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フリーランスエンジニアがiDeCo(イデコ)をはじめた5つの理由とデメリット

どうも、フリーランスのITエンジニア兼ブロガー兼投資家のKerubitoです。

最近、iDeCo(イデコ)をはじめました。

なんでもっと早くやらなかったんだと後悔している案件でもあるのですが、今気づいてよかった。

まだ間に合う・・・かな(笑

なぜフリーランスのITエンジニアがいまさらiDeCoに手を出したのか。

その理由について記事にしてみました。

フリーランスにとってはメリットが大きいiDeCo、しかしデメリットも無視できない。

やるやらないは別としてこういう国の制度があるっていうのは知っておいて損はないかと。

そもそもiDeCoってなに?

iDeCoは、国がやっている個人型年金制度です。

正式名称は個人型確定拠出年金。

毎月決まった金額を60歳まで積み立てる公的な制度というわけです。

で、60歳になったら、全額戻ってきます。

ただし、投資商品の損益次第では元本割れも。

年金というとイメージが悪い人も多いかと思いますが、iDeCoの場合は自分で貯めた分は100%自分がもらえます。

詳細はここでは割愛しますので、気になる人は「iDeco」でググってください。

iDeCoをはじめた理由その1

iDecoをはじめた一番の理由は掛金が全額所得控除の対象になるためです。

これはフリーランスにとっては本当に大きい。

たとえば、所得が400万ぐらいで、iDecoの年間掛金が81.6万だとすると

所得税(30%)+住民税(10%)の24.4万円

ほどの節税効果が望めます。

つまり、81.6万の経費と同等の節税効果があるというわけです。

iDecoとよく比較されるNISAはこの所得控除がないのが残念。

iDeCoをはじめた理由その2

通常、株や投資信託で利益が発生すると一律20%の税金がかかります。

総合課税だとちょっと違ってきますが、多数派の分離課税の人は20%でしょう。

それに対してiDecoで発生した運用益は非課税。

これは無視できない優遇措置。

仮に20年間の積み立てによって100万の運用益が生まれた場合、課税されると税抜き80万となってしまいます。

iDecoだとこれが100万。

ただ、受け取りの際には課税される可能性があります。

このあたりは「iDeCoをはじめた理由その5」で詳しく説明します。

iDeCoをはじめた理由その3

iDecoは毎月決まった金額を積み立てるのですが、その金額を年に1度までですが、変更することができます。

2020年 毎月5万

2021年 毎月3万

2022年 毎月4万

といった具合に、そのときの状況に合わせて掛金を変更できるというわけです。

さらに、掛金を0円(停止)にすることもでき、これを行なった場合も解約さえしなければ、運用は通常通り続きます。

iDeCoをはじめた理由その4

iDecoの投資商品は証券会社によって違うのですが、自分が利用しているSBI証券はバランスが取れているものが揃っていました。

利用者は数ある商品の中から掛金に対するパーセンテージを決めることができます。

私の場合は、以下のようなポートフォリオです。

・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 25%
・大和-iFree NYダウ・インデックス  25%
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス  25%
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)  25%

見ればわかりますが、全世界、ダウ(米国)、S&P500(米国)、先進国に等配分しています。

選んだポイントとしては

・信託報酬が低い
・インデックスファンド
・日本を除く

ですね。

信託報酬は手数料みたいなもので、長期間運用する場合はできるだけ低いほうが純利益を圧迫しません。

アクティブファンドではなく、インデックスファンドばかりなのは、リスク、信託報酬、リターンなどのトータルで私は後者が好みという理由からです。

日本を除いたのは単純にマーケットとして捉えた場合にリスクが高いから。

あと、個別株には投資しているので、リスク分散の意味合いで除いています。

iDeCoをはじめた理由その5

iDecoは60歳になると掛金+運用損益が受け取れます。

受け取り方には「一時金」と「年金」、そしてこの二つを併用という三種類があります。

一時金として受け取る場合は退職所得として扱われます。

退職所得の計算式は以下です。

(収入金額-退職所得控除額)×2分の1×税率

退職所得控除額は以下のようにして求めます。

・加入期間20年以下:40万円×加入年数(1年未満切り上げ。以下同様)
・加入期間20年超:(加入年数-20年)×70万円+800万円

たとえば、20年加入したとすると

40×20(年) = 800万

が退職所得控除額です。

つまり、毎月3.3万ぐらいであれば、全額非課税となることに。

3.3 × 12(月) × 20(年) = 792万

仮に毎月6万の掛け金だったとしても、

退職所得控除額:(1440 - 800 ) × 2分の1 = 320

所得税:320 × 5% = 16

住民税:320 × 10% = 32

合計:48万

となるため、税率は3.3%程度となります。

普通に運用した場合は税率が20%となり、1440万だと288万が課税されます。

いっぽう、年金として受け取る場合、公的年金控除額は、65歳未満の場合は最低60万円、65歳以上の場合は最低110万円です。

iDeCo以外に受け取る年金があるのであれば、一時金よりも税率が高くなる可能性が高いです。

方法としては一時金と年金を併用し、65歳まではiDeCoのみ受け取り、65歳からは年金のみだとうまく節税できるかもしれません。

iDeCoのデメリットその1

iDeCoはメリットばかりではありません。

デメリットもあります。

もしiDeCoに加入するなら、デメリットも充分理解しておく必要があるかと。

iDeCoは原則60歳まで引き出すことができません。

いわば自分のお金が60歳まで人質になるわけです(笑

特にフリーランスは自分を取り巻く状況が変化しやすい働き方。

長期的な視野に立って運用しなければ後悔するかもしれません。

上に「原則」と書いたのですが、お気づきでしょうか。

そうです。

一定の要件を見たせば60歳になるまでにiDeCoを脱退することができ、「脱退一時金」を受けとることができます。

しかし、これはなかなか厳しい要件なので「途中解約はできない」と思っておいたほうがいいでしょう。

iDeCoのデメリットその2

iDeCoは預金ではなく、投資です。

投資にリスクはつきもの。

インデックスファンドといえども、マイナスとなってしまう可能性も充分ありえます。

「元本割れは絶対嫌!」

という人には不向きです。

iDeCoのデメリットその3

iDecoは投資であり、投資に関する最低限の知識が必要です。

上に書いたインデックスファンド、アクティブファンド、信託報酬、税金といった基本的なところは抑えておきべきです。

あと、投資商品に関しても、「これはどういった数字に連動しているのか」ということぐらいはわかっておくべきかと。

たとえばですが、私が投資している「大和-iFree NYダウ・インデックス」はダウに連動しています。

「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はS&P500に連動しています。

この両者はある程度連動しますが、わざわざ分散しているのにも意味があるんです。

まとめ:iDeCoはフリーランス向け

iDeCoはまさにフリーランスにうってつけの制度です。

iDeCoによってフリーランスの二大難問である、節税と退職金が解決できるからです。

もちろん、手放しで全フリーランスにすすめられるというわけでもありません。

途中での脱退は事実上できませんし、リスクもあります。

しかし、国民年金よりも生活保護を受けたほうがましというのが現実となっている今、自分の未来は自分でなんとかするしかありません。

iDeCoは今(節税効果)と未来(一時金or年金)のお金問題に取り組める一石二鳥な制度です。

なんかiDeCoの回し者みたいになっていますが(笑)、こういう使える公的な制度が少ないんで貴重なんですよね。

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