でいうと350万程度だったのですが、少なくね?となりました。
それに会社員だとどれだけ頑張っても、仕事ができても会社、上司の命令は絶対。
これはいつか揉めるなと。
それでフリーランスになってすべての責任を自分で負うこと選びました。
若手ITエンジニアにとって3年は長すぎる
他の職種は知りませんが、こと駆け出しITエンジニアにとっての3年はかなり重要です。
この3年でその後の未来が大きく変わってくる可能性も充分ありえますので。
私は3年で激変しました。
使えない新人から、まがいなりにも仕事がこなせるフリーランスになれ、収入も350万から600~700万まで上がりました。
どこの誰が言ったかわからない、根拠も乏しい「とりあえず我慢して働く」という話を盲信してこの貴重な3年間を無駄にするのだけはやめましょう。
ただ、そこに留まることに意味を見いだせるのであれば、我慢して働くことに賛成です。
新卒で就職活動をしているときにはどんなに熱心に業界や企業の研究をしたとしても、得られるものはしれています。
それに比べて実際にその業界や現場に身を置くと、入ってくる情報量、経験値はかなりのもの。
転職を決めることと、それをいつ実行するかはまったくの別物。
早期退職のリスクはある
入社して会社をすぐ辞めるリスクは当然あります。
もっとも大きいのは、忍耐のない人間と見られてしまうところ。
仕事というのは大部分が忍耐を必要としますので。
企業にとって採用活動はかなりのコストがかかりますので、すぐに辞めてしまいそうな人は当然敬遠されます。
そこで重要になってくるのが、前職の在籍期間が短いというデメリットをどのようにカバーするか。
具体的には理由をはっきりさせておくことですね。
なぜ前職を辞めたのか。
収入が低かったから、社風が合わなかったから。
採用担当からすると、理由がわからないよりもわかったほうが選考しやすくなりますし、求職者としても会社に求めることをはっきりさせておいたほうが、次の会社も辞めてしまうというリスクを減らすことになります。
もちろん正直にいうことがマイナスになる場合もありますので、その辺は見極めましょう(笑
IT業界の実態
IT業界に関しては、他の業界に比べて労働力の流動性は高いですので、転職のハードルはかなり低いです。
むしろ、終身雇用を本気で信じている人は少数派じゃないでしょうか。
だからといって、前の会社をすぐに辞めた人に対しても手放しで受け入れるかというと、それは場合によりけりかと。
まったく気にしないということはないでしょうが、それよりも本人のポテンシャルを重要視しているところが多いと思います。
事実、未経験の人でも数年でかなりのレベルに達する人もいますしね。
前の会社をすぐに辞めたという事実は消えませんが、それをカバーする自らの強みを出せれば新たな転職先を見つけるのはそう難しくないはずです。
もし転職活動をするのであれば、重要なのは情報だということを忘れないで欲しいです。
自分でどれだけ頑張って企業を調べても限界がありますので。
情報は知っている人に聞くのが一番。
知っている人とはTechClipsといった転職サービスに在籍しているプロのことです。
注意点としては、ITエンジニア専門の転職サービスのほうが情報の精度が高い点。